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「大いなる完」本宮ひろ志 愛しい高子と一緒になれていたら「ほかには何もいらんかったよ」 主人公・完の言葉が胸を打つ 初恋の苦い経験を思い出した
「大いなる完」第3巻 「大いなる完」本宮ひろ志 努力の末、小作農家から大物政治家にのし上がった主人公・鉄馬完が老後につぶやく言葉が、胸を打つ。 地元の大地主・石倉家の娘で愛しい高子と一緒になれていたら、「小作でもなんでもええ。ほかには何もいらんかったよ」と。 高子は、完に暴行されるという、とんでもない出会いから、完を嫌う態度を取り続けたが、実は完に惚れていた。物語終盤にようやく2人が心から和解するのだが、それから間もなく、高子が病気で死んでしまうという展開。 それだけに、余計にせつない。 子どもの頃、週刊漫画誌「モーニング」連載中に読んで、深く心に刻まれた。 大いなる完 [文庫版] コミック …