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江戸時代の怪談から女人救済の世界を垣間見る ~京都・誓願寺ほか
“晴れやらぬ 身のうき雲の たなびきて 月の障りと なるぞ悲しき” ~和泉式部(978?-不明) このところ出だしに歌を紹介することが多くなっているので今回も踏襲してみました。なかなかに見栄えがするかなぁ、と(笑)あと最近「~を覗き見る/垣間見る」ってタイトルが多いですね。ちょっとマンネリ化?😅 紫式部や清少納言と同時代に生きたおなじみの女流歌人、和泉式部。紫式部と清少納言は前者が今年(2024年)の大河ドラマのの主人公になったように現実的な視点から語られる傾向が強い(紫式部に関しては有名な地獄堕ちの伝承もありますが)のに対して和泉式部は各地に彼女を巡る伝説が伝わっているなど何かと神秘のヴェー…
路傍の石仏から女人救済の世界を垣間見る ~千葉県北西部・その他
“龍女は仏に成りにけり などかわれらも成らざらん 五障の雲こそ厚くとも 如来月輪隠されじ” ---作者不詳の今様歌謡 「梁塵秘抄」に収録 ↑は後白河法皇が編んだ今様歌謡集「梁塵秘抄」に収録されている歌。 当時の流行歌謡にどっぷりはまっていた後白河法皇がそれを後世に残すべく(?)編纂したことによって本来なら時代の移り変わりとともに忘れ去られるはずだった当時の流行歌の数々が現代の我々も楽しむことができる、という「奇跡の歌集」。 後白河法皇という人物、賛否両論(かなり”否”寄り?)があって評価がなかなか難しいのですが、タダ者ではない感覚の持ち主だったのは間違いないようです(単なる変わり者?/笑)。 …