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#4104 見ゆる限り山の連なりの雪白し初日の光さしそめにけり
令和6年1月1日(月) 【旧 一一月二〇日 赤口】・冬至 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)見ゆる限り山の連なりの雪白し初日の光さしそめにけり ~島木赤彦(1876-1926)『柿蔭習』 明けましておめでとうございます。世界ではなんだかんだと戦が絶えぬ2023年が明けて、今日
#3939 玉蜀黍の穂は思ふことなきやうに夕日の風に揺り眠るかな
令和5年7月20日(木) 【旧 六月三日 友引】・小暑・鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)もろこしの一皮したによきみのり ~阿波野青畝(1899-1992)『不勝簪』Photo:photoAC(しげしめーじさん) 玉蜀黍《とうもろこし》のは秋の季語ですが、実際のところ食用のスイートコ
#3890 一面の穂麦畠にあかあかと風波わたる見れど飽かなく
令和5年6月1日(木) 【旧 四月一三日 仏滅】・小満・麦秋至(むぎのときいたる)一面の穂麦畠にあかあかと風波わたる見れど飽かなく ~土田耕平(1895-1940)『青杉』Photo:麦畑 ~photoAC(CrioStudioさん) 七十二候の第24候「麦秋至(むぎのときいたる)」。「小満」の末
#3795 福寿草の莟いとほしむ幼な児や夜は囲炉裏の火にあててをり
令和5年2月26日(日) 【旧 二月七日 友引】・雨水・霞始靆(かすみはじめてたなびく)福寿草の莟《つぼみ》いとほしむ幼な児や夜は囲炉裏の火にあててをり ~島木赤彦(1876-1926)『太虚集』Photo:フクジュソウ ~BOTANICA 福寿草はキンポウゲ科の多年草。2月から4月頃に
#3697 柿の實を摘むこと遅し故郷の高嶺に雪の見ゆる頃まで
令和4年11月20日(日) 【旧 一〇月二七日 赤口】・立冬・金盞香(きんせんこうばし)柿の實を摘むこと遅し故郷の高嶺に雪の見ゆる頃まで ~島木赤彦(1876-1926)Photo:奈良県産富有柿 ~THE KASHIHARA 現代人は食べ物の旬というものに疎くなってしまっています。松茸の旬
令和4年7月24日(日) 【旧 六月二六日 先勝】・大暑・桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)風木々の梢にどよみ桐の木に花さくいまはなにをかいたまん ~宮沢賢治(1896-1933)Photo:実を結び始めた桐の花 ~森と水の郷あきた 二十四節気「大暑」は次の「立秋」の前日まで
令和4年3月2日(水) 【旧 一月三〇日 赤口】・雨水・草木萠動(そうもくめばえいずる)冴え返り冴え返りつゝ春央ば ~西山泊雲(1877-1944)Photo:GANREFより 先日、「三寒四温」はもともとは冬の言葉だったと書きましたが、早春のこの時期、特に朝の寒さに使うならば「冴