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美波の風邪はなかなか治らなかった。 もう3日も寝たままだ。熱があるから起きるのも億劫だし、食欲もほとんどない。熱が39度を超えることも度々で、喉も痛い。きっとそのうち咳も出てくるに違いない。 ちょっと怖かったのだが、あれからあのような怖い夢は見ていない。 このような体が弱っている時にあんな怖い夢を見たら、本当に気絶してしまうわよ。うん、もしかして失神しちゃうのかな? まあどっちでもいいや、そんなこと。 そんなことを考えていたら、またとろとろと眠ってしまったようだ。 不意に目が覚めたら、なんとベッドの横に悠介が立膝を立てているのに気付いて卒倒しそうなくらいにびっくりした。 美波は何か言おうとした…
美波は微動だにしないで僕の目をじっと見つめている。まるで僕の告白が真実かどうかを見極めようとするかのように。緊張しているせいか、顔が蒼白に変わり強張って見える。 彼女は一つ深呼吸をすると、ゆっくりと話し出した。 「驚いちゃった、急にあんなこと言うんだから、本当に驚いちゃったわ。悠介クンがそんな風に私のこと思っていてくれているなんて…」 と戸惑いながらも、笑顔が彼女の顔に戻って来たようだ。それは、はにかんでいるような、戸惑っているような複雑な笑顔にみえた。 「そういう風に思ってくれて嬉しいんだけど… でも何て返事をしたらいいか…」 どうしたらいいの、と訴えるような目を向けてくる。 もうここから悠…
miponです。いつもご覧頂きありがと うございます。今日でお付き合いす るまで最終章です。 では早速前回の続きです! 着替えを一旦取りに自宅まで行き すぐに埼玉の山奥にある別荘に 向かいました。場所が何処なのか どんな所なのかも知らないま