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広帯域多目的無線機は使えない?防衛用ソフトウェア無線機のジレンマ
ソフトウェア無線機とは ソフトウェア無線機とは、電子回路(ハードウェア)に変更を加えることなく、ソフトウェアを変更することによって、通信方式を切り替えることが可能な無線機です。 例えば、昔は文書作成にワープロ(20世紀末ですね)、計算には電
1967年10月10日に成立した「宇宙条約」では、その第4条において大量破壊兵器の打ち上げが禁止されています。同条約については、アメリカのみならず、中国もロシアも締約国です。それでは、指向性エネルギー兵器は、同条約が禁じる‘大量破壊兵器’に当たるのでしょうか。第4条の条文では、「条約の当事国、核兵器及び他の種類の大量破壊兵器を運ぶ物体を地球を回る軌道に乗せないこと、これらの兵器を天体に設置しないこと並びに他のいかなる方法によってもこれらの兵器を宇宙空間に配置しないことを約する。・・・」とあります。仮に日米両国が共同開発に乗り出した極超音速ミサイル迎撃システムのように、宇宙空間に打ち上げられた衛星に搭載された指向性エネルギー兵器が純粋に防衛目的であれば、同兵器は、宇宙条約が禁じる大量破壊兵器には該当しないこ...指向性エネルギー兵器は‘大量破壊兵器’なのか?
先日、訪米した日本国の岸田首相とアメリカのバイデン大統領との間で、日米首脳会談が開かれました。両国首脳会談は、水面下で進められてきた各種分野における日米協力のビジュアル化に過ぎず、周到な根回しや調整によって合意内容は事前に決まっていたようです。同会談の合意事項の一つが、中国やロシアが開発において先行しているとされる極超音速ミサイルを迎撃する宇宙空間システムの共同開発です。10年以内、即ち、2033年までの完成を目指しているのですが、同システムの出現によって、人類は重大な局面を迎えるのではないかと思うのです。先ずもって指摘されるのは、同システムによる核兵器の無力化です。報道に依りますと、同共同開発プロジェクトが狙いを定めるターゲットは、音速よりも高速で飛来する極超音速ミサイルです。とは申しますものの、同ミサ...宇宙空間ミサイル迎撃システムによる核の無力化問題
ここ数日、二つの記事が耳目を集めています。その一つは、安全保障の分野における日米間の協力プロジェクトとしての極超音速ミサイル迎撃システムの共同開発であり、もう一つは、ハワイ島における山火事です。一見、この二つの記事には全く関連性がないように見えます。しかしながら、両者には、あるテクノロジーを介して接点があるように思えます。二つの記事を結ぶ接点と推測されるのは、指向性エネルギー兵器の技術です。日米間の極超音速ミサイル迎撃システムの共同開発については、明日18日に予定されている日米首脳会談で合意されるとも報じられていますが、‘日米共同’を謳いながらも実質的にはアメリカ主導のプロジェクトのようです。アメリカ側としては、初期段階において超音速ミサイルの発射を察知できるように、多数の人工衛星をネットワークで結び、こ...極超音速ミサイル迎撃とハワイの山火事