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月夜の猫-BL小説です 月澄む空に(工藤×良太)16まで更新しました BL小説 月澄む空に(工藤×良太)16、 好きだから69、誰にもやらない22 まで更新しました 雪のデカダンス25(ラスト)、 最後までお付き合いいただきありがとうございました☺
月夜の猫-BL小説です 月澄む空に16 BL小説 「心当たりはありませんか? すみませんがそちらの方も見てください」 伊藤に言われて、森村と鈴木さんもやってきた。 「どこかで見たような感じの方ですけど、うちにはこういう方おりませんわ」 鈴木さんがおっとりと首を傾げた。 「俺もわかりません。もっと何か特徴ないんで
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス25(ラスト) BL小説 「そうそう、あの二人、学生の、あの子らも、一応坂本さん心配してきてくれたのよ」 笑いを含んだ声でアキ子が言った。 「へえ、あいつらが?」 「学生なんてバカばっかだと思ってたけど、悪い子じゃないみたいね」 最後に、ありがとう、とアキ子に言われて携帯
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス22 BL小説 「その、思い切りバカにした笑いやめてもらえます? 俺だってちょっとは傷つくし」 良太はむきになる。 「頼りないお兄ちゃんだから大事なんだよ。傍に不埒な社長なんかいたりするしな」 ニヤニヤ笑いながら工藤は良太の方に腕を回して顔を近づける。 「ちょ……、窓の外
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス21 BL小説 テーブルの上が片づけられるのもわからず畳の上でぐっすり寝ている良太に毛布をかけてやり、工藤は風呂に入ることにした。 プライベートでゆったりと温泉につかるなど滅多にないことだ。 湯船の中で長い脚を存分にのばし、工藤は風呂の淵に腕をかけてもたれかかる。 秋山が勝
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス19 BL小説 「ガキの頃のトラウマだとさ」 「ほっといてください」 からかうように言う工藤に、千雪がちょっとむきになって答える。 なーんか、二人、いい雰囲気って感じなんだよなぁ。 あ~やしいな~。 人妻ときれいな獲物を前に舌なめずりしているオヤジって図? 京助に内緒で、
月夜の猫-BL小説です 月澄む空に(工藤×良太)8更新しました BL小説 月澄む空に(工藤×良太)8、雪のデカダンス18、好きだから61、誰にもやらない14、 更新しました
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス18 BL小説 雪はいっこうに弱まる気配がない。 上り坂のカーブをのろのろと上がること五分。 「あれかな、看板って」 薄暗い街灯に照らされて雪を被ってはいるもののスキーという文字が見える。 左に折れて割りとすぐにかなり広い塀に囲まれた入り口が見えてきた。 「高級ホテル
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス17 BL小説 「それじゃ彼女、ここの看護師さんだったんですか?」 「ええ。二年程前、急に辞めて……。東京に行ったって聞いてたけど」 良太が聞くと、若い看護師は何となく言葉を濁す。 何か事情があるのだろう。 「そうですか。俺は送ってきただけなんですけど、坂本さんのことも気
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス16 BL小説 だがそこは、無暗に怒鳴りつけたりできない良太のこと、ナビをセットしようとすると、後ろから声がかかった。 「猪苗代ICから十分だ。出て右」 「坂本さん詳しいんですね、ひょっとしてこちらのご出身とか?」 しかし坂本は良太の質問には答えないで黙っている。 それに
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス15 BL小説 「まあ、いいですけど……あ、でも二人乗ってるんで、ちょっと狭いっすけど、後ろに三人で」 そう良太が言うが早いか、「サンキュ、あ、あたしルミ、あいつはタカ」と女の子はさっさと後部座席に乗り込んだ。 タカの方はシビックの屋根からボードを積んでいるルーフキャリア
月夜の猫-BL小説です 月澄む空に2 BL小説 良太がプロデューサーとして名を連ね、土曜日の夕方放映されているドキュメンタリー番組『和をつなぐ』は地味に好評を得ており、仙台では俳人新田公博の取材を行うことになっている。 新田公博は四十五歳、仙台に住むその世界では若手になろう芭蕉を研究する俳人である。 もとも
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス8 BL小説 アスカたちが山之辺芽久の噂をしたその三日後のことである。 福岡から戻った工藤は良太を連れてドラマのプロモーションのため、赤坂帝都ホテルに赴いた。 KBCから急遽、前々から決まっていた小林千雪の作品のドラマ化が早まったという連絡を受けたのは数日前だ。 一昨日打
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス7 BL小説 「彼女が戻ってくるんですか……これはひと波乱あるかもしれませんね」 秋山がうーんと唸る。 「やあね、秋山さん、やっぱりタヌキだわ。ちゃんと知ってるんだ、工藤さんとのいきさつ」 「タヌキはやめてください。一応、この業界で会社に関係あることは頭の中に入っています
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス5 BL小説 「どうしたんですか? この仔猫たち」 まだ生まれてひと月経っているかどうか、とてとてと動く小さな生き物を良太は見つめた。 「拾ってん。近くのゴミ置き場で」 「またお前はそんなもん拾ってきたのか」 工藤が千雪を咎めるように口を挟む。 「ニンピ人の工藤さんはだま
月夜の猫-BL小説です 雪のデカダンス3 BL小説 帰りがけ、佐々木に挨拶しようとちょっと水屋を覗いた良太は、一瞬信じられないものを見て、もう一度振り返る。 「え?」 大きなガタイの男が、着物の女性と笑いながら話をしていた気がした。 あんのやろう、ショーは四日だろうが、こんなとこで一体何やって…… その時