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イギリスが、チャゴス諸島の領有権をモーリシャスに返還するとの報道がありました。チャゴス諸島は、もともとモーリシャスの一部でしたが、1965年にイギリスがモーリシャスから分離し、イギリス領インド洋地域(BIOT)として編入していたということです。そして、イギリスのみならずアメリカも、インド洋の要衝だとして、そのチャゴス諸島に軍事基地をおいていたということです。ふり返ると、第二次世界大戦後モーリシャスは、イギリスの植民地支配下にありましたが、独立を求める動きが高まり、1968年に独立、イギリス連邦の一つになったのです。でも、モーリシャスは、多様な国際関係を築くために、特定の大国に依存しない外交政策を選択しました。「非同盟政策」を掲げ、様々な国との関係を築いて、国を発展させてきたのです。だから、長年にわたりチャ...G7(2GroupofSeven)の過ち
先日の欧州議会選挙で極右や右派が躍進し、ヨーロッパ諸国の指導者が混乱状態にあるという報道がありました。フランスのマクロン大統領が、歴史的大敗を受けて国民議会(下院)の電撃解散に踏み切ったということもくり返し報道されました。でも、その混乱の原因についての分析や考察が、適切になされているとは思えません。確かに、ヨーロッパ諸国で極右や右派が権力を握ると、国際社会は、ふたたび大戦前のような不安定な状況にもどってしまうと思います。でも、現在のG7やNATO諸国の主導する国際社会も、行き詰まりを打開できる見通しはなく、G7やNATO諸国の合意政策を継続する限り、混乱状態を脱することはできないと思います。そして、行き詰まり打開の道は、ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)の「カラカス宣言」や「カラカス行動計画」...日航123便墜落事故から日米関係を考えるNO2