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履歴書・エントリーシートの作成)【第17話】「志望動機」が企業ごとに変わらない
【第17話】「志望動機」が企業ごとに変わらない 志望動機を書き始めるたびに、慧は自分の言葉がコピー&ペーストのように感じていた。 「御社の理念に共感し……」「自分の経験を活かして……」 どこかで見たような文が並ぶたび、ページを閉じたくなる。 いくつもの企業に応募するうちに、気...
履歴書・エントリーシートの作成)【第16話】写真がうまく貼れない日
【第16話】写真がうまく貼れない日 履歴書の写真を貼るだけなのに、緊張して指先が震える。まっすぐ貼ったつもりが少し傾き、そっと剥がそうとして端がよれてしまった。 「なんで、こんなこともちゃんとできないんだろう」 思わずつぶやいた声に、自分でも驚いた。 だけど、よれてしまった...
履歴書・エントリーシートの作成)【第15話】「部活の実績」がない不安
【第15話】「部活の実績」がない不安 「部活とか、特にやってなかったんですよね……」 陽斗はそう言いながら、履歴書の“学生時代に力を入れたこと”の欄を見つめていた。 友達の多くは、部活での全国大会、留学経験、起業活動――キラキラしたエピソードを並べている。自分は、地味にコンビ...
履歴書・エントリーシートの作成)【第14話】「書きすぎ」が伝わらない理由
【第14話】「書きすぎ」が伝わらない理由 自己PR欄、800文字ぎっしり。 さくらは、「これで完璧」と思って提出した。 でも、面接で言われたのは、「伝えたいことが少し分かりづらかったです」というひとこと。あれだけ時間をかけて書いたのに――と、悔しさが込み上げた。 その夜、彼...
履歴書・エントリーシートの作成)【第13話】「学チカ」にアルバイトしかない
【第13話】「学チカ」にアルバイトしかない 「学生時代に力を入れたことは?」 その問いに、何度も手が止まった。 サークルもゼミも、正直そこまで熱中した覚えはない。 唯一、人より多くやってきたのは、スーパーのアルバイトだった。 毎日の品出し、レジ打ち、接客。 ルーティンワーク...
履歴書・エントリーシートの作成)【第12話】「たった一枚」に時間をかけすぎて
【第12話】「たった一枚」に時間をかけすぎて エントリーシートを1枚仕上げるのに、気づけば丸2日かかっていた。 「もっといい言い回しがあるかも」「ここ、削った方がスマートかも」 書いては消し、また書き直し、気がつけば朝。 部屋の隅には、くしゃくしゃになった紙の山。 「まだ完...
履歴書・エントリーシートの作成)【第11話】「空白期間」を書けなかった日
【第11話】「空白期間」を書けなかった日 「2023年4月~2024年3月」 履歴書の学歴・職歴欄。その1行に、どうしても書けない時期がある。隼人にとって、それは心と身体を休めていた一年だった。 「何もしていませんでした」と書くわけにもいかず、「自己研鑽中」や「資格取得準備...
就活物語 「質問の質が変わった日」 「最初は、普通の子だと思っていました。」 ナナミの初日の印象を聞かれたら、たぶん私はそう答える。笑顔も挨拶も申し分なく、真面目そうな子。でも正直、他の学生たちと大差はなかった。 だが、三日目に変化が起きた。 午前中の社内見学が終わった...
6月14日 メンタルウェルネス 一日一話 たとえば朝、ほんの少しだけ早く起きてみる。あるいは、いつもと違う道を歩いてみる――そんなささやかな変化が、心の景色を新たにしてくれることがあるのであります。 何も大きな決断をする必要はありません。日々の暮らしの中にある「ちょっとした変...
6月15日 メンタルウェルネス 一日一話 「今日はこれだけでもできたな」と、そっと思える日がある。それだけで、心にとっては何よりの栄養となるものであります。たとえ物ごとが予定どおりに進まなかったとしても、小さな達成感を見つけることができたなら、それは立派な前進であります。 ...
6月16日 メンタルウェルネス 一日一話 「今日はこれだけでもできたな」と、そっと思える日がある。それだけで、心にとっては何よりの栄養となるものであります。たとえ物ごとが予定どおりに進まなかったとしても、小さな達成感を見つけることができたなら、それは立派な前進であります。 で...
6月17日 メンタルウェルネス 一日一話 気分がすぐれぬ日もあれば、心が重たく感じる朝もあるものであります。けれども、そうしたときにこそ、顔を洗い、ひとまず外に出てみる――それだけでも立派な一歩前進であります。 人の心というものは、動き出すことで、あとから整ってくることも少な...
6月18日 メンタルウェルネス 一日一話 やる気はあるのに、なぜか身体が動かん――そう感じる日も、人生にはあるものであります。けれども、それはきっと、心が「いまは少し休もう」と、そっと知らせてくれているのかもしれません。 無理に前へ進まなくてもよいのであります。ときには、立ち...
6月19日 メンタルウェルネス 一日一話 迷いながらも選んだ道というものは、歩み出してみて初めて見えてくることが多々あるものであります。何が正解かを問うよりも、「この道を選んだ自分を信じられるか」――そこにこそ、心の安らぎと前進の力が生まれてまいります。 すでに一歩を踏み出し...
6月20日 メンタルウェルネス 一日一話 人というものは、ときに誰かの言葉に背中を押されることがあります。しかしながら、ほんとうに一歩を踏み出したのは、他ならぬ自分自身なのであります。その瞬間に向き合い、決意して動いた――その勇気を、どうぞ見逃さぬようにしていただきたい。 た...
6月21日 メンタルウェルネス 一日一話 小さな「できた」を一つひとつ積み重ねていくことが、やがて大きな自信となってまいります。洗濯物を干した、返事のメールを書いた、決めた時間に起きられた――そうした日々の当たり前とも見えることが、実は立派な一歩なのであります。 「こんなこと...
6月22日 メンタルウェルネス 一日一話 人間、生きておれば、どうにも気が重うて手がつかぬ日もあるものであります。そういうときには、無理をせず、まずは深呼吸をひとつしてみる。そして、目の前のことを、ほんの少しだけでも手をつけてみる。たとえそれが小さなことでも、その一つの行いが、...
6月23日 メンタルウェルネス 一日一話 人には人の歩みがあり、歩幅があるのであります。となりの誰かが早く進んでいるように見えても、それはその人の生き方。その人のリズムであります。 わたくしどもは、あくまで自分の歩幅で、自分の道を歩むことが大切であります。たとえ歩みが遅くとも...
6月24日 メンタルウェルネス 一日一話 人間、生きておれば、思うようにいかぬ日というものも、当然あるものであります。仕事がはかどらぬ日もあれば、心が晴れぬ日もある。しかし、そうした一日の中にあっても、なんとか今日を務めようと工夫をこらし、精いっぱいに歩んだ自分がいるのであり...
6月25日 メンタルウェルネス 一日一話 人間、あたらしいことに挑もうとするとき、多少の不安や緊張を覚えるのは、むしろ自然なことであります。けれども、それはすなわち、自分がその事柄に誠実に向き合おうとしている証でもありましょう。 そこで、ほんの少しの勇気をふりしぼって、一歩を...
6月26日 メンタルウェルネス 一日一話 人間、生きておれば、朝なかなか起きられぬ日もあるものであります。気力が湧かず、身も心も重たい。けれども、そうした中でも、なんとか布団を出て顔を洗う――その一歩こそが、まぎれもなく今日という一日の尊いはじまりなのであります。 なにも完璧...
6月27日 メンタルウェルネス 一日一話 人は時に、心が沈みがちな日もあろうかと思います。そういうときに、無理に「うまくやろう」「しっかりせねば」と肩肘張るよりも、まずは「今の自分にできること」を、ひとつ見つけてみることが大切であります。 たとえば、水を一杯いただく。窓を開け...
6月13日 メンタルウェルネス 一日一話 「やってみたものの、自分には合わなかった」――そんな経験も、決して無駄ではないのであります。動いてみたからこそ、わかること、気づけることがあるのであります。 それは失敗ではなく、一つの発見と受けとめてみることです。そのように物ごとを受...
6月12日 メンタルウェルネス 一日一話 人と比べて、つい気持ちが沈んでしまうこともあるものであります。そんなときは、自分は自分のリズムで歩んでいるということを、あらためて思い出していただきたい。 たとえ他人の一歩が大きく見えても、あなたが踏み出すその一歩には、あなたにしかな...
6月11日 メンタルウェルネス 一日一話 目の前のことに懸命に取り組んでいるときほど、自分の歩んでいる道がこれでええのかと、不安になることもあるものであります。けれども、いま一生懸命に努力しているその姿こそが、まぎれもない「前進」の証であります。 人と比べる必要はありません。...
6月10日 メンタルウェルネス 一日一話 物ごとがうまくいった日よりも、かえってうまくいかなかった日こそが、人を大きく育ててくれることがあるものであります。たとえ転び、悔しい思いをしたとしても、それをひとつの経験として受けとめたとき、心はひとまわり強くなってまいります。 一歩...
6月9日 メンタルウェルネス 一日一話 挑戦したものの、思いどおりには運ばなんだ――そんなことも人生にはようけあるものであります。けれども、その経験を通してでなければ得られぬものも、また確かにあるのであります。 うまくいかず、傷ついた。その分だけ、人の痛みに気づくやさしさや、...
6月8日 メンタルウェルネス 一日一話 「こんな自分でええのやろか」と、ふと立ち止まりたくなる日もあるものであります。けれども、そういうときこそ、これまでに積み重ねてきた小さな一歩一歩を、静かに振り返ってみることが大切であります。 今ここにいるあなたは、その歩みの積み重ねの上...
6月7日 メンタルウェルネス 一日一話 「やってみたい、けれども自分にはまだ早いのではないか」――そう思うときこそ、実は心の準備が少しずつ整ってきている証かもしれません。 何も最初から完璧である必要はないのであります。まずは、ほんの少しでも触れてみる。試しに動いてみる。その小...
6月6日 メンタルウェルネス 一日一話 「どうせ無理や」と思う前に、ほんの少しでええ、いまできることを探してみることです。一歩だけなら、案外すんなりと踏み出せることもあるものであります。 その小さな一歩が、心の風通しをよくし、やがて新たな景色への扉をひらいてくれるのであります...
6月5日 メンタルウェルネス 一日一話 一見いつもと変わらぬ日々のようでも、実はその中で、小さな挑戦をしている自分がいるかもしれません。たとえば、少し苦手なことに取り組んでみた。あるいは、知らぬ人に思い切って声をかけてみた――そうした一歩を、まずは自分自身が気づいてあげることが...
6月4日 メンタルウェルネス 一日一話 新たなことを始めようとするとき、「まわりはどう思うだろうか」と不安になるのは、人としてごく自然なことであります。けれども、大切なのは他人の目よりも、自分の心の声に耳を傾けることであります。 自分の思いに素直になって選び取った一歩には、た...
6月3日 メンタルウェルネス 一日一話 「また今度にしよう」と後回しにしていたことに、ほんの少しの勇気を出して取り組んでみた――そういう日こそ、大切にしたいものであります。たとえ結果がどうであれ、まずは一歩を踏み出した自分を、しっかりと認めてあげることが肝要であります。 小さ...
6月2日 メンタルウェルネス 一日一話 何事も、はじめの一歩というものは、小さな不安をともなうものであります。「これでよいのだろうか」「うまくいかなかったらどうしよう」――そうした思いを抱えながらでも、一歩を踏み出した自分を、まずは素直に認めてあげることが大切であります。 動...
6月1日 メンタルウェルネス 一日一話 新しい月のはじまりには、心の中にそっと「一歩」を置いてみる。そんな機会を大切にしたいものであります。なにも大きな決意でなくともよいのです。「今日は声をかけてみよう」「いつもと違う道を歩いてみよう」――そうした小さな選択が、心をほぐし、明日...
5月31日 メンタルウェルネス 一日一話 「ありがとう」と伝えたいと思いながらも、なかなか言葉にできず、ためらいを感じることもあるものであります。けれども、その思いを心の中に静かに抱くだけでも、感謝の気持ちは自分自身をあたため、やさしく整えてくれるのであります。 声に出せなく...
5月30日 メンタルウェルネス 一日一話 目立ちはせぬけれど、たしかに心を軽くしてくれるものが、この世にはあるものであります。たとえば、さりげなくドアを押さえてくれた人。あるいは、言葉なく静かにそばにいてくれた誰か。そうしたささやかな行いにふと気づいたとき、「ありがとう」という...
5月29日 メンタルウェルネス 一日一話 誰かのためを思って行動したのに、それがうまく伝わらなかったり、気づいてもらえなかったりすることもあるものであります。けれども、その思いやりは、たとえ表にあらわれなくとも、どこかでそっと相手の心に届いているものです。 見返りを求めるので...
5月28日 メンタルウェルネス 一日一話 ときに、言葉にできなかった「ありがとう」が、心の中にそっと残り続けていることがあります。自分の変化や悩みに気づいてくれた人、何も言わずに支えてくれた人――その存在のありがたさに、今あらためて感謝の思いを向けてみることです。 その思いが...
5月27日 メンタルウェルネス 一日一話 日々の忙しさに追われておりますと、つい誰かのやさしさに気づかず、それを受け流してしまうこともあるものであります。しかし後になってふと思い出し、「あのとき、ほんとうに助かったな」と感じることがあるでしょう。 そんなときは、心の中でそっ...
5月26日 メンタルウェルネス 一日一話 ときには、自分が誰かにしてあげたことを、そっと思い返してみるのもよいものであります。少々照れくささを覚えるかもしれませんが、「あのとき、私も誰かの力になれたかもしれない」と感じられたなら、それは立派な「ありがとう」の巡りであります。 ...
就活物語 「指示の先を読める子」 夏のインターン最終日。私は参加学生のアンケートを回収しながら、一人の学生のことを思い返していた。名前はコウタ。目立つタイプではなかったが、彼の動きはいつも静かに周囲を支えていた。 たとえば、ある日。現場社員が資料の印刷で手間取っていたとき、コ...
履歴書・エントリーシートの作成)【第10話】見返すたびに、ちがう顔
【第10話】見返すたびに、ちがう顔 履歴書のファイルを見返すたびに、真理は不思議な気持ちになる。 最初に書いたもの、提出直前で手直ししたもの、うまく書けた気がするもの――全部、自分の文字なのに、まるで違う人が書いたように見える。 「私って、どんな人なんだろう」 志望動機も...
履歴書・エントリーシートの作成)【第9話】書き出しだけで30分
【第9話】書き出しだけで30分 エントリーシートの「自己PR欄」の1行目を前に、航太はため息をついた。書き出しの言葉が、どうしても決まらない。 「私は……」「これまで……」「自分の強みは……」 何度もタイプしては消して、気づけば30分。1文字も進んでいない。 けれど、ふ...
履歴書・エントリーシートの作成)【第8話】「趣味:読書」と書いてから
【第8話】「趣味:読書」と書いてから 「趣味:読書」と書いた瞬間、手が止まった。 本を読むのは本当。でも、それだけでいいのだろうか。説明会で「最近読んだ本は?」と聞かれて、答えに詰まったことを思い出した。 読書という言葉は、安心する。でも、自分のことを語るには、少し曖昧す...
履歴書・エントリーシートの作成)【第7話】証明写真、なぜか横を向いていた
【第7話】証明写真、なぜか横を向いていた 証明写真を印刷してみると、なぜか涼の顔はほんの少しだけ右を向いていた。正面を見ていたはずなのに、ほんのわずかに、視線が逸れている。 「これじゃ、なんか落ち着かないな……」 でも、撮り直すには時間もお金もかかる。提出期限は明日。少し...
履歴書・エントリーシートの作成)【第6話】メールの「誤送信」で知ったこと
【第6話】メールの「誤送信」で知ったこと 「お世話になっております」と打ったはずのメールの冒頭が、「お世話に〜」で送信されていた。 しかも、添付するはずの履歴書も忘れていた。 「うわあああ……」 沙也加は頭を抱え、何度も送信メールを見返した。たった1クリックで、こんなに...
履歴書・エントリーシートの作成)【第5話】履歴書を手書きにする理由
【第5話】履歴書を手書きにする理由 「履歴書って、やっぱり手書きの方がいいんですか?」 そう誰かに聞いたわけじゃないけれど、直樹はパソコンで作ったものと、手書きの用紙を交互に見比べていた。 文字が歪むのが嫌で、何度も下書きをしては書き直す。自分の文字に自信はない。でも、手で...
履歴書・エントリーシートの作成)【第4話】“長所”が思いつかない
【第4話】“長所”が思いつかない 「あなたの長所を教えてください」 エントリーシートの問いに、慧(けい)は鉛筆を握ったまま止まっていた。 明るいわけでも、リーダータイプでもない。真面目とか責任感があるとか、そんな“テンプレート”な言葉を並べても、嘘になる気がした。 ふと視...
履歴書・エントリーシートの作成)【第3話】証明写真、笑えない理由
【第3話】証明写真、笑えない理由 駅前の写真機の前で、美咲は鏡を覗き込んでいた。今日こそは証明写真を撮ろうと決めたのに、なぜかカメラの前に立つと顔がこわばる。 「笑って」と自分に言い聞かせる。でも、うまく笑えない。ほんの数センチの四角い世界に、“私らしさ”を収めようとすれば...