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海外危険情報編集班・編『海外ブラックグルメ』|読書旅vol.87
直近2回の投稿に続いて、またまた食にフォーカスした紀行エッセイを。前々回の『世界ぐるっとほろ酔い紀行』(※詳しくはこちら)と前回の『港町食堂』(※詳しくはこちら)は、読んでいるそばから垂涎モノの飯テロ作品でしたが、さて、今回の『海外ブラックグルメ』(2014年/彩図社)はいかに? 勇敢な旅人vs.ブラックグルメ 本書は海の向こうで出会ったブラックグルメにまつわるエピソード集。ブラックグルメの定義は以下の通りです。 日本ではまず食べることがないゲテモノ料理 観ているだけで体に変調をきたすような不衛生な食事 一般の旅行者ならば絶対に口にしないだろう、得体の知れないローカル料理 執筆者は、嵐よういち…
今月は彩図社の読書感想文しかアップしないという縛りを設けました。別に理由はなく、ただの気分の問題です。まずは、同出版社の旅行書カテゴリーにおける代表作家と言って差し支えない嵐よういちさんから。 なお、当ブログで嵐さんの著書を紹介するのはこれが3回目。過去に投稿した『海外ブラックロード』(※詳しくはこちら)と『おそロシアに行ってきた』(※詳しくはこちら)も併せてチェックしていただけたら嬉しいです。 世界一危険な街決定戦 さて、そろそろ本題へ。2006年刊行、2011年に一部加筆して文庫化している『海外ブラックマップ』(彩図社)は、嵐さんの著書の中でも個人的に一二を争う好きな作品です。 何でも、当…
こんなご時世にこんなタイトルの本を取り上げるのはデリカシーに欠けるけど、こんなご時世だからこそ紹介する意味がある気もするし……。 ……って、冒頭から歯切れが悪くてごめんなさい。今回は嵐よういちさんの『おそロシアに行ってきた』(2018年/彩図社)をピックアップしてみました。 おそロシアとは、〈恐ろしい〉と〈ロシア〉を引っ掛けたダジャレ。主に日本では考えられない常識や文化風習を指して使われる言葉で、ソチ五輪やサッカーW杯のロシア大会と前後し、ハッシュタグを付けておもしろ動画or画像をアップするのがプチ流行していましたっけ。 マクドナルドがロシアでの営業をストップするや、マック似のロゴを掲げたワー…