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『鏡の中の物理学』朝永振一郎(著)を読んだ。理科系大学出身の中小企業診断士からの紹介だった。 「鏡」と言えば、幼少のときには義姉の三面鏡を覗いては、無限に自分の姿が繰り返されるのを見るのが好きだった。その後、江戸川乱歩の『鏡地獄』~レンズ好きの男が究極の多面鏡の中に入る話~では、妙な納得感を持ったりした。また、マーチン・ガードナーの『自然界における左と右』の冒頭の設問「鏡を見ると左右逆に見えるのだが、何故上下逆に見えないのか」については、今もその答を考え続けている(※1)。 「物理学」では、学校でニュートン力学を習いインプットの値(速度や力)がわかればアウトプットの値(数秒後の状態)が正確にわ…