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新年あけましておめでとうございます。 元日早々からの地震… こちら大阪でも長い揺れを感じました。 お正月の団欒の中だったでしょうに… そして今日2日にはまた飛行機事故と、 昨日からショッキングな映像
登柳州蛾山 柳宗元 荒山秋日午 独上意悠悠 如何望郷処 西北是融州 柳州の蛾山に登る 柳宗元 荒山(こうざん) 秋日(しゅうじつ) 午なり 独り上(のぼ)る 意悠悠たり 如何せん 郷を望む処 西北は是れ融州 Web漢文大系 アキノオンタケココノツドキニヒトリノボレバハテナキオモヒ ワシノ所在ハドコダカミエヌ イヌヰノカタハヒダノヤマ (井伏鱒二全詩集「厄除け詩集」 61ページ)...
古別離 孟郊 欲別牽郎衣 郎今到何処 不恨帰来遅 莫向臨邛去 古別離 孟郊別れんと欲して 郞が衣を 牽く, 郞 今は 何(いづ)れの 處にか 到る。 歸來の 遲きを 恨みず, 臨邛(りんきょう)に 向かって去ること莫(な)かれ。 唐宋詩203 Ⅶ孟郊(孟東野)紀頌之の漢詩ブログ 「古別離」孟郊(8)ワカレニクサニソデヒキトメテ オマヘコレカライヅクヘユキヤル カヘリノオソイヲ恨ミハセヌガ ヨシハラ...
勧酒 于武陵 勧君金屈巵 満酌不須辞 花発多風雨 人生足別離 勧酒 于武陵 君に勧む 金屈巵(きんくつし) 満酌 辞するを須(もち)いず 花発(はなひら)いて 風雨多し 人生 別離足る Web漢文大系 コノサカヅキヲ受ケテクレ ドウゾナミナミツガシテオクレ ハナニアラシノタトヘモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ (井伏鱒二全詩集「厄除け詩集」 59ページ)...
別盧秦卿 司空曙 知有前期在 難分此夜中 無将故人酒 不及石尤風 盧秦卿(ろしんけい)に別る 司空曙 前期の在ること有るを知れども 分れ難し 此の夜の中(うち) 故人の酒を将(も)って 石尤(せきゆう)の風に及ばずとすること無かれ Web漢文大系 ソレハソウダトオモウテヰルガ コンナニ夜フケテカヘルノカ サケノテマヘモアルダロガ カゼガアレタトオモヘバスムゾ (井伏鱒二全詩集「厄除け詩集」 58ペ...
秋夜寄丘二十二員外 韋応物懐君属秋夜 散歩咏涼天 山空松子落 幽人応未眠 秋夜、丘二十二員外に寄す 韋応物 君を懐(おも)うて秋夜(しゅうや)に属す、 散歩しつつ涼天に詠ず。 山空(やまむな)しうして松子(しょうし)落つ、 幽人(ゆうじん) 応(まさ)に未だ眠らざるべし。君のことがしきりに思いだされる秋の夜、わたしは散歩しながら、涼しい夜空の下で詩を吟じている。きっとあの人気のない臨平山では、...
田家春望 高適 出門何所見 春色満平蕪 可歎無知己 高陽一酒徒 田家の春望 高適 門を出でて何の見る所ぞ、 春色 平蕪(へいぶ)に満つ。 嘆ず可し 知己(ちき)無きを、 高陽の一酒徒。 門を出れば何が見えるか。若草の萌え立った平原は見渡すかぎりの春景色だ。それにしても情けない、天下にひとりの理解者もおらぬとは、―高陽の一酒徒たるこのおれさまを。 (中国名詩選(中)松枝茂夫=編 327ページ) ウチ...
静夜思 李白 牀前看月光 疑是地上霜 挙頭望山月 低頭思故郷 静夜思 李白 床前(しょうぜん) 月光を看る、 疑うらくは是れ地上の霜かと。 頭を挙あげて山月を望み、 頭を低(た)れて故郷を思う。 寝台のあたりに射しこむ月影、そのあまりの白さに霜がおりたのではないかと目を疑った。頭をあげて山にかかる月を仰ぎ、またうなだれて故郷のことをしのぶのである。 (中国名詩選(中)松枝茂夫=編 284-285ページ...
聞雁 韋応物 故園眇何処 帰思方悠哉 淮南秋雨夜 高斎聞雁来 雁を聞く 韋應物 故園 眇として何れの処ぞ、 帰思 方(まさ)に悠なる哉(かな)。 淮南 秋雨の夜、 高斎に雁の来るを聞く。 わが故郷(長安)は、はろばろと遠く、いずことも見えわかぬ。早く帰りたい思いは果てしなく、眠ることが出来ぬ。この淮南に秋雨の降る夜、高楼の書斎で雁のわたる声を耳にしながら。 (中国名詩選(下)松枝茂夫=編 65ペ...
答李澣 韋応物 林中観易罷 渓上対鷗間 楚俗饒詞客 何人最往還 李澣(りかん)に答う 韋応物 林中 易を観みること罷み 渓上 鷗(かもめ)に対して間なり 楚俗 詞客饒(おお)し 何人(なんぴと)か最も往還する Web漢文大系 ヤマニカクレテ易ミルヒトハ タニノカモメト静カニクラス ココノ国ニハ詩人ガ多イ タレガトリワケ来テアソブ (井伏鱒二全詩集「厄除け詩集」 53ページ)...
逢俠者 銭起 燕趙悲歌士 相逢劇孟家 寸心言不尽 前路日将斜 俠者に逢う 銭起 燕趙 悲歌の士 相逢う 劇孟の家 寸心 言い尽くさず 前路 日将に斜めならんとす Web漢文大系 イヅレナダイノ顔ヤクタチガ トモニカタラフ文七ガイヘ ダテナハナシノマダ最中ニ マヘノチマタハ日ガクレル (井伏鱒二全詩集「厄除け詩集」 52ページ)...
復愁 杜甫 万国尚戎馬 故園今奈何 昔昄相識少 蚤已戦場多 復愁(復た愁う) 杜甫 万国 尚お戎馬、 故園 今は若何(いかん)。 昔帰りしとき相識少なく、 早くも已に戦場多かりき。 全国いたるところまだ戦乱がつづいているが、故郷は今ごろどんな様子だろう。昔帰った時でさえ知った人は少なく、その時すでにどこもかしこも戦場になっていた。 (中国名詩選(中)松枝茂夫=編 383ページ) ドコモカシコモイク...
長安道 儲光羲鳴鞭過酒肆 袨服遊倡門 百万一時尽 含情無片言 長安道 儲光羲 鞭を鳴らして酒肆(しゅし)に過(よぎ)り 袨服(げんぷく) 倡門(しょうもん)に遊ぶ 百万 一時に尽くし 情を含んで片言無し Web漢文大系 馬ニムチウチサカヤヲスギテ 綾ヤ錦デヂヨロヤニアソブ タツタイチヤニセンリヤウヲステテ カネヲツカツタ顔モセヌ (井伏鱒二全詩集「厄除け詩集」 50ページ)...
洛陽道献呂四郎中 儲光羲 大道直如髮 春日佳気多 五陵貴公子 双双鳴玉珂 洛陽道 儲光羲 大道 直きこと髪の如く 春日 佳気多し 五陵の貴公子 双双 玉珂(ぎょくか)を鳴らす Web漢文大系 ミチハマツスグ先ヅ髪スヂダ ドウモ云ハレヌコノ春ゲシキ ヤシキヤシキノ若トノ衆ガ サソウクツワノオトリンリント (井伏鱒二全詩集「厄除け詩集」 48ページ)...
送朱大入秦 孟浩然 遊人五陵去 宝剣直千金 分手脱相贈 平生一片心 朱大の秦に入るを 送る 孟浩然遊人 五陵に 去る,寶劍 直(あたひ)千金。 手を分つとき 脱して 相ひ贈る,平生 一片の心。盛唐詩 送朱大入秦 孟浩然<35> Kanbuniinkai紀頌之の漢詩 李白特集350 -342コンドキサマハオ江戸ヘユキヤル オレガカタナハ千両道具 コレヲシンゼルセンベツニ ツネノ気性ハコレジヤトオモヘ (井伏鱒二全...
照鏡見白髪 張九齢 宿昔青雲志 蹉跎白髪年 誰知明鏡裏 形影自相憐 鏡に照らして白髪を見る 張九齢 宿昔 青雲の志(こころざし) 蹉跎(さた)たり 白髪の年。 誰か知らん 明鏡の裏(うち)、 形影 自ら相憐れまんとは。 遠い昔の若かった日には大きな望みを抱いていたものだが、挫折をかさねていま白髪をいただく歳になってしまった。あのころ誰が考えたろう、鏡に向かってわれとわが身を憐むことになろうとは...
題袁氏別業 賀知章 主人不相識 偶坐為林泉 莫謾愁沽酒 囊中自有錢 袁氏の別業に題す 賀知章 主人 相識らず、偶坐するは林泉の為なり。謾りに酒を沽(か)うを愁うること莫かれ、囊中 自ら 錢有り この別荘の主人とは面識がなかった。たまたまこうしてさし向かいに座ることになったのは、このすばらしい庭園のためだ。まあまあご主人、拙者をもてなそうと酒代のことで気をもまれるのはご無用ご無用。財布の中をさが...