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映画「ベン・ハー」を見てきました。1925年のサイレント映画で、澤登翠氏による活弁と、「カラード・モノトーン・デュオ」による生演奏付きの上映です。今年4月に1959年にリメイクされた「ベン・ハー」を見たとき、映像のリアリティと宗教性の強いストーリーのバランスが悪く、私はこのブログで結構酷評しました↓wayfarer.hatenadiary.jpですが、不満はあるにせよ、ベン・ハーを演じたチャールトン・ヘストンや、凄まじい馬車レースのシーンの印象は強烈で、今も私の中では「『ベン・ハー』は凄い。傑作」という思いが残り続けています。そのこともあり、今回オリジナルの1925年版「ベン・ハー」が活弁&生…
紀伊國屋ホールで上演された、澤登翠(さわと みどり)氏の活弁リサイタル「女郎蜘蛛」を観てきました。1921年に製作され大ヒットしたというフランスのサイレント映画「女郎蜘蛛」(アトランティード)を、生の活弁と演奏を聴きながら鑑賞する催しで、「映画」×「ライブ」という感じでした。物語は、アフリカの北部から西部がフランス領だった20世紀初頭。フランスの二人の軍人が、まだ西欧人には未踏の地であったサハラ砂漠奥地の探検に行くものの、行方不明となってしまいます。フランス軍による捜索の末、一人が砂漠で錯乱状態となって発見されます。サハラで二人は何を見たのか、もう一人の軍人はどうしているのか・・?そんな謎が少…
「國民の創生」を見てきました。D・W・グリフィス監督によるサイレント映画です。澤登翠氏と片岡一郎氏が交代で弁士を務めていました。この映画はアメリカの南北戦争を題材としています。冒頭、片岡氏は「日本人が戦争と聞くと第二次大戦を思い浮かべるように、アメリカ人にとっては南北戦争こそが大きな歴史上の悲劇である」と語っていました。映画の公開は1915年ですので、南北戦争(1861〜65年)は約半世紀前、公開当時は南北戦争を経験した人も多かったと思われ、この映画をどのように受け止めたのか気になりました。約3時間、二部制の映画です。第一部が南北戦争の勃発からリンカーンの暗殺までが描かれています。主には、同じ…