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松浦理英子「ヒカリ文集」(講談社) ネットで検索していると、朝日新聞の「好書好日」という文芸欄に松浦理英子の最新作「ひかり文集」(講談社)について、作者のこんな言葉が載っていました。 身近で「
中学生の頃オリバー・ストーンが脚本したミッドナイト・エクスプレスという映画をレンタルしたことがありました。レンタルビデオ店といっても成人向がメインと思われ、一般映画のタイトルは20~30本位しかなかった小さな店でした。そこそこ有名作品ばかり
「偽物でも本物でも、上手な笑顔には優しさが宿っているじゃないですか。それで十分ですよ。あるのかないのか証明できなくて伝わりもしない本物の愛より、偽物であっても目に見える笑顔の方が人の役に立つと思います。(後略)」(p.230) ヒカリという名の女性が、かつてとある学生劇団に所属していた。 ヒカリは、その劇団内の男女計六人と恋愛関係になる。 「サークルクラッシャー」という言葉が、実在人物をモデルにした作中劇の中の架空(おそらく)の人物から使われているけれども、どうもそうとは言いきれない。 なぜなら「サークル」は「クラッシュ」しなかったからである。 ヒカリの別れ際が鮮やかというか、独特すぎて、振ら…