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抗Jo-1抗体のページを更新抗Jo-1抗体は、1980年に多発性筋炎(polymyositis:PM)や皮膚筋炎(dermatomyositis:DM)の患者血中に発見された自己抗体で、患者の頭文字をとって命名された。対応抗原は、分子量50,000のタンパク質で、ヒスチジル-tRNA合成酵素である。この酵素はtRNAの塩基配列に対応し、特異的にヒスチジンをtRNAに結合させる働きを持つ。ヒスチジルtRNA様のRNAを持つウイルス感染によって、この自己抗体が産生されるという見方があるが、DM、PMでなぜ特異的に本抗体が検出されるのか、明確な機序については不明な点も多い。一般にDMの診断は、筋肉痛、近位筋優位の筋力低下や、ヘリオトロープ疹など特徴的発疹の臨床所見に加え、血中CPK、AST、アルドラーゼなどの筋...抗Jo-1抗体
抗MDA5抗体のページを更新抗MDA5抗体は、多発性筋炎/皮膚筋炎の中でも筋症状のみられない皮膚筋炎(CADM)に特異的な自己抗体です。また、本検査の陽性患者では難治性の急速進行性間質性肺炎になりやすいことがわかっています。そのため抗MDA5抗体の検出は、CADMの診断、治療法の選択、予後の予測に期待されています。皮膚症状のみで臨床的に6ヵ月以上筋症状が認められない皮膚筋炎患者を無筋症性DM(clinicallyamyopathicdermatomyositis;CADM)と呼び、DMに特徴的な皮疹を有してはいますが、筋力低下などの症状に乏しく、CKや筋電図等の検査所見にも異常を認めることが少ないとされています。近年、免疫沈降法によりCADM患者の血清中に分子量140kDaのバンドが認められたことから、こ...抗MDA5抗体
小水疱性皮膚反応:COVID-19 mRNAワクチンによる障害報告のレビュー
小水疱性皮膚反応:DrMarkTrozzi(マーク・トロッツィ博士)がCOVID-19mRNAワクチンによる障害報告に関する査読済み論文の約1,000件を掲載したサイトの紹介の続きです。1000peerreviewedarticleson“Vaccine”injuriesその中で73項目目の「小水疱性皮膚反応(VesiculobullousCutaneousReactions)」の紹介です。皮膚の小水疱性病変は、臨床病理学的に様々な特徴を有する皮膚疾患群を包含する。これらは通常、様々な感染性疾患、炎症性疾患、薬剤性疾患、遺伝性疾患、自己免疫性疾患のスペクトラムの一部として起こる。類天疱瘡は、血液中に存在する皮膚の基底膜に対する自己抗体が自己抗原に反応して、皮膚を傷害し、皮膚に水ぶくれ(水疱)を作る病気です...小水疱性皮膚反応:COVID-19mRNAワクチンによる障害報告のレビュー
ビッカースタッフ脳幹脳炎(指定難病128)のページを更新急に物が二重に見えたり、ふらついて歩けなくなったり、意識がはっきりしなくなったりする病気です。症状が出る前に、風邪をひいたり激しい下痢があったりすることが多いです。症状は1ヵ月以内に最も強くなり、それ以後は改善にむかいます【原因】何らかの感染が引き金となって免疫の異常を引き起こし、自分の神経を攻撃するためと考えられています。GQ1bという神経の成分に対する抗体が重要な役割を果たすことがわかっています。様々な感染症を契機に誘導される自己免疫による機序が推測されている。約8割の症例で先行感染症状(上気道炎症状や胃腸炎症状)がみられ、約7割の症例では血中に自己抗体(IgG型GQ1b抗体)が検出される。【症状】眼球運動障害と運動失調に加え、意識障害などの中枢...ビッカースタッフ脳幹脳炎(指定難病128)
抗SSA抗体、抗SSB抗体のページを更新抗SS-A抗体、抗SS-B抗体ともシェーグレン症候群で高値となる自己抗体である。A抗体は他の膠原病でも高頻度で検出され、B抗体はシェーグレン症候群に対して特異性が高い。抗SS-A抗体、抗SS-B抗体のSSはシェーグレン症候群の名称に由来する。この両抗体は、免疫学的にはそれぞれ独立したものであるが、同一患者に併存してみられる場合が多い。シェーグレン症候群は、唾液腺や涙腺などの外分泌腺の炎症や機能不全、機能低下で始まる自己免疫疾患で、眼球乾燥、口内乾燥で発症し、全身の外分泌機能の低下が起こり、尿細管アシドーシスを併発する。一般に抗SS-A抗体の方が抗SS-B抗体より高頻度に検出され、抗体価も高い場合が多い。また、抗SS-B抗体は単独で陽性になることは少なく、抗SS-A抗...抗SSA抗体、抗SSB抗体
抗Sm抗体(anti-smithantibody)のページを更新抗Sm抗体(anti-smithantibody)とは、抗核抗体群の一種である。全身性エリテマトーデス(SLE)に見られる特異的な自己抗体とされる。抗Sm抗体の名は、1966年にSmithという名の全身性エリテマトーデスの患者血清から見出されたことに由来する。抗核抗体は、自己の細胞核を構成する成分に反応する自己抗体である。抗Sm抗体の対応抗原分子は、核内低分子リボヌクレオタンパク質(snRNP)のU1-RNP・U2-RNP・U4/6-RNP・U5-RNPである。また、間接蛍光抗体法では斑紋型を示す。本抗体の対応抗原分子は、UsnRNPに属するU1-RNP、U2-RNP、U4/6-RNP、U5-RNPである。各抗原分子にはB/B´、D(D1、D...抗Sm抗体(anti-smithantibody)
抗NMDA抗体のページを更新抗N-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体(R)抗体神経伝達物質の中で、主に興奮性の刺激を伝える主要な物質にグルタミン酸というものがあります。このグルタミン酸の刺激を受け取る側の細胞には受容体があり、その一つにNMDA受容体があります。抗NMDA受容体脳炎は、何らかのきっかけで患者さん自身の免疫システムによりこのNMDA受容体をターゲットとする自己抗体が産生されることで発症する自己免疫介在性の脳炎の一つです。<出典:>■抗N-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体脳炎抗N-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体脳炎は、2007年に、ペンシルバニア大学のDalmau教授らによって提唱された「卵巣奇形腫関連傍腫瘍性脳炎」であり、グル...抗NMDA抗体
TSHレセプター抗体(TRAb)のページを更新TSHレセプター抗体(TRAb)は甲状腺細胞膜上にあるTSHレセプターに対する自己抗体で、甲状腺を刺激する抗体(甲状腺刺激性レセプター抗体、TSAb)とTSH作用を阻害する抗体(TSH作用阻害抗体、TSBAb)に分類されます。かつては測定試薬中の標識されたTSHのTSHレセプターへの結合を阻害する程度を測定していたことから、TSH結合阻止抗体(TBII)とも呼ばれていました。TRAbはバセドウ病における甲状腺機能亢進症の原因といわれ、TRAbがTSHと同じように甲状腺を刺激することにより発症する自己免疫性疾患であることが判明しています。ところで、甲状腺機能亢進症はバセドウ病だけでなく、亜急性甲状腺炎や無痛性甲状腺炎などがあり、特に無痛性甲状腺炎とバセドウ病は臨...TSHレセプター抗体(TRAb)
アイザックス症候群(指定難病119)のページを更新アイザックス症候群は、持続性の四肢・躯幹の筋けいれん、ミオキミア、ニューロミオトニアを主徴とする疾患である。電位依存性カリウムチャネルに対する自己抗体(抗VGKC複合体抗体)が関連する。より重症型のモルバン症候群は、上記に加え、不整脈、尿失禁などの多彩な自律神経系の症状と重度の不眠、夜間行動異常、幻覚、記銘力障害などの中枢神経症状を呈する。また、健忘、失見当識障害、てんかん発作など中枢神経症状のみを呈する抗VGKC複合体抗体関連脳炎という疾患単位もある。【原因】発症機構については不明である。一部の症例に胸腺腫が関連している。免疫介在性に末梢神経終末部の電位依存性カリウムチャネル(VGKC)の機能障害が起こるとされている。抗VGKC複合体抗体の陽性率は、約3...アイザックス症候群(指定難病119)
抗好中球細胞質抗体(ANCA)のページを更新抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophilcytoplasmicantibody:ANCA)は、白血球の一種である好中球の細胞質内顆粒とリソソームを対応抗原とする自己抗体の総称です。ANCAはANCA関連血管炎において、顕微鏡的多発血管炎(microscopicpolyangiitis:MPA),多発血管炎性肉芽腫症(granulomatosiswithpolyangiitis:GPA),好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(eosinophilicgranulomatosiswithpolyangiitis:EGPA)を含む診断に役立つ自己抗体であり、疾患活動性を反映するマーカーとして有用です。間接蛍光抗体法の蛍光染色パターンによりP(perinuclear)...抗好中球細胞質抗体(ANCA)
肝腎ミクロソーム抗体1型のページを更新肝腎ミクロソーム1型抗体(抗LKM1)は、自己免疫性肝炎(AIH)に関連する自己抗体です。具体的には、AIHにおけるその存在は2型AIHと定義されますが、検出可能な抗LKM1を持たない抗肝臓サイトゾル1型自己抗体が2型AIHに見られる可能性があることが提案されています。これは、知られている抗肝腎ミクロソーム抗体のいくつかのサブタイプのうちの1つです。抗LKM-1抗体とC型肝炎ウイルスの頻繁な関連(HCV)感染と、感染に関連した自己免疫型の抗LKM-1関連肝炎が存在する可能性があり、異なる治療戦略が必要なため、抗LKM-1の特異性を正確に決定する必要があります。<出典:Wikipedia>肝腎ミクロソーム抗体1型
抗ガングリオシド抗体のページを更新ギラン・バレー症候群(Guillain‐Barresyndrome、GBS)の血清中に各種ガングリオシドと反応する自己抗体が検出されることが明らかにされています。特にIgG抗GM1抗体はGBSの約半数に検出され、最もよく検査されています。抗ガングリオシド抗体は、健常者や他の神経疾患で検出されることはまれで、検出されても低力価です。また、発症早期から血清中に検出されるため、病初期におけるGBSの補助診断マーカーとして有用です。血清中IgG抗GM1抗体の検出はGBSの鑑別診断に有用であり、GBSが疑われた時点で本検査を行うことで早期治療の開始、早期回復、後遺症の軽減が期待できます。<出典:Wikipedia>*COVID-19mRNAワクチンによる障害報告のレビューにギラン・...抗ガングリオシド抗体
抗ヒストン抗体(Anti-histone antibodies)
抗ヒストン抗体(Anti-histoneantibodies)のページを更新抗ヒストン抗体(Anti-histoneantibodies)とは、抗核抗体ファミリーのサブセットである自己抗体であり、特にヒストンタンパク質サブユニットまたはヒストン複合体を標的とします。これらは、1959~1960年にエリテマトーデスの細胞原因の研究においてHenryKunkel、HRHolman、HRGDreicherによって初めて報告されました。現在でも、抗ヒストン抗体は全身性エリテマトーデスのマーカーとして使用されていますが、シェーグレン症候群、皮膚筋炎、関節リウマチなどの他の自己免疫疾患にも関与していると考えられています。抗ヒストン抗体は、薬剤性狼瘡のマーカーとして使用できます。ヒストンはタンパク質の複合体であり、その...抗ヒストン抗体(Anti-histoneantibodies)
自己抗体(Autoantibody)のページを作成中自己抗体(Autoantibody)とは、自己の細胞ないし組織に対して産生される抗体のこと。抗体とは本来、体に入り込んだ異物(細菌やウイルスなど)を攻撃したり、体の外に排出したりするはたらきを担うたんぱく質で、自分自身を攻撃するためにつくられるものではありません。しかし、体内の成分が異物と勘違いされたり、異物と似た物質に変質してしまうことで、自分自身の体に対してはたらき、ダメージを及ぼす抗体がつくられてしまうことがあります。自己抗体の産生は,遺伝子的素因,ホルモン,治療薬,環境因子(ウイルス・毒物)などによって引き起こされると考えられています。自己抗体は自己免疫疾患に関連しており,有用なバイオマーカーであることが示唆されています。種類メモ抗核抗体(ANA...自己抗体(Autoantibody)
mRNAワクチンによる害の免疫学的メカニズム(4)mRNAVaccineToxicityD4CE.orgの和訳です。3.4自己免疫疾患の誘発 3.4.1背景前章では、自己免疫疾患は、「自己」抗原を異常に認識するTリンパ球およびBリンパ球の出現と増殖によって引き起こされることを述べた。自己免疫疾患は、通常、様々な程度の細胞および組織の破壊を伴い、ウイルス感染細胞を排除するために存在するのと同じエフェクター機構によって引き起こされる。しかし、場合によっては、自己抗体は、重症筋無力症における神経細胞から筋細胞へのシグナル伝達の阻害や、バセドウ病における甲状腺内の成長およびホルモン産生の過剰な活性化など、より微妙な機能障害を引き起こす可能性があります。さらに別のパラダイムでは、自己免疫疾患は一過性であり、おそらく...コロナワクチンで自己免疫疾患を誘発する理由
辺縁系脳炎のページを更新辺縁系脳炎は亜急性に近時記憶障害や痙攣、見当識障害をきたす重篤な脳疾患であり、原因としてウイルス感染や細菌感染、腫瘍随伴、自己免疫などが知られています。自己免疫性脳炎は、主に成人に発症し、国内患者は年間約700人と推定されています【原因】自己免疫性脳炎は、なんらかの原因で自身の神経細胞が有する蛋白質に対する抗体(自己抗体)が生じるために、自身の神経細胞の機能が障害されて発症します。しかしながら、自己抗体と標的蛋白質(自己抗原)の全容が未だ不明であり、診断が極めて困難な疾患です。各患者血清中のこれら自己抗体価を体系的に測定した結果、てんかん関連蛋白質であるLGI1に対する自己抗体価と辺縁系脳炎発症との間に極めて高い相関があることを見出しました。LGI1はその変異がある種の遺伝性側頭葉...辺縁系脳炎
ANCA関連血管炎のページを更新ANCA関連血管炎とは血液中に(antineutrophilcytoplasmicantibody:ANCA))と呼ばれる自己抗体(自分の体の構成成分に対する抗体)が出現し、各臓器の細い血管の炎症をおこす病気がANCA関連血管炎です。抗好中球細胞質抗体(antineutrophilcytoplasmicantibody,ANCA)は、好中球細胞質に対する自己抗体の総称であり、間接蛍光抗体法の蛍光染色パターンによりP(perinuclear)-ANCAとC(cytoplasmic)-ANCAに分類される。P-ANCAはmyeroperoxidase(MPO)、C-ANCAはproteinase3(PR3)を主な対応抗原とし、ELISA法によって測定する場合にはMPO-ANCA...ANCA関連血管炎