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No.073 ツバメクサハゼ (Vanderhorstia steelei)
和名:ツバメクサハゼ 学名:Vanderhorstia steelei Randall et Munday, 2008 英名:特になし 分布:伊豆~インドネシア・マレーシア 撮影日時:2018-12-12 撮影場所:アニラオ(ロナルドガーデン左) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 2008年に学名がついた、比較的最近になって知られたハゼです。 体側に、黄色の横線が多数あるのと、この写真ではわかりにくいですが、尾鰭の先端が、二股になって尖っているのが特徴です。 『新版 日本のハゼ』によれば、和名は、尾鰭が燕尾型になっているところに基づい…
帰宅してから、1ヵ月が経過してしまいましたが、西表のダイビングログの続きです。 今稿は、小型ハゼ編。 アカテンコバンハゼ。嬉しさ度:★★★★★。 比較的、撮りやすいサンゴにいてくれました。何度も挑戦して、眼の写っていない写真を量産したハゼだけに、嬉しかったです。 アイコバンハゼ。嬉しさ度:★★★★☆。 上の、アカテンコバンハゼの棲んでいたサンゴと、すぐ近くのサンゴにいて、あっちを撮ったりこっちを撮ったりと、タンク1本の殆どを、この2種で費やしました。 イチモンジコバンハゼ。嬉しさ度:★★★★☆。 真っ黒なハゼで、ヒゲが見えないので、たぶんこの種ではないかと。幼魚は、可愛いので有名ですが、成魚を…
No.071 クロエリカノコハゼ (Vanderhorstia hiramatsui)
和名:クロエリカノコハゼ 学名:Vanderhorstia hiramatsui Iwata, Shibukawa et Ohnishi, 2007 英名:不明 分布:伊豆諸島、高知県 撮影日時:2002-10-01撮影場所:柏島(ひょっとして勤崎)撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍テレコン 撮影した2002年当時は、まだ和名も学名もなく、柏島では、「モンナシキラキラハゼ」という通称で呼ばれていました。 『初版 日本のハゼ』(2004年発行)には、「ヤツシハゼ属の1種-5」として紹介されています。 この写真も、キザクラハゼと同じく、ドイツの海洋生物データベースに掲載され…
今回は、前半を石垣島、後半を西表島で潜ってきました。 しかしながら、石垣と西表は船で1時間足らずの距離とはいえ、一度、荷造りをして、20kg以上ある荷物を2個持ってフェリーに乗るのは、かなり大変でした。 おかげで、すっかりバテてしまい、西表の最終日のダイビングはできませんでした。 西表の宿は、さわやか荘さん。 www.sawayakasou.com お世話になったダイビングサービスは、遊びなーら(あしびなーら)さん。 小笠原と西表で修業後、近年独立。 海の生物全般に詳しく、勉強熱心なガイドさんでした。 ashibina-ra.com ログは、まずハゼ以外の魚から。 今回は、魚以外の生物には、殆…
No.070 クサハゼ (Vanderhorstia sp.)
和名:クサハゼ 学名:Vanderhorstia sp. 英名:不明 分布:千葉・伊豆~インドネシア 撮影日時:2000-07-02 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍テレコン 温帯の伊豆から、熱帯のインドネシアにわたる、広い地域に分布します。 また、手がめり込むような泥地から、慶良間の砂と泥が混じったような比較的清浄な底質にも棲んでおり、非常に多種多様な環境に適応したハゼであると言えます。 かつては、学名 Vanderhorstia mertensi とされ、これにちなんで英名Mertens' prawn-goby とされていましたが、この種…
No.069 キザクラハゼ (Vanderhorstia kizakura)
和名:キザクラハゼ学名:Vanderhorstia kizakura Iwata, Shibukawa et Ohnishi, 2007英名:とくになし分布:伊豆大島~沖縄 撮影日時:2001-10-20 撮影場所:柏島(勤崎) 撮影器材: Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン x 1.4倍テレコン 『新版 日本のハゼ』には、棲息水深45m以深とありますが、柏島で、35mから40mくらいのところで撮影したと、ログブックにあります。 和名・学名がついたのは2007年で、初版の『日本のハゼ』では、「ヤツシハゼ属の1種」と呼ばれており、撮影した当時も、ヤツシハゼspと呼ばれていました…
【ログ】石垣 23/06/18~6/22(5) その他ハゼ編
今回は、これまで紹介して来た小型ハゼ以外の、共生ハゼ・浮遊系ハゼ、匍匐型ハゼを、まとめて紹介します。 登場は、撮影できて嬉しかった順です。 トンガリハゼ属の1種-1。嬉しさ度:★★★★☆。 ポイント:サンドテラス 初撮影ではありませんが、しっかり鰭を開いている上に、オレンジの斑点の色が綺麗に出ているので、写真としてはかなり満足しています。 ゼブラハゼ。嬉しさ度:★★★★☆。 ポイント:ゼブランド 見たいとリクエストでお願いしたハゼです。このポイントは、ゼブランドというその名の通り、ゼブラハゼがわんさか群れているポイントでした。 背鰭を開いている写真を、何とか撮りたかったのですが、残念。 アカハ…
前のブログでは、イソハゼを紹介しました。 kasurihaze.hatenablog.com 今回は、イソハゼ以外の小型ハゼたちです。 撮影できて、嬉しかった順になっています。嬉しさ度は、★★★★★が最高。 シマイソハゼ。嬉しさ度:★★★★☆。 シマイソハゼ属のハゼは、あまり写真に撮っていなかったので、ガイドさんにお願いしていた種でもあります。 (通称)ホムラダマシ。嬉しさ度:★★★★☆。 『新版 日本のハゼ』には、ハゼ科の1種-14(P486)として、紹介されています。 和名も学名もまだなく、ホムラハゼに似ているところから、ホムラモドキとかホムラダマシとか呼ばれています。 このホムラダマシは…
石垣は、がれ場が多く、小さなハゼ、特にイソハゼが豊富にいました。シズクイソハゼという種を、最も撮りたかったのですが、残念ながら、見つけることができませんでした。 イソハゼは、よく似た模様のものが多くて、同定が間違っているものも多いかと思いますが、専門家に聞くと時間がかかり過ぎるため、間違いが判明したら、後日修正していきます。 撮影できて、嬉かしった順になっています。嬉しさ度は、★★★★★が最高。 スミツキイソハゼ。嬉しさ度:★★★★☆。 初撮影なので、結構嬉しい筈なのですが、撮影したときは、この種だとは全然気づいていなかったので(老眼でよく見えていない)、少し嬉しさが落ちます。 雄は、背鰭が長…
No.066 ハラマキハゼ (Psilogobius prolatus )
和名:ハラマキハゼ 学名:Psilogobius prolatus Watson et Lachner, 1985 英名:Longjaw shrimpgoby 分布:沖縄~インドネシア(マリアナ諸島、インド洋等?) 撮影日時:1998-03-23 撮影場所:慶良間(阿護の浦) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 3種しかいないハラマキハゼ属という、かなりレアな属のハゼで、日本近海では、この種しか見られません。 名前の由来は、胴体の横縞が、ハラマキのように見えることから来たものでしょう。 沖縄などでは、比較的よく見られますが、人気があってリクエストされるというハゼでは…
【ログ】石垣 23/06/18~6/22(2) ハゼ以外小型魚類編
石垣島のログ第2弾。ハゼ以外の、小型の魚類編です。 今回は、カエルウオ(イソギンポ科)が結構多かったですね。これは、タテガミカエルウオの幼魚。もう少し大きくなると、体色が黒っぽくなって、あまり可愛くなくなってしまいます。 人気の、モンツキカエルウオ。巣穴の向きが斜めで、真正面から撮れなかったのが残念。全身を出していたところも撮ったのですが、遠くて光量の足りない証拠写真になってしまいました。 本当なら、黄色か黒のはずなので、確証はありませんが、インドカエルウオの幼魚っぽいです。 フタイロカエルウオ。上半身は黒ですが、下半身は黄色という2色(ふたいろ)です。穴の外に出ていたときに、撮影できなくて残…
【ログ】石垣 23/06/18~6/22 ハゼ以外魚類編(1)
6月末に、石垣島と西表島に行って来ました。 宿は、島の北の方、野底という土地にある、ペンション・シーシャイン。 はっきり言って、お勧めです。 価格がリーズナブルで、部屋が綺麗で、部屋からの眺めが良く、何よりも、ご飯が素晴らしく美味しかった。 www.thida.net ダイビングは、「Cyanの海」さんに、お願いしました。元、「ネイチャー石垣島」出身のガイドさんで、魚に詳しく、1日4人までと少人数制を貫いたショップです。 www.ishigaki-cyan-umi.com まずはハゼ以外の、少し大きめの魚から。 エントリーしてすぐに、アオノメハタがいました。ズームなので、これくらまでの大きさの…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-02-04[1] タイガン
前回、ウエイトベルトのトラブルで、あまり落ち着いて撮影できなかったタイガンに、再挑戦。ちなみに、そのとき、リークチェック用の、ポンプの蓋を閉めなかったため、ハウジングの中に水滴がついていたという話をしました(下記リンク)。カメラは特に問題なく動作したため、日本に帰ってからも放置しておいたのですが、どうやらそれが原因で、レバーが塩噛みし、4月のアニラオでハウジングが使えないという羽目に陥りました。 kasurihaze.hatenablog.com アサバノホオカギハゼ(Ancistrogobius yanoi)です。 ホオカギハゼ属は、4種が知られていますが、これまで、イトカケホオカギハゼとウ…
2本目は、V4へ。日本で言えば、4番ブイというところです。 このダイビングは、あまり印象に残っていません。ハゼより、ミラクルトリプルフィンという、ヘビギンポとか、 カブラヤテンジクダイとかが、印象的でした。 カエルウオの1種、バンダブレニー。魚よりも、バックのホヤ(?)のインパクトが強いです。 クジャクベラだと思います。バックは綺麗ですが、鰭を広げるまで、待つだけの粘りがありませんでした。 カミソリウオ。これも、鰭を広げてくれませんでした。 セボシウミタケハゼ(?)。 ハタタテサンカクハゼ。 メガネベニハゼ。 チョウチョウコショウダイの幼魚。動きが面白くて、カメラより、ビデオ向きの被写体です。…
No.56 ネジリンボウ (Stonogobiops xanthorhinica)
和名:ネジリンボウ 学名:Stonogobiops xanthorhinica Hoese et Randall, 1982 英名:Yellownose prawn-goby 分布:伊豆~西部太平洋、ミクロネシア 撮影日時:2002-10-04 撮影場所:柏島(後浜4) 撮影器材:Nikon F4+ 100マクロ x 1.4倍テレコン ねじりんぼう(捩りん棒)というのは、魚の名前にしては、ちょっと変わっていますが、元は、棒状にねじって作った、飴のことを言うそうです。体側の黒い斜めの縞模様を、ねじれ模様に見立てて名付けられたものですが、実際には、この縞模様は左右対象になっていて、ねじれてはいませ…
今回は、潜る前日にハウジングの不具合が判明し、せっかく持っていったEOS7D MarkIIを、全く使うことができませんでした。 幸い、TG-4を、裸で持って行っていたところへ、ヴィラマグダレナのオーナーが、ハウジングだけ貸して下さったので、写真を撮ることができました。 divemagdalena.com ただ、いつもの一眼に慣れていると、TG-4だと、なかなかピントが合わず、しかも老眼で、液晶画面の細かいところが殆ど見えないため、ピンぼけになっているかどうかも、わからない有様です。 というわけで、自戒を込めて、量産したピンぼけ写真を、一挙公開。 まずは、暗がりで宙に浮いていて、一眼でも難しいア…
【ログ】アニラオ 23/4/5-4/13 スズキ目以外の魚類編
アニラオの魚のうち、スズキ目ではない魚たちです。最近の研究では、カサゴをスズキ目に入れるという説もあるようですが、ここでは、昔ながらの分類のままで。 [アナゴ科] テイラーズ・ガーデンイール [ウツボ科] クモウツボ サビウツボ ミナミウツボ? ドクウツボ? [アカエイ科] ヤッコエイ [ミノカサゴ亜科] ネッタイミノカサゴ キリンミノ シマヒメヤマノカミ [フサカサゴ科] ウルマカサゴ? コクチフサカサゴ? ヒュウガカサゴ? ニライカサゴ [オニオコゼ科] ヒメオニオコゼ [カレイ目] トゲダルマガレイ コウベダルマガレイ [カミソリウオ科] ホソフウライウオ [ヘラヤガラ科・ヤガラ科] ヘ…
アニラオの魚のうち、スズキ目に属する魚たちです。今回は、カメラの故障もあり、ハゼの写真があまり撮れなかったことから、逆に、普段は見逃すような、様々な魚たちを撮影することができました。 [アイゴ科] ハナアイゴ ゴマアイゴ [アゴアマダイ科] ゴールドスペックス・ジョーフィッシュ [イサキ科] コロダイ [イソギンポ科] フィリピンズ・ブレニー ミナミギンポ [イトヨリダイ科] カメンタマガシラ ハクセンタマガシラ ヒメタマガシラ [キンチャクダイ科]アブラヤッコ ソメワケヤッコ ナメラヤッコ タテジマヤッコ ニシキヤッコ [クマノミ亜科] カクレクマノミ クマノミ ハマクマノミ セジロクマノミ…
No.055 (仮称)メンタマカスリ (Mahidolia sp.)
和名(仮称):メンタマカスリ 学名:なし(Mahidolia sp.) 英名:なし 分布:フィリピン・セブ島 撮影日時:2018-05-1 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) まだ、どこからも正式な報告がなく、当然、学名もない種ですが、その外見からは、カスリハゼ属であることは間違いないでしょう。特徴的な背鰭の目玉模様から、ガイドしてくれたサービス(アクアバディズ)では、「メンタマカスリ」という仮称で呼んでいました。 このときが、初めての撮影だったのですが、残念ながら、全身が出てくれていません。 aqbudsl…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-02-03 バツ・ベサリ
アニラオのログが続きましたが、2月に行ったバリのログも。 ダイビングの宿とガイドは、ムンジャンガン地区の、Sari Dive。アニラオと同様、食事と部屋が素晴らしい宿ですが、さらにすごいのは、現地のガイドさんなのに日本語が通じるのと、リクエストした魚を見せてくれようとする、その熱心な姿勢です。 kasurihaze.hatenablog.com satomimantarey.com イトカケホオカギハゼ(Ancistrogobius yoshigoui)。これは、初顔です。尾びれにもピントが合うように、角度を変えて、もっとじっくり撮影すべきでした。ホオカギハゼ属は、2010年に新たな属として記…
No.054 カスリハゼ属の1種 (Mahidolia sp.)
和名:なし 学名:Mahidolia sp. 英名:なし(Flagfin shrimpgobyとしているところも) 分布:パラオ、バリ 撮影日時:2002-03-12 撮影場所:パラオ(PPRビーチ) 撮影器材:Canon EOS-5 + 100マクロ パラオのPPRビーチで初めて見た、背鰭が伸びるタイプのカスリハゼ。 No.052 カスリハゼ (Mahidolia parvida)や、 No.053 マヒドリア・ミスタシナ (Mahidolia mystacina) とは別種らしいが、詳しいことは、まだわかっておらず、学名もまだない。 種小名の"sp."とは、species (スピーシーズ)…
ハゼは種類が多いので、私は、1)共生ハゼ、2)小型ハゼ、3)浮遊系のハゼ、4)匍匐系のハゼの、4通りに分けて整理しています。分類として厳密なものではなく、印象で適当に決めています。 本稿は、4通りのうちの2番目、「小型ハゼ」で、ピグミーゴビーとかドワーフゴビーといった、英名がついています。 まずは、アイドルとして有名な、ミジンベニハゼ属の、ミジンベニハゼ(Lubricogobius exiguus)です。尚、ミジンベニハゼには、よく似た種がいるらしいのですが、区別はつきません。 撮影日時:2023-04-11 撮影場所:サイムシム 次は、イソハゼ属。最初の2枚は、アカホシイソハゼ(Eviota…
今回のアニラオは、流れの強いポイントで潜ったのが多かったせいか、あまりハゼが見つけられなかったのが、残念でした。 それでも、何種類かは撮影できたので、潜った順に紹介していきます。まずは、エビと共生する(といっても、今回エビは出てきませんが)、共生ハゼから。 ヤマブキハゼ(Amblyeleotris guttata)。 撮影日時:2023-04-06 撮影場所:EJポイント 稀種というほどではありませんが、それほど個体数は多くはありません。余り引っ込まず、共生ハゼの中では、比較的撮影しやすいハゼです。写真をみるまで気づきませんでしたが、地面から突き出した棒のようなものに、胸びれと腹びれを当てて、…
2023/4/4-4/14の日程で、フィリピンのアニラオに、行ってきました。 宿泊及びダイビングは、ヴィラ マグダレナです。食事が美味しく、居心地が良くて、しかもガイドさんがマクロに詳しいという、ダイバー向けのリゾートです。訪問は、コロナ前の2018年以来でした。 ハウジングの故障、体調不良など、トラブルが色々ありましたが、オーナーや、一緒に潜った皆さんのご好意により、楽しい日々を過ごすことができました。有り難うございました。 まずは、魚類以外から。 ネット等で、名前を教えていただいた方々に感謝します。 最初は岩かと思ったのですが、後ろに這った跡があって、貝だとわかりました。サッカーボールほど…
No.053 カスリハゼ属の1種 (Mahidolia mystacina)
撮影日時:2002-03-14 撮影場所:パラオ(PPRビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン カスリハゼの雌に似て、背鰭に同心円状の模様があるが、別種とされている。 但し、本当によく似た模様の個体もいて、見分けがつかないことも。 個人的には、日本近海ならカスリハゼ、南方のサンゴ礁域なら、このカスリハゼ属の1種としているが、南西諸島あたりでは迷ってしまう。 写真は、パラオのPPRビーチで撮影したもの。 ドロドロの砂地を、大きなエビが懸命に巣穴の工事をする中、ホバリングしていた。 ブログ村ランキングに、参加しています。 応援、よろしくお願い致します。 ブログに出…
初めてのポイント、V3へ。 ポイント名の由来は、ライダーとかではなくて、3番ブイということらしい。 シリウスベニハゼ(Trimma halonevum)の、白っぽいバージョンと赤っぽいバージョン。この地区では、ベニハゼの中で、最も多い。 ヒメニラミベニハゼ(Trimma anaima)。和名がつく以前は、シャープアイ・ピグミーゴビーと呼ばれていただけあって、鋭い目つき。 ヤツシハゼ(Vanderhorstia phaeostictus)。共生ハゼだが、エビは見当たらなかった。 カニハゼ(Signigobius biocellatus)と、右下にいるのは、恐らくマダラハゼではないかと思われる。 …
No.052 カスリハゼ (Mahidolia parvida )
和名:カスリハゼ 学名:Mahidolia parvida 英名:不明 分布:千葉~インド・太平洋 撮影日時:1999-11-22 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ 比較的泥っぽい環境を好み、エビと共生する。もうもうと煙を立てて、ホバリングしていることが多い。 初めて見たのが川奈で、その時は背鰭を立てておらず、しかもかなり小さくて、黒っぽいカリントウのような、「謎のハゼ」だった。 前世紀のことであるから、まだ『日本のハゼ』も『ハゼガイドブック』も出版されておらず、名前を調べたのは、山渓の『日本の海水魚』(ハンディ図鑑ではなく、山渓カラー名鑑)だったと思う。…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-02-02[1] タカド・サル
2/1は身体を休め、2/2から、後半のダイビングの再開となる。 1本目は、タカド・サルで、前回も含めて初めてのポイント。浅場に船をアンカリングし、ミニドロップの斜面を潜る感じのポイントだった。 今回のメインの被写体は、このニチリンダテハゼ。斜面の途中の、窪んだところに巣穴を構えている。エビは出て来なかった。 Sari Diveでの通称は、レモンちゃん。この写真ではよくわからないが、顎に髭があり、ダルマハゼ属の1種らしい。 一見、アオギハゼ(Trimma caudomaculatum) だが、実はロングレイド・ピグミーゴビー(Trimma nasa)という、別種。アオギハゼとの違いは、リンクをク…
No.051 シルバースポット・シュリンプゴビー(Ctenogobiops formosa)
和名:なし 学名:Ctenogobiops formosa 英名:Silver-spot Shrimpgoby 分布:南西諸島~西部太平洋 撮影日時:2019-12-08 撮影場所:マクタン(マイタケガーデン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 背鰭に伸びた棘がなく、胴体には、焦茶色の縦長の斑点の周囲に、青い小点が円形を描いている。 まだ和名はないが、沖縄でも発見されており、遠からず和名がつくのではないかと思われる。 下の写真は、幼魚で、成魚よりも鰭の模様が鮮やか。 撮影日時:2022-08-08 撮影場所:石垣島(伊土名水路) 撮影…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-02-01[0] ミナミトビハゼの休日
去年の夏に、遠征先でへばったということもあり、今回は、間に1日、休みを入れることにした。前半に3.5日潜って、1日休み、後半に4日潜るという日程である。 Sari Diveの棧橋の根元近くは、岩の上に浅く泥が被っているような土地になっている。 そこに、トビハゼがいたので、何枚か撮影してみた。 おそらく、ミナミトビハゼ(Periophthalmus argentiline)ではないかと思う。 波打ち際 ミナミトビハゼ ミナミトビハゼ(ペア?) ミナミトビハゼ(団体) Sari Diveの昼食(美味)
No.050 ホホスジシノビハゼ (Ctenogobiops maculosus)
撮影日時:2022-08-06 撮影場所:石垣(名蔵湾エイトロックス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) シノビハゼ属の中では、比較的内湾の、砂泥域に棲息している。 背鰭の棘は伸びず、和名の通り、頬にオレンジ色の筋がある。 下の写真は、あくびをしたところ。鰭の長さなどは、こちらの方がよくわかるだろう。 撮影日時:2018-05-15 撮影場所:[2]セブ(アクアバディズビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) かつては、紅海やセーシェルに棲む、セーシェル・シュリンプゴビ…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-01-31[2] タンジュン・バトゥ(ハゼ以外編)
タンジュン・バトゥの、ハゼ以外。 何となく地面が盛り上がっているのに気づいて、そっと近づき、砂を払ってみる。 コウイカが、顔を出した。興奮しているらしく、胴体の縁が青く光っている。 こちらを威嚇するように、2本の腕を上げてきた。 水中写真からカサゴの種類を判定するのは、至難の業なので、一応、ウルマカサゴとしておく。 セミホウボウ。弱っているのか、逃げる速度は遅かったが、正面からの写真は、撮らせてくれなかった。 キシマイシヨウジにも見えるし、イシヨウジにも見える。 モンハナシャコ。巣穴から全身出ていて、全く逃げなかった。あまり近づくと、パンチで、ポートを割られることもあるらしい。
No.049 シノビハゼ (Ctenogobiops pomastictus)
英名:Gold-specked prawn-goby 撮影日時:2017-07-18 撮影場所:水納島(がんばるオジサン) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 18mm x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当) 何の形容詞もついていない、シノビハゼ。 「ザ・シノビハゼ」と、呼ばれることがある。 これは、ただシノビハゼと呼ぶと、シノビハゼ属一般を指しているのか、シノビハゼ(Ctenogobiops pomastictus)という、種そのものを指しているのか、わからなくなるためである。 こういう混乱を避けるため、和名には、「マ」とか「ホン」といった接頭辞をつけることが多い。 例えば、「マハゼ」…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-01-31[2] タンジュン・バトゥ(ハゼ編)
初日に潜った、タンジュン・バトゥに再挑戦。 ハゼも良かったが、それ以外のものにも出物が多かったこともあり、ハゼとそれ以外に分けて紹介する。 まずは、共生ハゼ。 マジェスティック・シュリンプゴビー(Vanderhorstia nobilis)。クサハゼによく似たヤツシハゼ属で、背鰭のオレンジの斑点が特徴。日本にはいない。 ブラックスピア・シュリンプゴビー(Myersina lachneri)。ハゴロモハゼ属で、巣穴の上でホバリングしている。エビは未だに見たことがない。鋭く尖った背鰭が特徴で、英名のblackspearは、これを「黒い槍」に例えているところから来ている。 レッドマージン・シュリンプ…
No.048 アオヒゲシノビハゼ (Ctenogobiops mitodes)
英名:Sandy prawn-goby, Sand Shrimpgoby 分布:南西諸島~中西部太平洋 撮影日時:2018-07-26 撮影場所:阿嘉(ニシバマ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 背鰭の拡大写真 『決定版 日本のハゼ(2004)』では、種小名がsp. とされていたが、『新版 日本のハゼ』では、現在の種小名(mitodes)になっている。 前者では、C. tongaensis ではないかとされていたが、その後の研究で、C. mitodesが新種として記載され(2007年)、2012年に和名がついたらしく、存在が知られた…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-01-31[1] タイガン
タイガンは、Sari Diveが使っている中では、比較的珍しい、マッド(泥系の)・ポイントである。 コロナ前に来たときには、マスイダテハゼ、ヤノスソビキハゼなどの共生ハゼや、さまざまなベニハゼが見られた。 イエロータイルフィッシュが、透明度の悪い水中から、ヌッと出てきて驚かされたこともあった。 沿岸には、リゾートらしきものがある。 プレジャーボートが、何隻も停泊していた。 ここからが、今回の水中写真になる。 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン カグヤハゼ属未同定種。ピントを合わせるのが大変で、鰭まで気が回らなかった。 ハゼ科未同定種。今…
No.047 ヒメシノビハゼ (Ctenogobiops feroculus)
学名:Ctenogobiops feroculus英名:Sandy prawn-goby 分布:南西諸島~インド・太平洋 撮影日時:2001-08-13 撮影場所:水納島(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 先に説明したように、背鰭の第1棘が長いのが、このヒメシノビハゼ。 「ヒメ」とつく場合は、大抵、他の種類よりも体が小さいことを示している。 極めて普通種で、どちらかというと、浅場に多い。 この写真を撮ったのも、海水浴ができるビーチで、水深1,2mのところである。 大抵は、下の写真のように、ペアでエビと共生する。 さほど警戒心は強くないのだが、他のシノビハ…
No.046 ハタタテシノビハゼ (Ctenogobiops tangaroai)
英名:Tangaroa shrimpgoby 分布:南西諸島~中西部太平洋 撮影日時:2017-07-20 撮影場所:水納島(第2ケーブル) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 どれもよく似たシノビハゼ属の中で、間違えようがないほど目立って異なっているのが、このハタタテシノビハゼである。 背鰭の第1棘と第2棘の両方がピンと伸び、しかも、その間の鰭膜も伸びているため、水中でも遠くから見分けが容易だ。 ミニドロップオフの下の、少しオーバーハングになっているようなところに、エビと共生する。 大抵は、2匹でペアになっている。 背鰭は、上の写真のように立っているときと、身体の横に倒れているときがあるが、…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-01-30[2] パールハウス
2本目のポイントは、パールハウス。元々、真珠の養殖場があったところらしい。 砂地、岩場、サンゴと、色々と混じったポイントである。 写真は、登場順。 最初に出たのが、スジモヨウフグ(Arothron manilensis)。ヒトデの上に寝そべって、逃げなかった。 サンゴの中で群れている、丸っこいテンジクダイ科の、ジェブズ・シフォンフィッシュ(Siphamia jebbi)。 ジュウモンジサラサハゼ(Amblygobius decussatus)は、縦縞と横縞の十文字模様が特徴だが、この個体は横縞が殆ど目立たず、どちらかと言えば、ホホベニサラサハゼに近い模様をしていた。尾鰭基底部のオレンジと白の斑…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-01-30[1] グラスハウス
2日目の1本目は、少し遠いポイントのグラスハウスへ。少し泥地で、ハゼがあちこちにいて、好みのポイントだった。 ホワイトダムゼル。砂泥地では、よく見かけるスズメダイ。 ミホノハゴロモハゼ近似種だと思われるが、ネットで見る近似種は、殆ど背鰭の棘が伸長して、尖った形をしているのに対し、これは、本家ミホノハゴロモハゼと同じく、背鰭が半円形をしている。専門家に、同定をお願いするつもりである。 パラオのPPRビーチにもいた、背鰭尖りタイプのカスリハゼ近似種。パラオは、もっとドロドロの底だったせいか、もっぱらホバリングしていたが、こちらでは、殆どホバリングはしていなかった。雄雌ペアを1組だけ見たが、カメラを…
No.045 レイド・シュリンプゴビー (Tomiyamichthys nudes)
英名:Rayed Shrimpgoby, Scaleless shrimpgoby通称:レイド 撮影日時:1996-10-29撮影場所:マブール(リボンバレー)撮影器材:Canon EOS-5 + 100マクロ これほどの派手な背鰭を持つのだから、もう少し人気が出ても良さそうなものだが、今一つメジャーになりきれないのは、大きさが2,3cmほどしかないせいかもしれない。 加えて、日本からはまだ発見されておらず、和名がないのも痛い。 英名のRayは「光線」で、背鰭の棘が放射状に広がっているところから、ついたのではないかと思われる。 HPには、「2度目にマブールに行ったとき、セルフのパラダイス3で、…
先日、バリ島で潜ってきた。 海外は、コロナが始まったばかりの2019年3月以来だから、ちょうど3年ぶりになる。 訪れたエリアは、ングラ・ライ国際空港(デンパサール国際空港)から、車で4時間強の、ムンジャンガンである。 ムンジャンガンの海は、砂地、泥地、ミニドロップオフ、洞窟と、様々な環境が揃っている。 加えて、ボートで約20分の離れ小島である、ムンジャンガン島には、透明度抜群の、白い砂地もある。 但し、私の好むハゼは多いが、ウミウシは少ないらしい。 ここにある、サリダイブ(Sari Dive)は、マブールやデラワンなどでガイドをしていた、日本人の大西サトミさんが、夫でインドネシア人ガイドのヘリ…
No.040 オニハゼ属の1種4 (オニハゼ属(Tomiyamichthys sp.)
撮影日時:2001-10-17 撮影場所:柏島(後浜3) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 『新版 日本のハゼ』に、オニハゼ属の1種-4として掲載されている。 柏島以外にも、あちこちにいるようだが、まだ、学名も和名もなく、研究者が新種記載してくれるのを、待っている状況である。 このときは、台風が接近していて、ひどくうねっており、なかなか辛いダイビングだった。 海が荒れていると、ハゼの出も良くなく、これといった写真が撮れていない。 せっかく見つけてもらった、このオニハゼspも、背鰭が開くのを待ち続けたが、結局開くことはなかった。 ブログ村ランキングに、参加しています…
ヤマブキハゼ (Amblyeleotris guttata)
撮影日時:1998-08-26 撮影場所:石垣島(マンタスクランブル) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン サンゴのがれ場などで、エビと共生する。 但し、セブでは、泥地に近いところにも棲んでいた。 ペアになっているところは、見たことがない。 それほど個体数は多くないが、警戒心は弱く、見つけてしまえば、比較的容易に近づける。 撮影ポイントは、マンタで有名な、石垣島のマンタスクランブル。 ガイドさんが、他のお客さんたちを連れてマンタを探して泳ぎ回っている間、船を繋留しているアンカーの下で、撮影したもの。 下の写真は、幼魚で、模様は成魚と殆ど変わらない。 撮影日時:201…
メタリック・シュリンプゴビー (Amblyeleotris latifasciata)
撮影日時:1998-01-05 撮影場所:マブール(ヨシポイント) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン マブールで、その派手な模様とメタリックの光沢が話題になり、一時、熱狂的に人気が出た。 ハゼブームが沸き起こる、一端を担ったと言ってもいいほどだ。 フィリピン、インドネシア、マレーシアといったサンゴ礁域の、比較的目の粗い、小石混じりの環境に棲み、日本にはいない。 種小名の"latifasciata"(ラチファスキアータと読む)を調べてみたところ、"lati"は、幅とか広いという意味で、"fasciata"は、横縞を指すらしい。 fanseab.my.coocan.j…
ハチマキダテハゼ(Amblyeleotris diagonalis)
撮影日時:2002-09-30 撮影場所:柏島(竜の浜) 撮影器材:Canon EOS-5 + 100マクロ 眼の下に、顔を一周する黒褐色の細い線があるため、他のダテハゼ属との見分けはつきやすい。 和名は、この細い線を、ハチマキに例えたものだろうと思われる。 ただ、人間の場合で考えてみれば、ハチマキは眼の上を通っており、線があるのは、ヤクザ映画で見るような、頬の向こう傷に近いかもしれない。 面白いことに、このハチマキは、完全に顔の後ろを一周しているわけではなくて、頬と頭の境目でわずかに切れている。 撮影日時:2018-12-11 撮影場所:アニラオ(ロナルドガーデン) 撮影器材:Canon E…
学名:Amblyeleotris fontanesii 撮影日時:2018-05-16 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ 和名のニュウドウというのは、通常は僧侶のことだが、この場合は、大入道から来たものと考えられ、体が大きいことを表わしている。 その名の通り、ダテハゼ属の中でも、一番大きなハゼである。 図鑑には、最大体長20cmほどとあるが、実際に海の中で出会うと、遥かに大きい印象で、30cmくらいあるように思える。 地面から、太い棍棒が、ヌウッと突き出ているようなイメージだ。 砂地に棲むことの多いダテハゼ属にしては珍しく、手をつくと肘…
ダンダラダテハゼ (Amblyeleotris periophthalma) その1
撮影日時:2001-10-14 撮影場所:柏島(竜の浜) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍 x 2倍テレコン ダテハゼ属の中では、派手な模様をしており、オレンジ色に近い横縞は、海の中でも、結構目立って、一瞬、珍しいハゼかと思って、泳ぎが止まってしまうことがある。 雌は、上の写真のように背鰭の棘が伸びており、もっと人気が出てもいいと思うのだが、ハゼ好きの中でさえ、なぜか、殆ど話題になることはない。 稀種というほど珍しいわけではなく、かといって、どこにでもいるというほど、普通種でもないという、中途半端な立ち位置のせいかもしれない。 (続く) ブログ村ランキングに、参加して…
ダテハゼ (Amblyeleotris japonica) その3
撮影日時:2002-10-04 撮影場所:柏島(後浜4) 撮影器材:Canon EOS-5+100マクロ ダテハゼは、沖縄からも観察されているが、あくまでもレアケースであり、観察例の大半が、千葉から柏島の間となっている。 これは、ダテハゼのほぼ南限に近い、その柏島で撮影したもの。 後浜の4番ブイという、ホタテツノハゼなどの共生ハゼがいるポイントで、なぜダテハゼを撮っていたのかと言われそうだが、恐らく、狙っていたハゼを引っ込ませてしまい、出待ちのときに撮ったのだと思う。 このときは、100mmマクロをつけたカメラと、100mmマクロに1.4倍テレコンをつけたカメラを、2台持って入っており、フィル…