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「二千七百の夏と冬」 荻原 浩(著者) 僕は文庫本を読み始める前、いつも巻末の解説を読むことにしている。ネタバレもあるかもしれないから、あくまでもチラッとだけ。それで大体どんな小説かを確認するのだが、この作品はなんと2700年前の縄文人の物語だとのこと。 歴史小説は好きだけど、縄文時代はあまり興味がそそられない。 本編を読み始めても最初はしんどかった。なんたって作中に出てくる名詞が縄文当時の呼び方を想像してつくりあげているので( カァー ➔ シカ、 ヌペー ➔ ドングリ など )、慣れるのが大変なのだ。 でもこれに慣れてきた頃には物語も動き始めるので、気づ