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暑いのに、友釣り覚えたての若者、といっても還暦間際の若造だが、とまた一緒に行くことにした。 オトリ屋が、450円のオトリ様を友カンに移しながら「雨で濁っている。鮎はいるから少しでも濁りの無い瀬を探して釣れ。」というので川見しながら上って行く。瀬に膝まで立ち込んで爪先が見えるようなら釣りになる、と橋から覗いては若者と評定。ようやくなんとかなりそうな瀬に辿り着く。
目的は上流の平瀬、先日雨後の増水で川見だけで終わっていた瀬だ。守実に近い上流である。初めての瀬で少し弾んでいるので調子にのってコケたりせず楽しい釣りを全うしたい。
野峠越えから山国に降り、川見をしながら下る。 川は、嵩はやや高いがもう戻り始めている。魚は動いているだろうか、あるいは動かされてどこにいるのだろうか、まるで人の安否を尋ねるようにして川見を続ける。
山国川のライブカメラの窓口画面は増水した時のモノだったようで、これを平水時のと思い、ライブと変わらないじゃないか行ってみようじゃないか、ということになった。だが着いてみるとどの瀬も泥水が膨れて流れていた。昼までには竿出し出来るくらい減水すると地の釣人は言うが、そんなに待てるはずがない。 それでまた京二川に行く。
オトリを貰ってもすぐには走らない。着替えて缶コーヒー飲んで川見て空見てションベン垂れてぼつぼつ動き出す。 意欲が減退したわけではない、解禁日にみんながそうするようにサッサッとはしないでいる。ちょっと自身を焦して負のエネルギーを貯めこまなければ爆発は無い。爆発が起これば乾ききったジイちゃんでも輝くほど充実してずっとニコニコしていられそうである。