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【本】小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』~言葉で通じ合えなくてもいい、魂で響き合えれば~
1、作品の概要 2009年に刊行された小川洋子の長編小説。 『文學界』2008年7月号~9月号に連載された。 2010年本屋大賞5位に入賞した作品。 人形を操ってチェスを指す少年の一生を描いた。 2、あらすじ のちにリトル・アリョーヒンと呼ばれる少年は、生まれつき唇がくっついてしまう障害があり、唇に脛の皮膚を移植する手術を行った。 幼い頃に廃バスの中に住むマスターからチェスを教わった彼は、めきめきと実力を付けていくが、やがてマスターとの悲しい別れがやってくる。 海底チェスクラブで「リトル・アリョーヒン」人形の中でチェスを指し続ける彼は、ミイラという少女の助けを借りて、盤下から様々な相手とチェス…