メインカテゴリーを選択しなおす
月夜の猫-BL小説です 花さそう58 BL小説 「お前、そういう発言、オフレコでもここだけにしとけよ。由々しいと思ったら、最近じゃオフレコ破りで記事にされるぞ」 良太は沢村を冷ややかに窘めた。 「俺がやめたって誰が困るもんかよ」 沢村はあくまでもひねくれた言い方をする。 「お前、自分を知らないわけじゃないよな?
どれくらいのあいだうねる感情の渦に互いに心をゆだねていただろう。 ぶつけるようなまなざしになっているに違いない、生絹を見つめる。探すまでもなくいくつもの面影を見出すことができる、相変わらず整った顔立ち。 「会いたかった」ともう一度、言葉にしようとしたそのとき、生絹の我に返ったような声にはっとした。「いっけねぇ!俺、仕事相手を待たせてるんだった」「えっ、あっ、ごめん」「碧生、スマホ出して。LINE交換...
月夜の猫-BL小説です 花さそう57 BL小説 「しょうがないじゃないですか。竹野さん、今度のドラマのゲスト主役なんですから。竹野さんが出演するってことで、記念番組にしたんで、やっぱそれに合わせた企画も必要なんですよ」 「フン、何のかの言っても工藤さんの肩持つんだから、良太は」 アスカはプンスカ怒って口を尖らせ
月夜の猫-BL小説です 花さそう56 BL小説 「あ、すみません!」 ペコリと頭を下げた良太を千雪はその腕を掴んだままキッチンを出て行く。 「ほんまにうるさいんや、京助。キッチンは神聖やとか、おかしなとこ研二と共鳴しよってからに」 千雪はブツクサ文句を並べる。 「まあ、お二人ともほんと料理人って感じですよね~。研
「……はい、はい、すみません。すぐにもど、うわっ!」 碧生が黒いコートの背中を掴んだ瞬間、おどろいた声をあげて生絹が通話中だったスマートフォンを取り落とした。すぐに拾い上げて「すみません。戻ったら現在の状況の説明をいたしますのでいましばらくお待ちください」と言う。 通話を切って、ぱっと振り返った生絹が碧生を見て笑いだした。碧生の好きなあの透き通った笑いかただった。いたって普通に、まるであのころ冗談を...
chatGPTにBL小説を書いてもらったら、予想以上に凄かった!!
モモコ こんにちは、シタカラモモコです。 最近、文章の執筆からプログラミングまでいろんな質問に答えてくれる「chatGPT」なるAIが流行っているとのこと。 ここ最近、自分でBL作品を作れるようになっ
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)55アップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)55アップしました。バレンタインバトル(工藤×良太)23(ラスト)までアップしました。 尚、はっぴぃばれんたいんの一部とバレンタイバトル18話のアドレスが間違っており、大変失礼いたしました。 修正いたしましたので
「園田くん!園田碧生くん、いますかー?」 楽しげな声が自分を呼ぶ声にはっとする。封筒をひらひらさせながら幹事の男が碧生の名を呼んでいる。 軽く片手を挙げると前に進み出て、過去からの、生絹と口論になった翌日の自分からの手紙を受け取った。かさりと右手のなかで、想像を裏切ってそれはとても軽かった。自分の気持ちのすべてを込めて生絹宛てに書いたはずなのに、こんなに軽いなんてあり得るんだろうか。「つぎは、えー...
月夜の猫-BL小説です 花さそう55 BL小説 そういえば、研二の撮影はまだ先になるが、手元の動き、指先のひらりひらりと何とも優雅な動きを少しじっくり撮らせてもらわないとな、と良太は一切れ一切れ花びらか何かのように重なっていく様を思わず見つめていた。 いつの間にかドキュメンタリー番組の構想に思いが飛んでいる。
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル23(ラスト) BL小説 家具がガラリと変貌した日、キッチンに備え付けの戸棚には、それまでマグカップやコンビニでもらったような不揃いな皿くらいしかなかったのが、コーヒーカップが数客、それにいくつかの皿やカトラリーが増えていた。 おそらく平造がそんなところまで気を利かせ
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル22 BL小説 明け方、ぼんやり目を開けた良太は工藤に擦り寄って眠っているのに気づいて、夢うつつにも安堵感を覚えながらまた目を閉じた。 再び目を覚ました時には、もう工藤の姿はなく、既に十時を回っていた。 良太はベッドに起き上り、胸に覚えのある切ない痛みを感じながら少し
報道を目にしながらほろほろと涙をこぼす碧生をいちばん打ち据えたのは高校二年の春……まだ書かれてから一年も経っていない、ついこのあいだ過ぎ去った季節……のこの記述だった。『aoと大学に行く約束をした。母親の婚約者に相談したら、好きなときにもっと抱かせてくれるんだったら学費を出してあげると言われた。そのくらいのことでaoとの約束を守れるならべつにかまわないと思う。大学を卒業したらaoともっとおもしろいことをた...
月夜の猫-BL小説です 花さそう54 BL小説 休養してほしいとは思うのだが、無理に休養することがストレスになっては元も子もない。 そういえば、沢村と佐々木はどこに行ったのだろう。 まあ、いい大人なんだし、俺が心配するようなことはないか。 「さてそろそろ行くか」 最初に立ち上がったのは京助だ。 夕食の準備がある
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル21 BL小説 寝返りをうとうとして、硬いものにぶつかった良太は、今度は逆へ寝返りを打ったものの、そのまま足がベッドから落ちた。 ひやりと冷気を感じた良太はむくりと起き上がり、のたのたとトイレに向かった。 これも模様替えされた時に、平造が取りつけてくれたのだが、フットラ
生絹の、清らかな水の流れのような清冽な文字で記された心情や事実は、けれど目を逸らしたくなるくらい残虐で凄惨だった。『殴りかえそうと思えばできる、でもそれをしてしまったら自分の何かが壊れる気がする。きっともう、殴られるほうが殴るより楽なんだと思う』『給食のない冬休みはほんとうにつらい。空腹と寒さで死にそうになる』『勝手に炊飯器をつかったのがばれた。もう二週間も家で食べものを口にしていない』 そんな...
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル20 BL小説 「ま、いっか、明日の夜は日映のパーティだから否が応でも顔を合わせるんだし……」 沢村が送ってきた日本酒は辛めだが飲みやすかった。 「やっぱ、あったまるぅ」 おでんをつつきながら弁当を半分ほど食べたところで、身体がほんわか温まってきた良太は、うつらうつら
月夜の猫-BL小説です 花さそう53 BL小説 「あの………怒鳴りつけてた人って、もしか綾小路の………」 「ご存じなんですか? 京助さんです」 「やっぱり。だってこのあたりじゃ有名な一族だし……」 綾小路ってやっぱそんなに知られてるんだ。 良太は見解を新たにした。 「そうなんですか? あ、今、その綾小路さんの別
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル19 BL小説 荷物を置いてスニーカーを脱ぐと、パタパタと駆け寄ってきた猫たちを抱き上げて、エアコンを入れる。 「寒いよな~、イイコにしてたか?」 猫用に炬燵の温度を弱にしてつけているので、猫たちは炬燵の中でくっついて寝ているようだ。 猫のトイレを掃除したり、ご飯や水を
事件はすぐにテレビで取り上げられるようになった。 和夏さんと生絹は警察が生絹の家に踏み込んだ際、蒼白な顔で立ち尽くす母親の目のまえ、生絹の部屋のベッドのうえで一糸まとわぬ姿だったという。話題性には充分すぎた。 大仰なコメントや性的マイノリティがどうのという専門家の見解、未成年者でしかも婚約者の息子に手を出した和夏さんへの因果応報だという糾弾。 第一報で報じられてしまった生絹の名前は一応伏せられて...
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル18 BL小説 ネットでもテレビでも、朝から航空便に遅れや欠航が出ているという情報を流していた。 良太は工藤の乗るはずだった新千歳空港からの便が欠航になったことを確認すると、ついつい、あーあ、と口にする。 「ってことは、今日も札幌泊まりってことか」 やっぱり山之辺芽久や黒
月夜の猫-BL小説です 花さそう52 BL小説 「町中知ってるんじゃないのか? オヤジが俺を勘当したことなんか」 「だけどもう結構時間が経ってるんだし、お父さんも許してくれるんじゃないの?」 「許すって、俺は何も許されなくちゃならないようなことをした覚えはないし、あの人たちとはむしろこちらから縁を切った。地元に
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル17 BL小説 小笠原はコーヒーを飲み終えた紙コップをくしゃりと潰してゴミ箱に投げる。 「お! ストラーイク!」 小笠原が一人遊びをしているうちに良太はファイルをプリントアウトすると、それを揃えてクリップで留める。 「あんな女ども、言ってやればいいじゃん。工藤には決ま
月夜の猫-BL小説です はっぴぃばれんたいん9 BL小説 用意しようと向かう浩輔を横目に、河崎は浩輔が見つめていた鍋のふたを取る。 「…そうだな。こいつ食うか」 浩輔はぱっと表情を明るくする。 「金目だいの煮つけもありますよ」 浩輔はいそいそと皿にのせた金目だいの煮つけと、温めたポトフをスープ皿に盛りつけ、河崎
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル16 BL小説 突然、家や工場を取られ、父母が温泉街で小さなアパートを借りて暮らすようになってからも、盆暮れ正月に良太や亜弓が行けば、そこにもごく普通の家族の日常が戻ってくる。 工藤にしても中学の時から家族といえば平造だけで、まあ、平造の料理の腕はプロ並みなので、そこの
月夜の猫-BL小説です 花さそう51 BL小説 「怪我しない程度にやれよ」 リフトを降りると、工藤は良太にそう言いおいて、シュバっとあっという間に滑り降りた。 「くっそ!」 ああ、そうだよな、いっつも死なない程度に動けってやつだろ? ったく、労わりも何もありゃしない。 良太は基本に忠実に、コブコブを乗り切って滑
月夜の猫-BL小説です はっぴぃばれんたいん8 BL小説 「だから聞いてるんですってば」 「じゃ、耳かして」 恐る恐る藤堂の口元に耳を向ける浩輔に藤堂が言った。 「コースッケちゃん♪」 へ、と一瞬意味がわからなかった浩輔だが、「お先に~」ととっとと出て行く藤堂の背中を見ながら、やっと理解して、途端、カーーーッと
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル15 BL小説 こそこそとまず電話で呼び出したのは、真帆のマネージャーで、いつぞや工藤にどやしつけられた石倉である。 真帆がまたオフィスに来て、しかも芽久と言い争いを始めたと聞くと、石倉は焦りまくって近くにいるのですぐに伺いますと言って切った。 滅多なことでは動じない鈴
口論のあと、生絹はいっさい碧生に話しかけなくなった。それでもよかった。生絹のあんなふうに傷ついた瞳を二度と見なくてすむのなら。ぞっとするような、底冷えのする心持ちにならなくてすむのなら。 生絹を失ってひとりぼっちになった教室がつらくて、実験棟や図書館に逃げ込んで時間をやり過ごすことが増えた。生絹と碧生を断絶に追い込んだ言い争いの翌日に書き、タイムカプセルに託した手紙がだれ宛てなのかという話題で盛...
月夜の猫-BL小説です はっぴぃばれんたいん7 BL小説 「お前がほしいといったんだろ?」 ジロリと河崎の鋭い眼差しが浩輔に向けられる。 「…………」 だからって、だからって、まさかそんな――― 「なんか文句があるのか?」 「い…え…」 なんだ、と藤堂が浩輔の指差した窓から外を眺める。 「おんやー、雪の中に黄色い
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル14 BL小説 最初に飛び込んできたのは、女優の黒川真帆だった。 帰り支度を始めていた鈴木さんは、結構強くドアが開いたので顔を上げた。 「いらっしゃいませ。あの、お約束でしょうか?」 鈴木さんが立ち上がって応対した。 「工藤さんはいらっしゃらないの?」 「はい、工藤は出張
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル13 BL小説 「はあ、しかもさっき工藤さんからのお達しで、工藤さん宛てのものは全部開けて、みんな分けろって。あ、でも鈴木さんとか、小夜子さんからとか内輪の方からものはちゃんと自分で食べたりしてますから、社長室のデスクに置いておきましょう」 「まあ、だって、個人的なものもあ
月夜の猫-BL小説です はっぴぃばれんたいん6 BL小説 「えっと、モデルさんですか?」 良太はしげしげとさやかを眺める。 「あら、そんな風に見える?」 思わず背筋を伸ばすさやか。 「ほんとだ、んまいー!」 浩輔も丸いチョコをほおばって、感嘆の声を上げる。 「三浦くんもいらっしゃいよ」 さやかによばれて、はあ、と
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル12 BL小説 「あいつ、佐々木さんに一生懸命なんです。のぼせて周りが見えなくなっているんじゃないかとか、心配されるかもしれないけど、あいつの場合、見る必要のないものは見ないんです、昔から」 佐々木もじっと良太の話を聞いていた。 「今朝、直ちゃんがオフィス寄ってくれた時
月夜の猫-BL小説です はっぴぃばれんたいん5 BL小説 雪で電車が止まると困るから、帰るねー、と直子が出て行くとすぐ、浩輔と藤堂はこれはうまい、これはちょっと、とチョコレート談義を始める。 と、また玄関が開いた。 「あっらー、先を越されたみたいね」 ピンクの帽子や尖ったヒールのブーツでヴォーグのモデルのよう
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル11 BL小説 「じゃあ、これ、良太ちゃんに。最近はまってるんだ、ここのケーキ。今日はチョコばっかもらうだろうから、あえてレアチーズケーキにしてみたんだ。みんなで食べるといいよ」 藤堂がパティシェリーの紙袋を良太に差し出した。 「ありがとうございます。あの、じゃ、俺、
周囲が急にざわつき、長い長い回想から碧生は引き戻される。まるで海からひきあげられるグロテスクな深海魚のように。きょうの幹事の男女がタイムカプセルの蓋に手をかけたところだった。「では、開けまーす!」 凛とした声が冷え込んだグラウンドに響き、碧生は急いであたりを見渡す。そうだ、生絹を探さなければ。この同窓会に来た理由は、もう一度生絹に会いたいという、ただそれだけなのだから。こんなふうに記憶に溺れてい...
月夜の猫-BL小説です はっぴぃばれんたいん4 BL小説 二月十四日の東京は近来まれに見る大雪になった。 マンションのある麻布から会社まで、何かあれば河崎の車に乗せてもらうのだが、河崎は出張中で、今日の午後に沖縄から帰ってくる予定だ。 浩輔は冬用のトレッキングシューズをクローゼットの奥から引っ張り出し、地下鉄で
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル10 BL小説 良太は三万数千円也をスタッフに支払い、心は逃げるように、ただしあくまでも歩調は穏やかに店を出た。 自分のものならそんな大金だしてまで買おうとは思わないが、工藤にやるとなると、これでもまだ足りないような気がする。 外の風に吹かれて、思わずほっとしたのも
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ7 BL小説 恵美と三田村の婚約を知ったのはこの時期だ。 「やっと俺も報われる」 感涙もので告白する三田村に、「まあ、これからやな」と訳知り顔の研二がまだ不安でいっぱいの三田村をさらに不安にさせた。 付き合っていたものの、ヨーロッパを中心に演奏活動を続けているピアニストの恵美
「そっか、わかった」 ふっ、とみじかく息を吐き、かばんを掴むと生絹が教室を出ていく。毅然とした背中に、碧生より先に出ていくのが生絹なりの矜持の保ちかたなのだとわかったとたん、碧生はその場にうずくまってこぶしで床を叩いた。 もっとほかにやりかたはあっただろう、と思う。よくないことだと諭すとか、やめなよと忠告するとか。こともあろうに僕が選んだのは最悪のやりかただった。 かたかたとふるえる手が痛い。そう...
月夜の猫-BL小説です 花さそう(工藤×良太)49までアップしました BL小説 花さそう(工藤×良太)49までアップしました。かぜをいたみ(京助×千雪)6、 バレンタインバトル(工藤×良太)9、はっぴぃばれんたいん(河崎×浩輔)3、アップしました。
月夜の猫-BL小説です はっぴぃばれんたいん3 BL小説 浩輔の家族構成は当然、兄の浩一の勤め先が城南大学だということまで。 「何で、兄のメガネの好みなんか、知ってるんですか」 メガネのブランドを言われて、浩輔が思わず問いただすと、「こないだ来てくれただろ?」と藤堂は言う。 たった一度会っただけの浩一のメガネの
月夜の猫-BL小説です 花さそう49 BL小説 小笠原と美亜は相変わらず二人の世界で楽し気に微笑み合っている。 美大仲間以外に対しては割と人見知りだった悠だが、大や公一とは話が合うようだと、藤堂が保護者のように喜んでいた。 京助と研二はまるでこの合宿の司令官と副司令官のように息が合っていて、良太はちょっと不思議
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル9 BL小説 かといって高級ブランドのスーツやらなんかはとても手が出ないし、手が届きそうなネクタイは工藤からはもらったことはあるが、自分が、しかもバレンタインなんかに贈った日には、つけてくれたら嬉しいが、それはそれで何やら気恥ずかしい。 自分が買えるそこそこのもので、
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ6 BL小説 工藤はそれ以上何も聞かなかったが、すかさず狩野流と言う言葉が工藤の口から出てきたことで、檜山匠が工藤も一目置いているような存在なのだと千雪は理解した。 「その人、留学中に知り合ったんなら、素の千雪さんで付き合ってる人?」 他の人間が聞いたら妙な聞き方だが、万里子の
なんて言ったの?と促すように生絹は碧生を見ている。おだやかに話そうと思うのに、だんだん語気が荒くなるのをどうしようもない。「最低って言ったんだよ。そもそも和夏さんは生絹のお母さんの恋人じゃないのかよ」 あぁ、と生絹がさらりとうなずいた。あいかわらず、薄い笑みを浮かべて。「そうだよ。和夏さんは俺の母親の恋人で婚約者。だけど、和夏さんはいま、俺のことのほうが母親より好きみたいだね」「なに、それ……なに...
月夜の猫-BL小説です はっぴぃばれんたいん2 BL小説 もう二月に入ったんだ。 巷の賑わいはバレンタインデーが近いせいだったんだ。 そういえば、去年はちょうどジャスト・エージェンシーはC社の仕事で大わらわで、何しろ、英報堂の河崎さんたちがヨコヤリ入れてきたりしたんで、みんながあたふた飛びまわっていて、夜遅くに
月夜の猫-BL小説です バレンタインバトル8 BL小説 「佐々木ちゃんにもお花にしようと思ったら、沢村っちに先越されちゃって、今回はチョコとお酒にしたんだ。今朝、も、すんごいカサブランカの花束が届いちゃって、もちろんチョコとそれ以外にD&Gのジャケットとかワークシューズとか。絶対佐々木ちゃん似合いそう。でもって、