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ラモンの話、第12話。お人好しの大決断。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -12. リモード共和国首都に向かう途中にも、無線からは男の声が聞こえ続けていた。《やあ。君は誰かな?》 ラモンは一瞬、自分のことを尋ねられているのかと思い戦慄したが、どうやら無線の声の主は、別の誰かに話しているようだった。(部隊との無線は切ってないみたいだな。全滅したっぽいし、付けてようが消してようが一緒って思って、その...
ラモンの話、第11話。クーデターの傍受。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -11.(まあ、白猫党のヘリだもんな。多分、あいつらの無線だろう) 無関係の自分が聞いていても仕方無いため、ラモンは無線を切ろうとしたが――。《やっぱり来た? ふふ、予想通りだ》 感情が全くこもっていない、あまりに淡々とした無線連絡が繰り返される中、あからさまに嬉しそうな男の声が混じる。それを耳にした途端、ラモンの手が止まっ...
ラモンの話、第10話。無法地帯の儲け話。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -10. ラモンがにらんだ通り――いや、それ以上に――エヴァの任務遂行能力はズバ抜けていた。「待たせたな。見ての通り、制圧した」 潜入してから5分と経たない内に白猫党の拠点を制圧したエヴァに案内され、ラモンは内心ほくそ笑んでいた。(この軍事物資売りさばいたら、ざっと100万、200万コノンくらいにはなるかな? いやぁ、儲けた儲...