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「マルクスが日本に生まれていたら」 出光 佐三(著者) 出光佐三と出光興産の社長室メンバーが実施した勉強会の記録をまとめた作品。彼のカール・マルクスに対する考察から、彼自身との考え方との違い、さらには日本と西欧の歴史に基づいた価値感の違い等、幅広い議論が展開されていて、とても興味深かった。学ぶべきことも大変多く、どの項目に関しても語りたい点はあるが、本を通して一番深く感じたのが、彼が人間の本質について深く鋭い洞察を持っていたということである。 社長主義思想や現代の経済学の多く(僕が大学で専門にしていたゲーム理論も)では、人間は合理的な判断をすることを大前提としている。だか彼は逆