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山梨県の河口湖北側にある山中に、ポツンと一軒ある天下茶屋は、文豪・太宰治の【富嶽百景】が執筆された有名な場所です。こちらの天下茶屋はきのこほうとう鍋が名物で、素朴で心も温かくなる美味しいほうとうでした。
近所のショッピングモールで行われていた「ご当地パンフェスタ」で見つけた、その名も『走れメロス』パン! 太宰治(明治42.6.19~昭和23.6.13 小説家)の故郷青森の工藤パンが作っているご当地パンです。 太宰もびっくりしそうな、18.5×13㎝というビッグなサイズは、単行本の形を模して作られているのだそうです。 でっかい板状のパン! この大きさで260円。お手頃価格ですね。 袋の脇が、本の背表紙のようにもなっています。 お味は「黒糖カステラ」。 間にチョコレートクリームがサンドされています。 なぜにメロスパンが、黒糖&チョコ味なのかは不明です。 ちょっとぱさっとした感じの軽いカステラ生地に…
3月30日(土)日本近代文学館「日本近代文学館リーディングライブ2024」🌟朗読劇『走れメロス』🌟
朗読家 朗読講師 読み聞かせ講師 プチプラージュSETAGAYA 葉月のりこのブログです♪
今月1冊目の本を読み終えました。「走れメロス」 太宰治・著・新潮文庫 です。私この有名な小説を読んだことがなかったのです。9つの短編集で、とっかかりは「走れメロス」から読みました。厚い友情を描いたお話で、これは面白かったな~。他の短篇では、私小説であろう、「東京八景」「帰去来」「故郷」が読みやすかったですね。太宰治は最後、玉川上水に入水自殺して生涯を終えるのですが、それまでにも何度も自殺未遂をし...
人間の信頼と友情の美しさを、簡潔な力強い文体で表現した「走れメロス」など、安定した実生活のものとで多彩な芸術的開花を示した中期の代表的短編集。「富士には、月見草がよく似合う」とある一節によって有名な「富嶽百景」、著者が得 ...
『どうする家康』一夜限り登場“鳥居強右衛門”岡崎体育、“信長”岡田准一に ... - ORI
「どうする家康」鳥居強右衛門、壮絶な最期…ネット号泣 岡崎体育が語る磔シーン裏側「満身創痍 ... スポニチ Sponichi Annex …
知名度抜群、国民的タイトル どんな味が気になっちゃう 地方ローカルには 面白いものが多い 例えばパン こんな組み合わせありなの? 初めてみた味だよ ってモノ
本気?ウケ狙い!? 味も見た目も気になりすぎる 今日の北海道は 昨日の大雨も落ち着いて やっと春らしい陽気 北海道の中でも 寒い地域なので 桜はま
『走れメロス』 前編 太宰治作 教材に選ばれるだけのことはあるな 幾度か聴いて ふとそんなことを思いました 走れメロス1.mp3 にほんブログ村
【8月29日】 『走れメロス』の友情の走りを科学的に考えると、
【8月29日】 『走れメロス』の友情の走りを科学的に考えると、, 大場智康(理学博士)が語るベンチャー日記
このシリーズもなんとその⑩になってしまいました。細かくツッコむとキリがないこの短編小説ですが、最後にまとめて授業で困った小ネタなどをまとめて書いていきます。 小ネタその1 「結婚式も間近なのである。メロスは、それゆえ、花嫁の衣装やら祝宴のごちそうやらを買いに・・・」とありますが、婿の牧人は「こちらにはまだなんの支度もできていない、ぶどうの季節まで待ってくれ・・・」と答えています。季節は「初夏、満天の星である。」なので、ぶどうの季節が秋だとしたら、それまで待っていたら「ごちそう」が腐ってしまうのでは?・・・これは生徒の質問で出てきたもので、かなり返答に苦労しましたが、「塩漬けの肉とかそういう長期…
太宰治「走れメロス」についてのあれこれの訂正とお詫びとその⑨
まずは訂正とお詫びからさせていただきます。このシリーズの⑤で、フィロストラトスの「今はご自分の命お命が大事です。」という言葉を、「原典にはない」と書きましたが、これは誤りで原典にもちゃんとありました。こちらの勘違いでした。大変申し訳ありませんでした。逆に太宰が、原典ではメロスの弟子(あるいは召使い?)であったフィロストラトスが主人をおもんばかったセリフを、セリヌンティウスの弟子ということに設定を変えたのに、原典のセリフだけそのまま使ったために、少々意味の分かりづらい言葉になってしまった、というのが正解だと思われます。(原典ではメロスは吐血していないので、メロスの健康状態を心配して、というのも当…
生徒がよく読み違いする箇所として、「刑場で二人が殴り合った後、うれし泣きにおいおい泣いたのはなぜか?」という発問に対し、①「間に合ってセリヌンティウスの命が助かったから」という答えが多いのですが、これは違いますね。同じく②「メロスが許してもらっていのちが助かったから。」と答える生徒もいますが、これも違いますね。なぜなら二人がうれし泣きした段階では、ディオニスは許すとも許さないとも言っていませんから。ここで二人が泣いたのは、「お互いに自分の中の醜い部分をさらけだしあい、お互いに許し合うことで、心に一点の曇りもなく、友と友の間の信実を確認できたから」とでもなりますか。(ここで二人の頭には、どちらか…
小説は、大抵何らかの変化を書くもので、前回述べた内容を使うならば、走れメロスは「人間不信で顔面蒼白になったディオニスが、人間らしさを取り戻して羞恥で赤面する物語」とまとめることができるかと思います。同じくメロスで言うならば、「激怒で赤面したメロスが、羞恥で赤面して終わる物語」とまとめることができます。90%の先生が触れるであろう、この物語全体を通じてのイメージカラー「赤」の意味することを考えていくのは、メロスの読み込みに非常に大事な要素となります。物語の順番に拾っていくと・・・ ・メロスは激怒した。・妹は頬を赤らめた。・歓喜に酔っているらしい花嫁・花婿はもみ手して、照れていた。・日は既に西に傾…
以前このシリーズで書いたように、太宰はディオニスを、原典通りの「リアルガチ暴君」→改心、という流れではなく、善良→闇堕ち→善良、という意識の変化に書き改めました。また、メロスについても、原典通りの「徹頭徹尾神の加護を得た勇者」ではなく、ディオニス同様善良→闇堕ち→善良、の意識変化で揃えています。で、前回予告しました「メロスとディオニスは実はそっくり」というのは、これだけの話ではありません。基本的に授業では(あるいは生徒の一次感想などでは)「単純で正義感が強く人と人との信頼を何よりも大事にするメロス」と、「複雑で邪智暴虐で人は信じられないものだと思い込んでいるディオニス」は、真逆、対照的な性格と…
フィロストラトス(年齢不詳)の言動を並べてみると、確かに支離滅裂なところが目立ちます。ちょっと引用してみますと・・・ 「もう、だめでございます。むだでございます。走るのはやめてください。もう、あの方をお助けになることはできません。」「ちょうど今、あの方が死刑になるところです。ああ、あなたは遅かった。お恨み申します。ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!」「やめてください。走るのはやめてください。今はご自分のお命が大事です。あの方は、あなたを信じておりました。刑場に引き出されても、平気でいました。王様がさんざんあの方をからかっても、メロスは来ますとだけ答え、強い信念をもち続けている様子でご…
原典「人質」と「走れメロス」の変更点について、これまでに 変更点01 原典では書かれていない、ディオニスの人格変化が書かれていること。 変更点02 原典では話を聞いて感動しているが、太宰は実際にその場で目撃させている。 ・・・の2点について考察してきました。今回は変更点03 原典ではメロスは元々シラクスの町の住人であり、フィロストラトスはメロス自身の弟子であったが、「走れメロス」では十里(約40キロ)離れた村の羊飼いにされていて、フィロストラトスはシラクスの町に住むセリヌンティウスの弟子にされている。という点について考えてみようと思います。 「走れメロス」では、セリヌンティウスとメロスは「竹馬…
走れメロスについて書こうと思ってたのですが・・・ ずっと雪が降らないでいた北海道も、ついにまとまった雪が降り、根雪になるようです。ある晴れた日の午後、思い立って「キャンプとは言わないまでも(というかそもそも冬装備がないので)ちょいと外でメシくらい食べてみようか?」ということで、ポンコツ装備で外メシを試してみました。(外気温マイナス3~4度) まず取り出したポンコツ装備その1 プリムス2243(細かい品番は分からず。とにかく買ったのは30年くらい前。物持ち良すぎ?おまけにOD缶、一体いつのだよ350円て) 袋も破けていたのを縫い付けてあります。これでお湯を沸かしてカレーめんなど・・・ ビッグサイ…
さて、前回からの続きです。もともとは寛大な王であったディオニスが、なぜ「邪知暴虐」「奸佞邪知」の暴君になったのか?これは授業の中でも軽いジャブとして有効な発問ですが、前回書いたとおり、この部分は原典になく、全くの太宰の創作になります。「若い衆」との会話から考察してみます。 「王様は、人を殺します。」「なぜ殺すのだ。」「悪心を抱いているというのですが、誰もそんな、悪心をもってはおりませぬ。」「たくさんの人を殺したのか。」「はい、初めは王様の妹婿様を。それから、ご自身のお世継ぎを。それから、妹様を。それから、妹様のお子様を。それから、皇后様を。それから、賢臣のアレキス様を。」「驚いた。国王は乱心か…
前回ご覧いただいたように、「走れメロス」と、その原典?であるシラーの「人質」を見比べるとさまざまな変更点があります。当然太宰治が、何らかの意図を持って変えたのだ、と考えるのが普通だと思います。まずはその相違点のうち、主だったところをピックアップしながら、意図を考察していこうと思います。あくまでも文面の表現から読み取れることに絞っていきます。 まずは変更点01 そもそもメロスは激怒していない、というか、原典ではいきなりメロスが捕まった所から始まっている。 さて、この変更点について考えます。 まず冒頭の一文、「メロスは激怒した。」は、ご存知の通り最後の一文、「勇者(=メロス)はひどく(=激)赤面(…
えーと・・・とうとう禁断の教材に手を出すことにしました。 日本中の中学生を含む老若男女に熱狂的ファンが多く、下手なことを書こうものなら罵詈雑言脅迫怨嗟の声を浴びせられること請け合いの、「太宰治」です。何度も言いますが、個人的に特に太宰に詳しいわけでもなく、教材研究を突き詰めたわけでもなく、あくまでも教科書と、「走れメロス」の原典であるシラーの「人質」の(それも現代語訳の)見比べと、後は指導書をちょっと見たくらいというレベルの私が、超ロングセラー&ベストセラーのこの教材についてツッコミを入れようとしております。(大昔の古舘伊知郎なら「おおっとこれは、まさにやせ馬にまたがり風車に突進するがごとき無…