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近年の省エネ、エコ、高性能という一連のキーワードに皆さんが抱く期待は、少し現実離れしているほどに計り知れないと思います。また、それが諸物価の高騰や光熱費の爆上がりに今日の家計に直結する問題でもあるために、皆さんがそこから何とかしようという
世の中の動きが、高性能な住まいをニーズとして求めは記事めたことは、私たちの悲願であり、とても望ましいと心から思うのです。何十年もそこを想いの中心に据えて仕事をしてきた私たちとしては当然のことです。ただ、最近ずっと言い続けているのですが、理
最近強く思うのは、住まいを語るときに、その想いの大切さです。とかく現代社会は、人間を単なる受信装置と化してしてしまって、俗にいう一人一人を思考停止状態にしてしまう毒のようなものを持っていて、なんだか全てが受け身で、しばしばその毒に侵されて
「体感温度」という公式から算出される数字が、部屋の寒暖計やスマホの天気予報の温度などを見ていても、なんとなくずれを感じて、もっと寒いとかもっと暖かいのになぁと思う私たちの???の原因を少し明らかにしてくれる感じがして、今回取り上げてみまし
「体感温度」という物差しを使うと、普段見ている寒暖計と自分の感じる暑さ寒さのずれをなんとなくカバーできるので面白いですね。この公式では、温度、湿度、風速という要素のバランスによって感じ方が変わる体感温度を示していますが、リアルな世界ではそ
体感という意味で言えば、「体感温度」という数式から導き出される値があります。実際に私たちが自分の周囲の空気を何度くらいで感じているかという温度を、気温、湿度、風速の要素を公式に入力して算定することができるのですが、この計算が非常に面白い結
私の北海道のお仲間が、冬に福岡にいらっしゃるとみな口を揃えて「寒い」と言われます。福岡でもごく稀に氷点下になることはありますが、それでも気温としてはほとんどプラスの世界です。マイナス10度以上にもなる北海道に比べれば、温度としてはずいぶん
12月に入りました。今年の福岡はなんとなくずっと秋を引きずっていて、晴天が続いていていつまでも暖かく、いつ冬になるのかなと思っていたら、急に来ました(笑)。福岡の冬は曇天行が多く、日中気温が上がらなくなり、北に海がありますから冬の北風が湿
住まいというものは、その住まい手の暮らしそのものである部分が多く、私は、その暮らしそのものをどうにかする立場ではないのですが、俯瞰して垣間見ることができるその住まい手の暮らしを、ほんの少しでも空間が応援して、より良い方向へ動かすような住ま
社会の状況から鑑みれば、これからもっともっと、一個人の住まいづくりは、多面的に難しいものになっていくような気がして仕方ありません。物価上昇や今後考えられる金利上昇などが反映するコスト面も、許認可の面も性能担保の面でも、これまでより様々な面
私事ではありますが、今年は年男で寅年の60歳になりました。巷では還暦と言いますが、自覚もないままに、ただただ突っ走ってきた成れの果てではありますが、世間的に言うその歳にはいささか当惑してしまう自分があります。孫も出来ました。一回転して暦が
目まぐるしく社会は変化をし続けていて、日常がそれに翻弄されながら過ぎていきます。この10年でもずいぶん様々なことが変化していきました。東北の大震災に始まり、低迷する経済は格差社会を助長する方向へしか流れず、コロナによって盤石に見えていたこ
数日間の東京出張を終えました。かなりハードな日程でしたが、スケジュールをこなした満足感と少しばかりの疲労感で週明けを迎えました。今回の出張の目的は大きくは所属する一般社団法人パッシブハウスジャパンの3年ぶりのリアル大会参加でしたが、その数
パッシブハウスジャパン オプショナルツアーに参加。 2
信濃追分の家の現場では、内外部完成に向けて工事佳境の状態の中、森さんに加えて、施工店の社長も監督もお見えになり、詳しく状況をご説明していただきました。軽井沢という場所は、別荘地として広くいろいろな規制がかかり、工事をしてはいけないシーズン
パッシブハウスジャパン オプショナルツアーに参加。 1
パッシブハウスジャパンの大会の翌日は、定番のオプショナルツアーが企画されていて、今回は軽井沢周辺の関連事例の見学でした。朝から東京を出発し、佐久平駅まで新幹線で向かい、軽井沢に南下していくコースに参加しました。まずは今年のエコハウスアワー
皆さんごきげんよう、さて福岡県那珂川市に煙突部材をお届けした帰りに、お昼をとっくに過ぎていた事もあり、何か食べないとと思ってお届け先の奥さんとの会話で喫茶店の話の中にハンバーグの話をしていたのを思い出し、それならハンバーグだろう、喫茶店のをと思って行った
昨日は、2019年、私が実行委員長として福岡で開催させていただいた9周年全国大会から、実に3年ぶりとなる、リアル開催のパッシブハウスジャパン全国大会に参加しました。オンライン開催はありましたが、リアルにお仲間とお会いできるのは久しぶりで、
冬だけでなく、夏も然りです。言葉として、暑い夏に「エアコンギンギン」と言いますが、それも刺激的で気持ちようのは数分でしょう。やがては体が冷えて不快になります。つまり、玄関先でドアを開けると何となく室内は外よりもひんやり感じて、たちまち汗が
私が北海道に高性能住宅を学び始めた30年ほど前は、オイルショックによって暖房費が高騰した社会情勢から、住環境を技術で整えようという機運が盛り上がる黎明期にあったのだと思います。グラスウールが出回って、壁の中、屋根、床にそれを詰めたら暖房費
2025年、省エネ法改正による性能基準義務化の流れに沿って、この国の住まいの省エネ化もようやく重い腰をあげ始めたかのように見えます。確かに良いことですし、持続可能な社会の構築は地球規模で待ったなしの課題で、先進国と言われながらその中ではい
このところの社会情勢は、なかなか住まいづくりには厳しい状況も暗く影を落としていて、安直に「夢」なんて語ってられないと言われてしまうかもしれません。ただ、でもそれならばなんのための住まいづくりかと私などは思ってしまいます。ゼロから住まいを創
最近の住まいづくりは、住宅ローンや補助金、実際に建てていく建物は性能値や数値化できる実利の部分が大きくクローズアップされているが故に、その部分が気になりすぎて、それでお腹いっぱいというお客様を時々お見かけしますが、本来の住まいづくりで、お
昔、小坂明子という歌手が歌った「あなた」という曲の出だしで、「もしも、私が、家を建てたなら〜」と歌っていましたが、調べるとなんと1973年、もう半世紀も前のことだそうです。笑。今回の住まいは夢か…というタイトル
住まいづくりには、プロセスが大事だというお話をしてきました。そのプロセスを誰と創造していくかというところは、大変重要なことだと思います。万人向けではなく、あなたにとってということが一番大切ですから、住まいづくりをしていくお仲間は、プロを含
ある意味、私は住まいの耐久性も劣化対策も、「愛着」の二文字に大きく関わるのではないかと思ったりします。この愛着を持続しいくれるものが、プロセスなんです。対価を払って買ったものより、プロセスを十分に味わいながら、入居して暮らしが始まってから
いつしか、住まいがつくるものから、買うものになった時代も、冒頭の時代の頃からだったような感じがします。何もかもが少しでも多くのお金を出せば、より上質なものが結果として手に入る。買える。いわゆる「経済行為」の一つの所作に住まいづくりも組み込
近頃の住まいづくりは、ともするとローンを組んでお金を払えば、完成するまで誰が関わってつくったのかも住まい手には全くわからないようにできてしまう住まいも少なくないのだと言います。本当にそれで良いのかなといつも疑問に思いますし、生涯に一度、大枚
戦後の高度成長期の右肩上がりの歴史は、ある意味この国の輝かしい近代の歴史の1ページなのかもしれません。そのために、以降のこの国は、その栄光にしがみつき、「経済」というお題目を連呼して、あたかも輝かしい時間をずっと維持してきているような擬態
ともすると、住まいが流行の性能だけで語られることに関しては、そもそもこういうことを啓蒙し続けてきた人間の一人としてとても違和感があります。住まいというものは、くらしを包む外皮であって、その中身に関しては、住まい手個々にとんでもなく私的で、
危惧するのは形骸化であり、一点に集中するあまり、他のことが置き去りにされては何にもならないのです。インターネットの情報の拡大は凄まじいもので、お客様の方が、数値データを口にして坪単価と合わせて比較してコストパフォーマンスをご自分で値踏みす
私たちは、まさに暮らしを包む包み紙の部分をつくっていて、その中身の暮らしの部分は住まい手がおりなしていくわけですから、その中身の部分の熟考がなければ、良い住まいにはなれないと言うことを書いてきました。ブームというものは恐ろしいもので、だん
住まいづくりの条件が、この数年で格段に厳しくなったのは確かだと思います。ただ、言い方は悪いのですが、右へ倣えで安直に住まいを建てる機会が減ったと捉えれば、やはり住まい創りは私たち人間の暮らしの中の大きな夢の一つですから、これから強かに世の
最近よく伺うお話では、企画段階で立ち消えになったり、資金繰りで諸物価の高騰やコロナの影響で途中から企画変更を余儀なくされたりということが増えました。昨日の発表で大手銀行の住宅ローン金利引き上げが発表されましたが、いよいよそう言う時代に入っ
全体の気積を小さくすることは、維持管理する空気の温湿度にかけるエネルギーを小さくすることにつながります。住まいづくりをするタイミングとしては、子育て世代で家族が一番マックスヴォリウムにある瞬間であることが多いので、その瞬間に必要な大きさで
もう、30年あまりこの仕事についていますが、 住まいづくりも徐々に、でも随分変わってきました。最初の頃の私の仕事は40坪50坪は当たり前で、今からすると随分大きな住まいばかりだったと思います。今から思えばまだ若く、住まい手のいうままに創っ
一口に「住まい」と言っても、この国の場合は、その住まいの業態や販売システムなどが多種多様、さまざまなプロセスがあって、一般の方からは分かりにくい部分がとてもあると思います。要は広告を見てローンの算段だけして出来上がったものをポっと買ってし
鉄骨鉄筋コンクリート造8階建ての複合ビルは、街の中心部にあって、1階が店舗、2〜6階がオフィス、7.8階がオーナーの住居というものでしたが、スーパーゼネコンの下請け時代で複合開発的な大規模なものから様々な構造のもの
近年、非常に短くなってしまいましたが、中間期という私たちの暮らしに最もやさしい気候を十分に満喫して、その感覚を深くご自分に刻むことは大変重要なことだと思います。とかく数字が見えてくると、そのことばかり頼りすぎて、その値に一喜一憂して、とも
春夏の気候の良い時をイメージすると、少し蘇ってくるのは「何も感じない」という言葉です。暑くも寒くもないちょうど良い感じというポイントが、人それぞれにあるのだと思います。これには若干の個人差がありますが、その感覚をキープしていくことが室内環
暑かった夏から、少しずつ空も高く澄んだ空気感に包まれていって、少しずつ気温も過ごしやすい季節に入り、時折朝晩は冷え込んでくる季節になりました。日中も過ごし良い日が多い福岡です。夏と冬の間の「秋」と、今度は冬から夏の間の「春」のこの過ごしや
この、今の住まいの高性能化の流行も、いつか伸び代を消化してしまい、それ以上は商売ネタとしてはあまり面白くないなどとなると、一気に騒がなくなるものだと思ったりします。何十年もやっているお仲間はいざ知らず、少なからずブームに乗った人々はそのう
住まいの高性能化がボトムアップされて、全体のレベルが上がっていくことは、私たちとしても悲願であるし、そのことに何の依存もありません。ただ、この流れで注意しなければならないのは、性能というものはあくまで前提条件であって、住まいの一要素である
これまでも、「買うから創るへ」などという表現を使って、大多数の住まいづくりへのプロセスに疑問を投げかけてきました。いわゆるお仕着せの完成品を何十年というローンを組んで買うという、今では当たり前の住宅建設のプロセスに私などは大きな違和感を覚
住まいの性能に関しては、まだまだ上げていかなければならないとずっと言い続けてきました。業界のマイノリティーの頃から、その想いは全く変わりません。ただ、極端な言い方をすれば、住まいそのものの本質は、全く別の部分にある
異端児が踏ん張っていた時代は、言うなれば創り手も建てる側も、まさに真剣勝負でしたから、心を一つにする分、言い方は変ですが、確実に中身の濃い住まいづくりができていたような気がします。そう言う部分では、今、
では、今と当時とでは何が違ったかというと、根本的に「高気密高断熱」というものが関東以西ではあまり知られていなかったために、ほとんどアウェイというか、とにかく大変でした。一言物申せば九州で断熱など狂ってると言わんばかりの扱いで、よく興味本位
私たちがヒアリングの途中で、必ず今の暮らしぶりを見させていただくのは、そういう些細な住まい手の感覚の部分を少しでも理解するためです。そこからそのまま引き継いで行った方が違和感なく暮らせる普遍の部分と、少しでも改善し、今までとは違ったアプロ
ちょいと振り返れば、20代の半ばに向こうみずにポンと開業した事務所も35年目を歩んでいて、ただ潰れようがなかっただけのことですから威張れたものではないですが(笑)、ずいぶん時が経ってしまったなと思うことが多くなりました。最初のうちは店舗や
器を整えることが省エネ、しかも暮らしのベースを無理せずに省エネすることに貢献することは自明のことです。これからもっともっと進めなければなりません。ただ、世の中の流れで言えば、既にこれだけでは足りなくなってきました。これからは経済格差で必要
先日ガソリンスタンドで車の給油をしていて、灯油18リットルの価格表示を見て驚愕しました。今年の冬は、寒さが身に染みる冬になりそうですね。実に、私が高性能住宅を創り始めた30年近く前は、灯油が安かったために灯油ボイラーの採用が多かったのです