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僕はファンタジー作品が好きだが、好きなファンタジー作品には共通点がある。 それは、深い知識とその作者ならではの新しい要素がきちんと折り合って、奥深い世界観が構築されているかということである。 例えばファンタジーと言えば魔法であり、火の魔法、雷の魔法、水の魔法、いろいろある。 でも単にそういう魔法があるというのではなく、例えばそこに陰陽五行説の考え方を組み入れると、その魔法体系がいっきにリアルに感じられる。 火は水に弱い、水は土に弱い、土は木に弱いと、まあ、そんな感じだが、そうした考え方はおそらく世界中に共通するんじゃないかと思う。 熱に関しても物理法則に基づけば、 「龍が吐いた真っ赤な炎は周囲…
書くことに定年はない。 70過ぎた方が新人賞を受賞することもあり、そういうニュースを聞くと大いに励みにも感じる。ぜんぜん焦る必要なんかなく、まだまだ時間はたっぷり残されているんだと思っている。 ただそういうこととは別に、やっぱり文学の歴史、いや、あらゆる分野において、新しいうねりを作っていくのは若者なんだと思う。 若い人の新しい感性、情熱が古くさい常識やら、固まり切ったしがらみを断ち切っていく。 そう言う意味で、僕は若い人の書く物語の方に興味がある。 興味というか、若い人には熱い物語を書いて欲しい。 激しい恋愛をし、友情を深め合い、理想に燃えて、挫折して、苦悩して、泣いて、笑って、怒って、叫ん…
以前、好きな時代と書きたい時代は違うみたいな話をしましたが、それと同様に、書きたいジャンルと読みたいジャンルの違いということを書いてみたいと思います。 僕が書きたいものは何度も取り上げているように、人間の叫び声が文章の中から聞こえてくるんじゃないかっていうぐらいの物語です。 当然、そういう物語が好きで読みもしますが、読者の立場となると、実は一番好きなのはミステリーです。それも、少しホラーなりオカルト要素が入ったもの。そういうのが凄く好きです。 映画の方が皆さん分かると思いますので、映画で言うと「セブン」とか。「エクソシスト3」という映画があります。僕はあんまり続編は好まないんですが、これは「エ…
【小説の書き方について考える】いつまでも心の中に残り続けるもの
「ぐりとぐら」という絵本がある。 その中で、ぐりとぐらがリュックを背負い、大きなフライパンを持って森の中でパンケーキをつくるという話がある。 大きなボールに卵と牛乳と小麦粉を入れて、持ってきた大きなフライパンで焼き上げるのだ。 そうするといい匂いが森中に漂ってきて動物たちが集まってくる。 みんな、どんな美味しい食べ物ができるのかと期待しながら待っている。 ようやく出来上がったパンケーキ。 まっ黄色くて、フライパンからあふれんばかりにふっくらして。 僕は今でもその絵を鮮明に覚えている。 大人になって、美味しいパンケーキやホットケーキもたくさん食べたが、やっぱり僕の中では、あのパンケーキ以上のもの…
最近、お笑いにはまっている。 一時、内輪ネタばっかりで盛り上がる風潮に飽き飽きして、全く見なくなっていたが、嫁さんと娘が「有吉の壁」という番組が好きで、毎回見せられるたびにはまってしまった。 この番組の何がいいって、よくある順繰りに出てきてコントや漫才披露っていうのではなく、毎回ロケ場所を変えてそこにあるもので笑わせるという芸人の臨機応変さがみられるところや、コンビ間のコラボにより新しい魅力が出てくるところ、いろんな企画があってその芸人の意外な面白さを感じられるところだ。 みんな面白いけど、とりわけチョコレートプラネットやシソンヌ、ジャングルポケット、パンサー、友近さんなどは本当に面白い。 こ…
書きたい時代というのがある。 でも、それは好きな時代とは少し違う。 どういうことかというと、例えば僕は例にもれず戦国時代が好きだ。 特に信長に憧れる。 幕末も好きだ。 新選組、特に土方歳三の大ファンだ。 でも、その時代を舞台に書きたいとはあまり思わない。 まあ、その時代はすでにたくさんの作家が書いていて名作も多いし、いまさら僕が書いてもなという気が起こってしまう。 というわけではないが、僕が書きたい時代として一番にあがるのは奈良飛鳥、平安時代だ。 どういうわけかこの時代に憧れる。 なんというか、豪奢な平安貴族がいる一方で道端に腐った死体が転がっているような妙なアンバランス。統治能力がまったく感…
今日はカクヨムで書いている人にとって非常に関心の高い「注目の作品」コーナーへの掲載条件に関する考察をしてみたいと思います。 読者にとって唯一の導線といってもいい「注目の作品」コーナー。 ここに載る条件は、前日に★をもらうことというのが定説のようですが、カクヨムで1年ほど書いてきて、もう少し複雑な条件があるような気がしているので、今日は僕の仮説を述べてみたいと思います。 まず、カクヨムには通常のデスクトップ画面と、スマホアプリ用の画面があると思います。 通常の画面は、トップページにでかでかと注目の作品が11個並んでいるのは誰でも知っていると思います。とりわけ上の2つは大きいので相当インパクトあり…
昨日、ある方からこんなコメントを頂戴した。 ……世の中に山ほどあることから百個を選んでそのウチの一つを著者が面白そうだと思う。 世の中に山ほどあることから百個を選んでそのウチの一つを読者の一人が面白そうだと思う。 著者の面白そうと読者の面白そうが一致する確率は 1/100 X 1/100 = 1/10000 一万に一つ。…… 一万人いて一人にしか読まれないか。 だが、意外とそんなものかなと思った。 ベストセラーと呼ばれるものは、だいたい10万部くらいか。だが、それは宣伝の効果もかなりある。 大抵の新人作家の初版は5千部か、よほど大きいところなら1万部も刷るのか。 日本人の中で赤ちゃんや病気の方…
★★★ Excellent!!! カクヨムビギナーの必読エッセイ カクヨムビギナーでPVの少なさに落ち込み、カクヨム辞めようかなと思っている人がいたら(数日前の私です)、まずこのエッセイを読むことをお勧めします。 カクヨム歴長めの方も勇気付けられる内容かもしれませんね。 個人的には、たくさん勇気と知恵をいただきました。作者のぶんちくさんに心からお礼を言いたいです。 昨日、ある方(Kさん)から、こんなレビューをいただきました。 なんでこんなPV少ないんだ、やめようかな…… みんなそう思ったことあると思います。僕も初めてもらったMさんからの応援マークがなかったら、やめていたと思います。 人間はずっ…
目的? どういう意味? って思うかもしれませんね。 でも、これって物凄く大事です。 つまり、あなたは何のためにカクヨムで書いているんですかってことです。 読んでもらうために書いているに決まっているじゃないか! みんなそういうでしょうね。 じゃあ、何人に読んでもらえば満足するんですか? 百人のフォロワーがつけば満足しますか、それとも千人ですか。 一万PVまでいけば満足ですか、十万までいかないとダメですか。 ★が100あれば満足ですか、それとも300は欲しいですか。 それはとめどない欲望の海です。 どこまでいってもキリはありません。 仕事の合間に物語を書くのが好きなだけなので、誰かに読んでもらえた…
一般文芸書いている人がカクヨムで読まれたいというなら、まあ、これに尽きるでしょう。 その前に、一つ大事なことを言っておきます。 いい作品を書けば読んでくれるだろうなどという甘い幻想は捨てなさい。 カクヨムでは良い作品を書いたところで基盤がなければ全く読まれません。 唯一カクヨムで何もしなくても読まれる可能性があるのは、エロラブコメと妄想系異世界ものだけです。つまり妄想好きな中高生のハートをがっちり掴んだ作品だけがガンガン読まれます。だって、そういう人がユーザーの圧倒的多数を占めているんだから。 じゃあ、一般文芸作家が読まれるためにはどうすればいいか。 同じく読んで欲しいと思ってる作者同士が仲間…
カクヨムを始めた直後は継続的に投稿した方がいいと以前に書いたと思うが、ストックがないならとにかく書くしかない。 ここで一つ忠告だが、いきなり長編を書くのはやめた方がいい。 長編は大変なエネルギーを要求されるし、読まれないときの心的ダメージは計り知れない。幸い僕はある程度読者を確保してから長編を書き始めたので、今連載中の長編はどれもフォローしてくれる人が結構いるが、これがフォロワー数0になって、PVまで0になったらさすがに心が折れると思う。小説なんて二度と書くかという気にすらなってしまうかもしれない。 そういうリスクがあるので、最初はとにかく短編を書くべきだ。 その際には、同題異話ということで、…
僕はカクヨムのユーザー層に対して一つの仮説を持っています。 カクヨムのユーザーは2種類に大別される。 書く人と書かないで読む人の2種類だ。 書く人というのは、それぞれいろいろな動機を持っているとは思うが、この連載で何度も取り上げているように、誰もが少なからず読まれたいという秘められた欲望を抱えている。 だから自分の作品を読んでくれる人、自分と交流している人の作品は読むが、そうでなければよほど自分にためになるか、共感できる作品でないと積極的に読むことは少ないんだろうと感じる。 もう一つのタイプ、すなわち書かないで読む人だが、僕はこの層の大半が10~30代だと感じる。 まあ、もっとぶっちゃけて言え…
面白い小説、読まれる小説に欠かせない要素に「謎」があります。 ミステリーにとどまらず、現代ドラマであれ、ファンタジーであれ、恋愛であれ、謎がなくては面白くありません。 僕たちが小説を読む理由はいろいろあると思いますが、知的好奇心を満たしてくれるという要素は非常に大きいと感じます。 知的好奇心を満たす小説――つまり謎が解き明かされていく面白さを持った小説ということです。 たとえば恋愛で考えてみましょう。 ある女性と男性がいたとして、その女性には何か謎めいたところがある。そんな女性に男性は惹かれていく。でも、どうしてもその女性は、男性の想いを受け取ってくれない。 いったい、彼女が抱えているものは何…
カクヨムで楽しむためには、何人かの仲間が必要ですよと以前書きました。 でも、自分の作品のレベルがどのくらいなのかを知るには、別な人たちのことを考える必要があります。 それは、読み専門のユーザーさんのことです。 カクヨムである程度経験を積んでくると、ペンネームなどつけないIDアカウント丸出しのユーザーさんが見てくれるようになります。 この人たちは、純粋に小説を読むためだけにカクヨムに参加している方々で、まあ簡単に言えば、この人たちにどれだけ読まれるかが、書籍化されるかどうかの一つの判断基準になるんだと思います。 もちろんジャンルによって、読み専門のユーザーの絶対数は全然違います。 おそらく異世界…
カクヨムに小説を投稿する皆さんは、いろいろな動機があるんでしょうね。 昔から物語を作るのが好きだった、単なる気晴らしに、誰にも言えない思いを吐き出したいんだ、いやいやとにかく作家になりたいんだ――なんだっていんです。創作とは人間の持つ欲求の一つである想像力の発露ですから、それだけで目的は果たされているんです。 ところが、人には評価されたい、承認されたいというこれまた困った欲求があるんですよね。これが抑えきれないと、読まれたい、★が欲しい、と心を焦がすことになってしまいます。 僕が思うに、承認されたい、評価されたいという気持ちは誰だって絶対にあるし、それもまた人間の欲求であるから無理に抑える必要…
小説を書く時間って、皆さんいつなんでしょう。 朝書く人もいるでしょうし、睡眠時間を削って書いている人もいるでしょう。週末に鬼のようになって書いている人もいるでしょう。 まあ、それはその人が一番書きやすい方法で書けばいいと思います。 僕は仕事もあるので、書くのは朝方、だいたい五時から七時くらいまでが多いです。夜は一日の疲れもあるし、早く酒を飲みたいので、ほとんど書いたことがないです。 土日も意外とおんなじで、日中はいろいろあって、あんまり書きません。 じゃあ、朝のその時間はよほど根詰めて書いてるんだろうと思われるかもしれませんが、そうでもなく意外とすらすら書いています。 実は僕は、次の朝に書くべ…
カクヨムにはキャッチコピーがありますね。 色も選べて、あの題名よりでかでかと表示される奴です。 ところが、キャッチコピーをつけない人がいます。 僕にはそれが信じられません。 そのことについても旧エッセイに書いたので、それを紹介します。 カクヨムではキャッチコピーの効果は大きい。 たぶんカクヨムさんは、作品を書くことに加えてセルフプロデュースも作者にとって必要なことと考えているのだろう。なので題名よりでかでかと表示される。 そんなことなので、皆、なんとかして人を惹きつけるものをと頭を悩ます。 そんな中、キャッチコピーを付けない作品(人)がある(いる)。 僕はその心理が理解できない。 キャッチコピ…
カクヨムでは、小説を投稿する際にジャンルを選択する必要があります。 皆さん、どう決めてます。 意外とそれの影響って大きいんですよね。 これも、以前のエッセイで書いたことを少し引用してみます。 おそらく、皆さんも新しい作品を書いてジャンルを選ぶときに幾分か悩むことでしょう。 ジャンル選択の影響は意外と大きい。 ミステリーなど、一回★をもらうだけで、一週間近くトップ画面に食い込める。これは自分の実体験だ。 現代ドラマも狙い目だが、同時期に強力な作品があると、トップに食い込むのは難しい。 異世界ファンタジーやラブコメなどは僕が語るまでもなく、★が千を超える作品が、トップ100の中にうようよしているの…
初めに カクヨム体験記 1 読まれない 2 初めての★、初めてのコメント、初めてのレビュー 3 二作目を投稿 4 承認欲求の恐ろしさ 5 『SEX』 6 ライブで書く楽しさ 7 長編執筆の大変さ 8 ロイヤリティプログラム 9 カクヨムコンテスト 初心者の戦略 10 目的の明確化と取るべき手段 11 ★の意味 終わりに 初めに カクヨムという小説投稿サイトがある。 僕はかつてそこで小説を書いて投稿していたことがある。 そこで過ごした時間は、僕にとってはかけがえのない時間だった。 同じ趣味を持つ人たちと出会い、交流し、作品を読み合い、自分の作品のレベルがいったいどれくらいのものなのかをある程度知…
私はこれでカクヨムやめました 前回は何人か気の合う仲間を作ろうという話をしました。 でも、じゃいったい何人作ればいいんだという人がいるかもしれません。 僕はこう答えます。そんな人が一人でもいればそれで十分だと。 もっと、はっきり言います。一人作るだけでも本当に大変なんですよと。 数を増やすことに目がいってるとしたら、あなたの目的はもう変わっています。それは、自分に都合の良い人を増やしたいというだけになっています。 そんなのは相手に絶対に伝わります。誰だって、そんな人と深い付き合いをしたいとは思わないでしょう。 でも、一人でもそういう人ができたとしたら、不思議ですけど、また一人、また一人となぜか…
今回からは、カクヨムで読まれるためのテクニックについていくつか感じたことを綴っていきます。 私はこれでカクヨムやめました 前回までで僕がカクヨムでどういう経緯をたどってきたか、皆さんよくお分かりのことと思います。 ここからは、僕が感じたカクヨムライフのアドバイスというか、創作論みたいなものをちょこちょこ書いていこうかと思いますので、もし興味があれば引き続き、よろしくお願いします。 さて、お前の体験談はよく分かった。それよりも最初はどうしたらいいんだという人がいるかもしれません。 それに対する答えは、あなたがカクヨムで何を求めているかによります。 もしあなたが作家を目指している、とにかく書籍化し…
私はこれでカクヨムやめました ロイヤリティプログラムから始まった変化に対して、幾ばくかの不信感は生まれつつありましたが、それでも僕はまだカクヨムが好きでした。それはひとえに、仲良くしてもらっている人たちとの交流によるものでした。ある意味それはSNS的といってもいいかもしれません。 そのときの気持ちを書いたものも旧エッセイにありますので、ご紹介します。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ カクヨムって、ある意味SNS的だと思う。 それを良いと思う人もいれば、面倒だと思う人もいるだろう。 単に、小説を読んで欲しいだけなんだ! と言う人もたくさんいると思う。 それは、全然否定しない。僕も最初そうだった。 だけ…
カクヨムライフを満喫していたその頃、カクヨムに新たな風が吹き始め、僕にも大きな影響を及ぼし始めます…… 私はこれでカクヨムやめました 結局、僕は読者の支えに助けられて、再び書き始めることとしました。 そして、少し新しいことにも挑戦してみようと、現代ドラマばっかりじゃなくて、昔話風の短編やエッセイ、パロディなんかも書いてみたのです。 特にエッセイでは今までコメントでしか会話できなかった人たちとかなり親しくお付き合いさせていただいて、本当に楽しい日々を送っていました。 そんな中、カクヨムに大きな変化が生まれようとしていました。 ロイヤリティプログラム*1。の開始でした。 そして、いざそれが始まると…
『カクヨムの天使』、『SEX』、『42.195キロ』と立て続けに短編を投稿し、たくさんの評価をもらった僕は調子に乗って、新たな試みとして長編執筆に挑むことにしました。ところが…… 私はこれでカクヨムやめました ここまで、手持ち作と思い付き短編で予想もしなかった反響を得た僕は、今度は長編を書いてみようかと思い立ち、『42.195キロ』を書き終えた翌日から、考えなしに新しい新作長編『鎮魂の唄』を書き始めてしまいました。 ですが、プロットだけ決めて適当に書くようになっていた僕は、この物語を書くのに物凄い苦労をするはめになったのです。 そして、小説を書くのはやめようとさえ思うようになってしまったのでし…
『SEX』でカクヨムの中に確固たる地位を築いた僕は、新たな作品へと取り掛かります…… 私はこれでカクヨムやめました 『SEX』を公開して、曲がりながりにも、月間一位という勲章を得ることになった僕は自信がついてきました。 自分の書く物語は見てもらえるんだ、それなりに評価してもらえるんだという自信でした。 それは、もう小説を書くのなんかやめようかと思っていた自分にとっては物凄く大きな変化でした。 そしてもう一つ、作品を書くことに対して、それほど構えることがなくなりました。 最初の頃は、最初から最後まで書ききってから出さないと、それでもここが違うんじゃないか、この表現でいいだろうかと、ずっと悩んだも…
今日もカクヨム体験録の続きです。 『カクヨムの天使』という作品で、信じられないような★をもらった僕ですが、★への欲求は際限なく大きくなっていきます…… 私はこれでカクヨムやめました 『カクヨムの天使』は、大好評で毎日のように★が入り、いつの間にか週間ランキング一位になっていました。 そして、その頃僕は完全にカクヨム中毒になっていたのです。 暇を見つけては、カクヨムのトップ画面を見て、通知ボタンが赤く光っているかどうか確認するのが癖になっていました。 だが当然、勢いは落ちます。 トップ画面を見て、通知ボタンが赤く光っている頻度はじわじわと落ちていきました。 それが僕には耐えられませんでした。 あ…
今日も引き続き、カクヨム体験録です。 カクヨムでのスタートダッシュに成功した僕ですが、次第に僕は承認欲求に苛まれるようになります…… 私はこれでカクヨムやめました 2作を投稿し終え、思いもかけぬ反応に僕は完全に有頂天になっていました。 それとともに、僕の中にもっと評価されたい、もっと読んでもらいたいという凄まじい承認欲求の渦が巻き起こってきました。しかし僕に残された作品は残り一作だけ。しかもそれはある賞に応募中であり、結果が出るまでは公開することができません。 どうすることもできない僕は、人の作品を見てハートマークつけたり、★をつけたりしたが、それはひとえに自分の作品を見てもらいたい、たぶん、…
【カクヨム執筆体験録 ③】調子に乗った僕は、すかさず二作目を投稿
今日も、カクヨムでの体験記をお届けします。 順調すぎるカクヨムライフ、僕はすっかりカクヨムの虜になっていきます。 私はこれでカクヨムやめました さて、一作目の『田舎暮らし』を完結した僕は、間髪おかず手持ち作品の二作目の『閻魔の裁定』の投稿を始めました。 これは、原稿用紙100枚程度の物語で、まあ、公募でよくある長さの作品ですが、これも19話に分けて、同じように毎日毎朝投稿したんです。 やっぱり続けざまということで関心をもってもらえたのか、その日のうちに、一作目の『田舎暮らし』にハートマークや★をつけてくれた人が見てくれたみたいで、PV0とか1なんてことにはなりませんでした。 そして、さっそくそ…
【カクヨム執筆体験録 ②】初めての★、初めてのコメント、初めてのレビュー
昨日から連載を開始した、過去にカクヨムという小説投稿サイトで書いたエッセイの続きになります。 初めてハートをもらって有頂天になった僕はいよいよカクヨムの世界にのめりこんでいくことになります。 私はこれでカクヨムやめました 皆さん、★をもらったら、凄くうれしいですよね。僕も『田舎暮らし』という短編を掲載し始めて6日目(6話目)のこと、とうとう初の★をいただいたのです!(初めて★をいただいたのも、一番最初にハートマークをいただいたMさんからでした。ありがとうございます、一生忘れません!) その翌日のことでした。またまたびっくりしたことがありました。 なんと初めて、応援コメントなるものが入っていたの…
カクヨムという小説投稿サイトがある。 僕はかつてそこで小説を書いて投稿していたことがある。 そこで過ごした時間は、僕にとってはかけがえのない時間だった。 同じ趣味を持つ人たちと出会い、交流し、作品を読み合い、自分の作品がいったいどれくらいのものなのかをある程度知ることができた。 書くことが楽しくて、交流することが楽しくて、日に何度もサイトを訪れたものだった。 そうした時間を過ごすうち、物語を書くということが自分にとって最も夢中になれる、最も心地よい時間であることに気づき、ついに本気で書くことを決意し、仲間たちに別れを告げて、カクヨムを卒業した。 そういう意味においては、カクヨムというサイトには…