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自分も戦前の日本映画については数本しか見ていない。『雄呂血』(25)二川文太郎監督、阪東妻三郎https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/5f3b4c2c51aa22df64ad180909dbeed7『狂った一頁』(26)断片衣笠貞之助監督『忠次旅日記』(27)断片伊藤大輔監督、大河内傳次郎https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d6e78c1c9a6d6877949495c1d8857285https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a805510533614be1c6671ad0a8d54f57『エノケンの近藤勇』(35)山本嘉次郎監督、榎本健一https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/048d406367...戦前日本映画その1
「狂った一頁」を見てきました。テアトル新宿の「時代劇が前衛だった」特集上映の一作品です。この映画は時代劇ではありませんが、1926年(大正15年)に公開されたとても古い無声映画です。この映画では、当時の脳病院を舞台に、その生涯を、牢獄のような病室に隔離されて生きることを余儀なくされた、多くの狂人たちが描かれています。憑かれたようにバレエを踊り続ける娘、赤ん坊を亡くしたために気が触れた女、そして失われた人間らしさを取り戻させるため狂人たちに「笑いの面」を着けさせる雑役夫・・。とにかく全編が「狂気」に包まれており、見る者の精神を不安定な非日常に引きずり込みます。タイトルの「一頁」とは日記を指してい…