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「帰ってきたウルトラマン」が放送されたのは、1971年4月から72年の3月とある。「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」との違いは、自分が小学校の高学年になっていたことだ(サブキャラの次郎を演じた川口英樹は同い年)。だから、「そろそろ怪獣物は卒業しなくちゃ」何て思って、ちょっと斜に構えて見ていたのだ(嫌なガキだ)。すぎやまこういち作曲の主題歌や冬木透の音楽にワクワクさせられたものの、中身は結構暗くシビアな話が多かった。団次朗が演じた防衛チームMAT隊員の郷秀樹(=ウルトラマン)も悩み多き若者で、私生活も含めた彼の成長物語がドラマの核であった。「ウルトラマン」のハヤタ(黒部進)とも、「ウルトラセブン」のモロボシダン(森次晃嗣)とも違う、発展途上の郷秀樹というキャラクターは、団次朗によく似合っていた。見た目のカ...「帰ってきたウルトラマン」郷秀樹=団次朗
きょう10月22日は、黒部進(くろべ すすむ)さんの誕生日です。1939年生まれの83歳になりました。おめでとうございます。本名:吉本隆志(よしもと たかし)。富山県黒部市出身。富山県立桜井高等学校、中央大学経済学部卒業。1962年に東宝入社。『暁の合唱』(宝塚映画1963:鈴木英夫)にて映画デビュー。現在はアートプロモーション所属。 黒部進さんの最近作は、 2013.10.19『げんげ』(2013:角田陽一郎)、 2014.03.08『ゼウスの法廷』(2014:高橋玄)、 2016.11.05『空想特撮怪獣 巨人創造 LEDX レッドエックス』(2016:武幸作)、 です。 2019年11月…
『恐怖の時間』(64)(2011.7.1.神保町シアター)原作はエド・マクベインの87分署シリーズの『殺意の楔』。87分署シリーズは、学生時代に読みふけっていたので、この映画の存在を知って以来、ずっと見たかったのだが、なかなかかなわなかった。今回、やっと見られたわけだが、同じくマクベインの『キングの身代金』を原作に、同時期に映画化した黒澤明の『天国と地獄』(63)同様、原作の設定だけを借りて日本(東宝)流にアレンジしていた。例えば、原作では犯人は女で、恋人は獄死したのだが、この映画では設定を変えている。麻薬取引の現場で、恋人(田村奈巳)を山本刑事(加山雄三)に射殺された男(山崎努)が、恨みを晴らすために、拳銃とニトログリセリンと称する液体の入ったビンを持って渋谷・宮益坂署の刑事部屋に立てこもる。ところが肝...『恐怖の時間』