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『ベッドかざりとほうき』(71)(1990.1.18.)第二次世界大戦中、イギリスの小さな村に疎開した三兄妹を預かったプライス(アンジェラ・ランズベリー)は、新米の魔女だった。プライスと子どもたちは、イギリスを救う強力な魔法を見つけるために、漫画の動物が支配する不思議な島、ナブンブ島へ向かう。ディズニーの実写映画の最高傑作『メリー・ポピンズ』(64)を、ちょっとひねって小粒にしたような映画だが、この時期のディズニー映画の舞台はイギリスが多い。それは当時ベトナム戦争の渦中にあったアメリカでは、この手の映画を舞台として受け入れる余裕がなかったからだろうか。そして、ベトナム戦争の終結後にスピルバーグらによって、こうした映画が違った形で復活し、逆にディズニーの実写映画が衰退していったのだから皮肉なものである。それ...ディズニー特撮コメディ映画『ベッドかざりとほうき』
ディズニー特撮コメディ映画『ラブ・バック』『続ラブ・バッグ』
『ラブ・バック』(69)(1989.12.13.)感情を持つフォルクスワーゲンのレーシングビートル「ハービー」が、レーサー(ディーン・ジョーンズ)と共に活躍する姿を描く。今でこそ、こうしたファンタジー映画は、スピルバーグらの力によって大きく広まっているが、この映画の製作当時は、ディズニーの専売特許的で、子ども向けとされ、一般映画としては認知されていなかったところがある。そう考えると、スピルバーグやルーカスたちによって、こうした映画が“普通の映画”として評価されるようになったことは喜ばしい。実際、この映画などは乗り物を絡めた楽しさという点では、『素晴らしきヒコーキ野郎』(65)や『グレートレース』(65)といった映画と同じカテゴリーで評価されてしかるべきだと思うし、『メリー・ポピンズ』(64)の監督でもある...ディズニー特撮コメディ映画『ラブ・バック』『続ラブ・バッグ』
『黒ひげ大旋風』(68)(1979.7.23.月曜ロードショー)善行を積まないと成仏できない海賊黒ひげの幽霊(ピーター・ユスチノフ)が、大学の弱小陸上部を救うために大活躍。彼の姿は陸上部のコーチ(ディーン・ジャガー)にしか見えないというところがミソ。見どころは、特撮を駆使した陸上競技大会での黒ひげの手助けの様子。とにかくユスチノフが最高!続編を見てみたかった。監督のロバート・スティーブンソンは、この映画のほかにも『うっかり博士の大発明/フラバァ』(61)『メリー・ポピンズ』(64)『シャム猫FBI/ニャンタッチャブル』(65)『ラブ・バック』(69)『ベッドかざりとほうき』(71)など、ディズニーの実写映画の傑作を生んだ人。もっと評価されてもいいと思う。ディズニー特撮コメディ映画『黒ひげ大旋風』
ディズニー特撮コメディ映画『シャム猫FBI/ニャンタッチャブル』
『シャム猫FBI/ニャンタッチャブル』(65)(2011.7.28.NHKBS)銀行の出納係を人質にとって立てこもる強盗団。事件解決の鍵を握るのは1匹のシャム猫だった。監禁事件を追う捜査官(ディーン・ジョーンズ)と銀行員の女性(ヘイリー・ミルズ)と猫の活躍を描く。1960年代半ばに作られながら、反抗的な若者が全く登場しない。当時は時代遅れといわれたディズニー製の健全な犯罪コメディー映画だが、今見るとこれはこれで結構面白い。ドライブ・イン・シアターやサーフィンブームなど、当時の世相や風俗もきちんと描かれている。犯人役のネビル・ブランド、隣の夫婦役のウィリアム・デマレストとエルザ・ランチェスター、変な隣人のロディ・マクドウォール、いつも笑顔のリチャード・イースタム、怪しい時計屋のエド・ウィンら、脇役が活躍する...ディズニー特撮コメディ映画『シャム猫FBI/ニャンタッチャブル』
『フラバー』(61)ディズニーの専売特許の特撮映画https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f815bc4415749167b3ef298fe7863db5『メリー・ポピンズ』(64)ディズニー実写映画の最高傑作https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f4081a10c89be8c7641e4b54d91149a5ディズニー特撮コメディ映画『フラバー』『メリー・ポピンズ』