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「史記列伝(1)」 司馬遷の人物評が面白い 伍子胥、韓非子らには同情的 孫武の人物評はなぜか、ない 白起や王翦の酷評は不可解だ
「史記列伝(1)」 「史記列伝(1)」小川環樹・今鷹真・福島吉彦訳 古代中国・漢の歴史家・司馬遷が書いた歴史書「史記」は、時系列で王朝の歴史を記す「本紀」と、さまざまな人物の生きざまを記す「列伝」などで構成される。 司馬遷は、歴史家の父から歴史書編集の念願を託された。敵との戦いで危機に陥り、やむなく投降した漢の将軍・李陵に武帝が激怒していたところ、李陵を擁護して自らも怒りを買い、宮刑(男子のシンボルを切り取る屈辱的な刑罰)に処された。 この屈辱に耐えて「史記」を書き、父の願いに応えた。 本書は、70編からなる「列伝」のうち24編を翻訳して収録。 私が好きな伍子胥、孫武、韓非らが取り上げられてい…