メインカテゴリーを選択しなおす
新年を迎え、お正月の行事に賑わう1月3日、アメリカのジョー・バイデン大統領は、日本製鉄によるUSスチールの買収を禁じる大統領命令を発しました。2兆円規模とされる同買収案は、2023年12月に日本製鉄側が提案しており、同年4月には、USスチール側も臨時株主総会で同案を承認しています。両者合意の上の友好的買収ですので、同案の実現には然程の障害はないようにも見えたのですが、USスチールが粗鋼の世界市場では24位でありながらも、全米では第2位のシェアを誇るアメリカを代表する大手製鉄企業であったため、様々な方面から反対の声が上がることとなにもなったのです。先ずもって同案に反対したのが、USスチールの労働者も加盟する全米鉄鋼労働組合(USW)です。通常、企業買収に伴って大規模なリストラが実施されますので、USスチール...USスチール買収措置が提起するグローバリズムの問題