メインカテゴリーを選択しなおす
#3991 朝川を渉るつめたさ沁み入れば秋草の名のわが名咲きぬ
令和5年9月10日(日) 【旧 七月二六日 友引】・白露・草露白(くさのつゆしろし)紫苑の芽ぞくぞくと群れそめにけり ~阿波野青畝(1899-1992)Photo:紫苑とツマグロヒョウモン(雄)~photoAC(seedlingさん) 紫苑《シオン》はキク科の多年草。原産地と思われる中国での
#3939 玉蜀黍の穂は思ふことなきやうに夕日の風に揺り眠るかな
令和5年7月20日(木) 【旧 六月三日 友引】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)もろこしの一皮したによきみのり ~阿波野青畝(1899-1992)『不勝簪』Photo:photoAC(しげしめーじさん) 玉蜀黍《とうもろこし》のは秋の季語ですが、実際のところ食用のスイートコ
#3926 起きいでて 暗き朝明に喰ふ飯の 咽喉すぐる時 われはしはぶく
令和5年7月7日(金) 【旧 五月二〇日 赤口】・小暑・温風至(あつかぜいたる)小暑を経大暑を経たる老二人 ~阿波野青畝(1899-1992)Photo:photoAC(39RA1さん) 夏至が過ぎて、今日は二十四節気の「小暑」。その初候は七十二候第31候の「温風至(あつかぜいたる)」。夏至
#3797 いにしへの御代の教にもとづきてひらけゆく世にたたむとぞ思ふ
令和5年2月28日(火) 【旧 二月九日 仏滅】・雨水・霞始靆(かすみはじめてたなびく)二月尽利休の心温ねけり ~阿波野青畝(1899-1992)奈良Photo:千宗易(利休)像 千利休が切腹して果てたのは天正19年2月28日(旧暦)。この年は2月30日までありましたが西暦の平年なら28
令和4年5月26日(木) 【旧 四月二六日 大安】・小満・紅花栄(べにばなさかう)紅にそめし心もたのまれず人をあくにはうつるてふなり ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻19-1044 雑体(誹諧歌)紅色に染めたというあなたの心も頼みにはできません。紅は灰汁《あく》で色褪せる