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地表ラジアル履歴(20)_50W交信実績と新たなアース方式の試行(その1)
雑誌投稿目的としてのアンテナ完成は、CQWW-CWコンテスト時期で完結していました。ただ、アンテナ実力を全て試せた状況ではありませんでした。そのひとつは、ローパワーでのアンテナの実力を探りたいと思い、コンテスト以降は、50Wでの運用でも交信実績を重ねています。今回は、その一番の成果を先に紹介します。 また、GP方式のアースだけに頼るのではなく、別の全く異なる方式のアース回…
地表ラジアルに関わる自宅敷地付近の地質構造について(実証記録)
今回の記事内容は、以前の記事 HDAアンテナのMMANA分析(2)7MHz帯周辺の実測データとの対比 https://jo3krp2.seesaa.net/article/505605834.html において >「ここは、今後見直す必要があります。というのは、この直下ではありませんが、ほんの10数メートル離れた場所を掘削する機会があって、その現場を観察させてもらったところ、当初思っていた以上に、この付近の大地の電気定数は、良いことが判明しました。ですから…
HDAアンテナの実測データのほうは、測定結果をそのまま表示するだけなので、問題無く公開できています。 HDAアンテナの実測データ(4) https://jo3krp2.seesaa.net/article/505782546.html ところが、MMANAでの再現モデルのほうは、その測定結果に近づくモデルを模索するのですが、周波数が高くなるにつれて、現実モデルからは乖離しているとしか思えないモデルとなりつつあり、今のところ実アンテナ動作とは一…
今回のHDAアンテナで試した「単線給電方式」は、過去にも経験はありません、ただ、前回紹介した「S1AA」アンテナは、昔のCQ出版のアンテナハンドブックか、同発行の(旧)ワイヤーアンテナハンドブックのどちらかで、紹介されており、記憶には残っておりました。 しかし、その本も今は残っておらず、資料はありません。ですから、まず、一番簡単な水平 DPだとどのような動作となるかをMMAN…
大地反射(4)垂直偏波(GP)での(電気定数が良い)大地反射:垂直八木アンテナのアース回路と共通事項
今回のエクセルグラフは、前回記事 「地表ラジアル履歴(14)本命のアース回路となった GP(架空ラジアル)線とリレー供給電線改善状況」 https://jo3krp2.seesaa.net/article/505762503.html でのアース回路の分析とも共通している内容です。 当時のアンテナプロジェクト記事時点では、単に「地表(地面内)ラジアルアース」よりも、GP(架空ラジアル)線のアース回…
地表ラジアル履歴(14)本命のアース回路となったGP(架空ラジアル)線とリレー供給電線改善状況
まず、前回の記事で、ノイズ対策のためのアース電線の添え張り現場写真を公開するのを忘れていましたので、今回、GP線の根元状況と共に公開します。 (元ネタ)地表ラジアル履歴(13)アンテナ動作切替リレーから発するノイズ対策 https://jo3krp2.seesaa.net/article/505743037.html
大地反射(3)垂直偏波(GP)のMMANA標準大地反射:(重要)ブルースタ角への理解
前回は、水平系の電気定数が悪い大地での反射特性を見ましたが、今回は、垂直偏波における同大地での反射をエクセルグラフで分析します。 この垂直偏波だけに見られる物理現象(光学が主ですが、電波も同様)に「ブルースタ角周辺に現れる反射波の消失・減少」についての知識が必要となります。この現象についての理解こそが、垂直アンテナにおける運用時の注意点を的確に指摘してい…
電波における垂直偏波と水平偏波との大地(地面)反射の違い~垂直アンテナにおけるアースの正体~(1)
垂直アンテナの使いこなしは、一般に難しいと言われています。それは、そのとおりであることは、長年、垂直アンテナを使ってきた者としても、それは、正論だと思っています。 ただ、かなりの誤解もあるというのも、まだ、事実なところです。大地(地面)反射の実態を把握することで、難しいと言われる垂直アンテナを使いこなせれば、遠距離DX交信には、かなり有利な性質を活かせます。
地表ラジアル履歴(11)集中定数(L、C)のL形マッチング回路採用
3.5MHz/3.8MHzの2バンドを1タッチでリレー切替できる回路を検討したところ、外部チューナーで採用しているコイルLとコンデンサーCの組み合わせをリレー切替する手法が、一番確実と判りました。 ただ、その定数を決定するためには、放射器端において、MFJ-259BでRとjX(極性も重要)を測定して、それを基にスミスチャートを描いて、計算する必要がありました。 設計中心となる周波数に…
HDAアンテナのMMANA分析(2)7MHz帯周辺の実測データとの対比
以前は、3.5MHz帯での実測データとMMANAシミュレーション結果の突き合わせだったのですが、今回は、前回の7MHz帯の実測データとの比較をしたMMANAシミュレーション結果です。 ただ、MMANAのモデルは、未だ完璧なHDAモデルには、なっておりません。というのは、AT-300アンテナ端子とHDAアンテナの給電点の間には、当然、給電線があります。今の状態だとこの給電線は、まったくの不平衡な「単…
7MHz Wire-GPで地上高変化と大地電気定数良否との関係(2)地上高1m~15m間の各パターン図対比【前半】
これを実際の地面で試そうとすると、とても大仕掛けな実験準備を要します。ただ、本当のフィールドワークで無いと実験結果とは言えません。ここでは、過去の自分が試した実際のアース実験からの推察で、たぶんこうなるのでは?と予測してみただけです。是非とも現実のアンテナにおいて、この実験を試してみてください。そうすれば、アース回路を含めた垂直アンテナの第一人者となれることは、間…
地表ラジアル履歴(10)ラジアルアース全体イメージとオメガマッチング回路にてバンド切替問題
この時のアース回路は、地面内の埋め込みグランドラジアル1組と敷地外周を取り囲む地上2.5m高(埋設0.5m)の足場鋼管柱(パイプ)とそれを3か所で通電している地面と並行の3本のステンレス針金を敷地外周を一周約80m長近くのものを組み合わせたものを使用していました。次の概況図を参考としてください。
以前の3エレメント八木でなら、1コールで達成出来たことではありますが、今回のとてもアンテナとは思えない「HDAアンテナ」で、モービル部門にて、正味50Wのモービル的運用にて、3コール目で、全国局を競争相手に、このHDAアンテナでの交信達成ができたことは、私にとっては、本当にラッキーな1QSOとなりました。 本当は、このようなプアーなアンテナ部門も併設していただけるともっ…
地表ラジアル履歴(9)オメガマッチング回路でのビーム実験結果と課題
GPアンテナでの「地表ラジアル」効果は、MMMANA関連が続いていることから、後に回します。 今回は、垂直アンテナにおけるインピーダンスのマッチング回路とそれと同時に進行したビーム調整の課題を採り上げます。 (過去HPで公開していた「現況報告」から引用) ① 2008/07/09 オメガマッチング回路を本日、初めて試しました。3.8MHzで、マッチングをとれることを確認…
地表ラジアル履歴(6)当初設置したラジアルアース接続&周囲防護ネット支柱をアース接続に追加
今回から、本格的にアース回路の改善を行っています。特にCV-48運用試験でラジアルアースの性能が出なかったことから、敷地が外周をひとまわりするかたちで存在している防護ネット支柱とそれらを平行に繋いている3本のステンレス線も同時にラジアルアースの仲間にしました。 1.過去のHP記事の「現況報告」から引用 ① 2008/07/02 放射器、導波器とも、その支持柱基礎…
地表ラジアル履歴(5)導波器動作試験:アンテナプロジェクト現況報告(作業日誌)引用
今回の地表ラジアル方式の変遷とは、直接関係ありませんが、前回写真で詳細を説明したリレー操作により。導波器動作確認の具体例として引用します。 (本論) 1.過去のHP記事の引用 ① 2008/06/23 SG(基準信号発生装置)を使い、アンテナから微弱電波を送信して、別宅のタワーに取り付けたダイポールアンテナ(CD78)で受信しました。 受信機側のアッテネータ(…
地表ラジアル履歴(5)アース棒単独では、良好なアンテナとならない理由分析
地面を利用するかたちの垂直アンテナ動作を的確に説明した記事は少ないように思っています。著者皆さんの頭の中では、ご理解しているのだろうと思いますが、それを万人向けに判りやすく説明できていないのでは?と感じています。今回の内容もそうでなければ良いのですが・・・。 (水平系アンテナ動作) 1.通常の水平λ/2DP アンテナの中央位置で給電をした場合とするとこの点が電流…
地表ラジアル履歴(4)リレー制御線と導波器動作(ON・OFF)制御:前回記事への補足
前回の各エレメント基礎にある単独アースでの導波器の動作切替の制御ラインの流れを見てわかるように説明写真を追加します。 (前回への補足) 1.アンテナ敷地中央に位置する中継端子箱
オリジナルのHP「JA5NSNむせんサロン」で掲載していた時代は、このアンテナの運用を「現況報告」という日記形式で綴ったページがありました。その最初の部分を当時の記事そのままに再現してみます。 (本論) 1.2008/06/18 お知らせでも記載しましたようにアンテナは、無事立ち上がりました。 導波器は、アースから浮かし、動作しないようにしています。この状態で、…
地表ラジアル履歴(3)λ/4エレメントとアース棒単体試験運用
今回の記事は、約20m長となる放射器側を単独のバーチカルアンテナで動作する場合に一番最初のアース回路として、(地面内ラジアルアースを使用する前に)アンテナ支持基礎柱を単独のアース棒として、アンテナを動作させた場合の実地試験の様子を紹介します。 (本論) 1. 支持柱の工事(アース関連の一部)
地表ラジアル履歴(2-2-3)CV-48アンテナ分析 for 3.8MHz
今回は、7MHzと同じMMANAモデル・データをそのままで3.8MHzに周波数変更した場合の動作です。トラップコイルのデータ再現がきちんとできていれば、何の修正もなく、2バンド動作を再現できます。 (本論) 1.3.800MHzの動作(延長コイル動作) (1) アンテナ形状と電流分布
(余談-2)地表ラジアル履歴(2-2-2)CV-48アンテナのMMANA分析 for 7.050MHz
過去にCV-48をMMANAでモデル化していました。そのデータは、まだ残っていました。それを公開します。ただし、各寸法とトラップコイルのデータは、紹介できません。それは、クリエイト社のCopyrightの触れる怖れがあるからです。 なお、トラップコイルは、分解して、LとCの値を測定したわけではありません。トラップコイル部分をディップメータを使い、その共振周波数を調査して、それのL/C組…
(参考)地表ラジアル履歴(2-2-1)CV-48回路への追加補足
前回説明したCV-48の整合回路やアース側電線の方式の変遷について、今回記したいと思います。ただ、正式な資料として、クリエイト社からいただいた資料は、もう廃棄したようで見つかりません。なので、記憶だけに頼って書いています。メーカーには、この記録は残っているかもしれませ。必要な方は、メーカーに問い合わせして下さい。 (本論) 1.AD385整合回路 前回は、コイルは単純…
地表ラジアル履歴(2-2)メーカー製バーチカルCV-48を使いアース性能の事前調査
前回からの続きです。ラジアルアースを施工してから、9か月を経過した2008年3月中頃にアース性能を試験するためのメーカー製アンテナを自作アンテナ製作と平行して組立て、僅かな期間ですが仮運用しました。 この間、9か月間も時間経過したのは、目的アンテナ設備のための土地整備に関して、ここまで時間を要したからです。アース工事後に行った次の敷地整備が、主な理由です。 〇 雑草対…
自宅HouseDriveModelをMMANA化#3-(3)建物基礎アース抵抗増加と放射パターン変化
本日朝8時過ぎに、10Watts CWでの交信実績が初めて得られました、アンテナ指向性から見ると弱い方向になるJA2エリアの沿岸地域に対して、His579-My559とギリギリの交信ではありますが、コールとレポート交換は完全です。一応アンテナ動作は、しているようです。 ※送信時の問題はTS-850とAT-300間の同軸ケーブル上のコモン電流の多さです。10Wまでパ…
自宅HouseDriveModelをMMANA化#3-(2)周波数特性と実際の受信状態で検証
このアンテナを実地検証するためにTS-850S(50Watts)とAT-300を設置しました。FT-1011でも内部チューナーでこのアンテナは動作できるのですが、自宅環境でFT-1011を使うことは少なかったので、受信感触がよく判りません。 以前の自宅のLW(7-3.5-1.8MHz)で長年使用していたのは、今回のTS850S+AT-300だったからです。しかし、それも2018年9月(台風で損壊)までになりますから、それも当時…
(原案)自宅House-Drive AnntenaをMMANAモデル化(#3)【λ/4Vert性能超】
高利得モデルを狙ったわけではありません。初回から前回の垂直アンテナよりも絶対利得Gaは超えていました。ですから#3モデルは、各部材の見直しをかけて、より悪い条件となるように設定したものです。それでも、合格ラインと判断していました、Ga=3.0dBi以上をクリアできました。 1.アンテナ定義
(目標設定)鉄パイプで作る7MHzλ/4垂直接地型アンテナ【絶対利得Gaの大地条件別対比】
今回の自宅アンテナの動作目標とする条件を決定するための予備調査です。通常の銅線ワイヤあるいは、アルミパイプを想定するのではなく、建物支柱となる鉄でパイプ形状としたアンテナ素材で動作できる限界点を知るために行うものです。 このアンテナよりも動作利得Gaが得られたならば、建物自体がアンテナとして動作することを証明できたと判断します。 1.アンテナ定義