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バラの香りの漂う ぼくの部屋に入ってきたあなたは 猫のように嗅ぎながら本に埋もれた男の匂いに染まっていく今まで一度も 女を入れたことのないほの暗いぼくの 秘密の空間であなたの吐息は 乱れ喘いだあの獣の戯れのような抱擁のなかでもあなたの精神まで 包み込みた
あの悦楽の時は過ぎ去った。あの彼女を味わった興奮の極みが一瞬にして 途絶えた。 私の思考は、一縷の希望の兆しに可能性を賭けていたが、それは無残に空中に散った。 私の感情は、希望という歩みをびっこをひきながらなんとか前に進もうとしていたが、それはぷっつりと