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原料・反応・設備がちゃんとしていても人が介在する場所でトラブルが起こるのが化学プラント
化学プラントで"トラブル"が起こる原因は、実は人の要因が大きいことを解説します。化学反応を使う化学プラントは万が一危険な状態になったらその被害はとても大きいです。ここに対しては、工場作業員だけでなく地域住民も大きな関心を
液液抽出で化学工場のプロセス後処理や洗浄が決まる 分割抽出・分配比・溶解度・温度・速度
化学プラントで使う"抽出"について現場レベルで知っておきたい簡単な知識を解説します。特に液液抽出をターゲットに、分配比という概念から定性的な発想を紹介します。化学工学の基本的な部分です。抽出を丁寧に扱うかどうかで製品の品
屋外タンク・大気圧タンクの変形を防ぐための配管設計 液ガス流れの基本的イメージの理解
"屋外タンク"・大気圧タンクの変形について解説します。化学プラント以外でも幅広く使われている屋外タンクですが、変形事故は昔から頻発しています。古典的でいまさらこんな問題起こすのか・・・?と思うかもしれませんが、現に起こっ
工場現場の作業性を左右する作業架台 設備の補間としてオーナーエンジニアはこだわりを持とう
"作業架台"について解説します。化学プラントでの作業架台のニーズは、設備の自動化に伴ってどんどん減少しています。それでも手動作業は完全にはゼロにできません。現場での作業性を大きく左右するのが作業架台です。設備に付帯する現
【保全エンジニア向け】化学工場の設備に使う”非破壊検査”の種類と特徴を分かりやすく解説
非破壊検査(non destructive inspection)について解説します。化学プラントの設備を長く使うためには、定期的な検査が必要です。この中でも専門的な技術が非破壊検査。外部委託することが普通なので、設備保全エンジニアが使いこ
【見えない誤差だらけのプラント】配管設計をトラブルなく行うためのパズル的な調整代の考え方
"配管設計"で大事な寸法調整の考え方を紹介します。化学プラントのオーナー系機械エンジニアは化学プラントの設計者でありながら、配管設計に携わる時間が短いです。図面屋さんに丸投げも可能。出来上がった配管図を眺めて現場を見て、
化学工場を安全に運転するために不可欠な減圧操作で要となる水封式真空ポンプについて解説
水封式"真空ポンプ"(ナッシュポンプ)について解説します。真空ポンプは化学プラントでも非常に多く使います。その中でも水封式が最もメジャーだと私は勝手に思っています。ドライポンプ・油ポンプの方が良く使われるイメージですけど
化学工場で見かけるロータリーバルブ以外の粉体輸送設備 スクリュー・テーブル・気流輸送
バッチ系化学プラントで使う”粉体輸送”設備をまとめてみました。圧倒的多数を占めるロータリーバルブ以外にもいくつかあります。化学プラントでは粉体輸送に関するトラブルが多いので、選択肢をいっぱい持っておくことが大事です。スクリューフィーダースク
フィルターと化学工場での役割 カートリッジ・ストレーナー・加圧ろ過機・遠心分離機など広範囲に使う
"フィルター"について解説します。化学プラントでフィルターというとプロセス液に対するろ過のことを指します。フィルターというと色々な分野で使われていて、ピンとこないかも知れませんね。化学プラント的にフィルターに対してどんな
バッチ系化学工場の主力設備である槽型反応器の構造を解説 本体・ジャケット・撹拌機・バッフル
バッチ系化学プラントで使う典型的な"反応器"の構造について解説します。反応器を制するエンジニアは、化学プラントを制すると言っても良いでしょう。それくらいとても重要な装置です。特にバッチでは。習得の順番としては渦巻ポンプの
バッチプラントで使うバッチ蒸留システムの設備構成と特徴を解説 反応器・塔・熱交換器・槽
バッチ"蒸留"のシステムについて解説します。より正確にはバッチ工場で使うバッチ蒸留ですね。蒸留は化学工学の基礎的な単位操作の1つで、化学プラントではごく日常的に使用します。バッチプラントの場合、蒸留は溶媒回収目的で使うこ
バッチ系化学工場の典型的なプラントレイアウトと設備構成スペックを解説 拡張余地・段階投資
バッチ系化学プラントの"設備構成"例をレイアウトと関連付けて解説します。基本的に反応器単位で反応を考えるので、設備の構成も反応器単位になります。この単位をユニットと呼ぶことにしましょう。ユニットを基準にプラントが構成され
充填塔の構造をバッチ系化学工場の範囲に絞って解説 規則/不規則・サポートグリッド・フィードパイプ
バッチ系化学プラントで登場する塔、特に"充填塔"の構造やユーザーが設計する部分を中心に解説します。塔の世界は非常に幅広く例えば棚段塔などがメジャーですが、バッチ系では充填塔一択。塔はいかにも化学プラントという外見的イメー
液液の抽出装置として連続向けミキサーセトラーとバッチ向け反応器の装置構成を解説 撹拌・分離
"抽出"を実現するための装置について解説します。抽出とは2つの異なる物体に対して、1つの物体のある成分を別の物体に移す作業です。例えばコーヒーの抽出なんて表現もします。これは固体のコーヒー成分を水である液体に抽出するとい
バッチ系化学工場でよく使う製品乾燥機の種類と基本的な特徴を解説 ナウター・コニカル・振動
バッチ反応で使用する"乾燥機"について解説します。製品が粉体である場合、ろ過乾燥がセットで組まれます。ろ過工程で遠心分離機などを使ってウェットケーキを作り出し、乾燥工程でドライケーキ化。このために専用の乾燥設備を設置しま
クッキーの作り方を化学工場の操作に照らし合わせて解説 機電系エンジニアのスキルアップ
料理を通じて化学プラントの"操作"を知ることができます。私も料理はほとんどできません。適当にクッキーを適当に作ったときに「あれ?これって化学プラント現場で既視感がある」とふと思いつきました。機電系エンジニアで料理を自分か
化学工場の設備投資予算とスケジュールの関係 オーナーエンジニア・調達・メーカーは理解しておこう
設備投資の"予算"に関して予算見積と"スケジュール"の関係を解説します。オーナーエンジニアの仕事の1つに予算取りがあります。1つの会社で多くのプラントがある場合、実施したい案件全数に投資できるわけでは
化学工場の試製造で見かけた人の裏側 喧嘩・愚痴・精神崩壊・瞬間的ブラック職場・チームプレイ
化学プラントの"試製造"について人の裏側という側面で経験したことを解説します。試作品製造という方が一般的でしょう。この段階では参加者の人間性が非常によく現れます。機電系エンジニアには見えてこない部分。化学プラントで建設工
消防法20号タンクの構造に関して機電系エンジニアが知っておきたい知識をまとめました
消防法"20号タンク"の要件についてまとめました。化学プラントの多くの設備が20号タンクに該当します。設備の設計や保全で制約を受ける法的な条件です。知らなかったでは済まされません。20号タンクは確実に理解しましょう。制約
消防法危険物製造所に要求される構造上の要件 不燃材料・耐火構造・滞留防止(排気・溜枡)
"危険物製造所"の構造上必要な要件をまとめました。プラント建設レベルでは絶対に知っておかないといけない知識です。でもオーナーエンジニアレベルの改造工事なら知らなくても10年くらい普通に仕事ができてしまったりします。既存と
化学工場で窓際族になる社員を見抜く独断チェックポイント10項目 トラップだらけで誰でも窓際へ
JTCという単語に関連付けられるかのように、窓際族という単語も目に耳にすることがあるでしょう。中堅・ベテラン社員ですでに窓際族としての地位を確立した人に対して表現されることが多いですが、実は若い時から傾向はあります。化学プラントを例に、どう
化学工場初心者保全マンが絶対に知っておくべき設備の「交換部品」の基本 動く部品が劣化する
化学プラントのメンテナンスで交換すべき"部品"の基本形を紹介します。メンテナンス計画を考える上で、交換部品の選定・調達や予備部品の管理はとても大事です。日常点検・SDMそれぞれの点検で、「実は○○の部品を点検交換していま
「配管設計・施工ポケットブック」は化学工場の機械エンジニアが2冊目のポケットブックとして保有したい
配管設計・施工ポケットブックについて解説します。プラント配管設計者にとってポケットブック系は今も昔も欠かせない設計アイテムでしょう。例えばプラント配管ポケットブックは代表的なポケットブック。最近ではweb上でカタログダウンロードができるもの
この記事の続きみたいなものです。coronene.hatenablog.com この記事では触れていませんが、実は昔にカラメル化の実験をしたことがありまして、その時の動画があったのでそれを使って色の解析をしてみました。というのも、どこからカラメル化が始まったのかを目視で決定するのは難しいので、RGBでならうまく決められるのではないかと思ったからです。 実験の動画を一秒間隔で写真に変換し、その写真の中の、温度計付近のある一点のRGB値を抽出し、エクセルに並べてグラフにしました。以下結果です。Rが赤、Gが緑、Bが青になっています。スクロースのみ 最初の減少はカメラのピントが合わさったことが原因です…
水封式真空ポンプのプロセス条件を決定するために必要な考え方 圧力/流量/漏れ込み空気
水封式"真空ポンプ"の能力設計ではプロセス条件設計が必要です。プロセス条件の設定のために必要な考え方をまとめます。一応は他の真空源にも対応できる考え方です。化学プラントでは負圧下での運転のニーズは高まるばかりです。真空ポ
化学工場の配管や設備に付ける断熱保温の「工事設計」で気をつけたいこと パイプ/フランジ/バルブ/雨水侵入
断熱保温で見えない部分を予想することはプラント設計でしばしば問題になります。設計上ちゃんとスペックを決めているはずであっても、現場で断熱が問題になるときにはいつも「良く分からない」と未確定要素的な扱いをされています。そもそも断熱がどういう施
化学工場の「僻地勤務」で疲れた機電系エンジニアの休日の楽しみ方 自然と触れる/都会に全振り/引きこもり
そこそこ"僻地勤務"での楽しみ方の例を紹介します。メーカー製造業など僻地勤務が話題になっています。都会でずっと過ごした人、大学が都会で都会の味を知ってしまった人などは、就職して配属先がきって僻地だとわかったとき絶望感に襲
破裂板の安全弁に対する使い分け バッチ系化学工場を例に 材質/放出先/メンテナンス性
"破裂板"(ラプチャーディスク)について解説します。安全弁と同じく圧力容器の圧力開放装置として保安装置の1つに位置付けられます。バッチ系化学プラントでどんな風に破裂板を使うか紹介しましょう。"破裂板"
JISの最適保温厚みの計算を試しに行ってみた 保温保冷/平面配管/放熱量/コスト/厚み比較
JIS A 9501 保温保冷工事施工標準の計算表を使って、最適"保温厚み"を試しに計算してみました。多くのプラントでは本基準のデータや、自社に最適な条件で計算したりしているでしょう。仮にデータ更新が必要な場合でも、多く
【意外と知らない】化学工場の設備に潜んでいる設計条件内での使用限界(上限・下限)を解説
化学プラントの装置の"設計条件"内での使用限界をまとめてみました。装置を新設するときは、特定の運転条件に合わせた設計をして使用するでしょう。ところが長年同じ設備を使っているうちに、使用条件を変更したり新製品が入ったりしま
機械の王道である「圧縮機」の種類と役割を解説 化学工場では工場エアーや冷凍機に実は使用
"圧縮機"について簡単に解説します。機械の王道?花形?とでもいうべきもので、重要度が高く機数も少ないのでメンテナンスでもとても目立ちます。化学プラントで圧縮機に直接関わっていないプラントなんてありえないですが、大きな工場
化学工場向けタンクの設計に関わる専門用語をまとめました ここだけは知っておきたい範囲に限定
タンクの部品に関する主要な専門用語(technical term)をまとめました。専門用語が使えないと、どんな仕事でも障害が起きます。タンクの設計をするときにも専門用語は当然ですが必要です。特定の1つの表現だけでなく複数の呼び方があるのが化
反応器についてガラスライニングとステンレスの特徴を比較 耐食性/伝熱/耐圧/価格/納期
反応器の材質(reactor material)をステンレスにするかグラスライニングにするかという設計思想をまとめます。バッチ系化学プラントならではの課題でしょう。グラスライニングを使うことが多いでしょうが、ステンレス派の意義もちゃんとあり
化学工場の「配管接続」の主要3方法 特徴と使い分けを解説 フランジ/ねじ込み/溶接
配管の接続(pipe connect)方法についてまとめました。化学プラントではフランジ接続が当たり前でしょ?なんて暗黙知として取り扱っている私です。改めて考えると、本来ならいろいろな接続方法があるのが配管。化学プラントではそのうちのいくつ
高学歴の機械系大学院卒の私が化学工場の”機電系エンジニア”1年目に経験したこと【反面教師】
今回は私の経験について記事にします。私はいわゆる高学歴です。機械系の大学院を卒業しています。そんな私が化学プラントの機電系エンジニアとしてのキャリアを歩んでいます。不思議かも知れませんね。あまりこの道を進む人はいませんから。だからこそ、入社
機電系エンジニアが必ず一度は直面する”スラリー”配管のトラブルはこうやって解決しよう
スラリー(slurry)配管のトラブルと基本的な対策について解説します。スラリーはバッチ系化学プラントでは、多くの場面で登場します。そして閉塞の問題を起こします。ポンプ自身の問題もありますが、ポンプ回りの配管もトラブルの原因となります。そこ
0.6乗則を化学プラントのプロジェクト投資見積に当てはめてみる ラング係数との関係性
化学プラント建設(Plant construction)のプロジェクトでよく使う0.6乗則について解説します。これはラング係数とセットで設備投資の概算見積で大活躍します。その使い方を紹介しましょう。0.6乗則とは0.6乗則は、設備投資額がプ
【新入社員向け】化学工場の「現場実習」で学びたいこと プラントオペレータの考え方を知る貴重な機会
化学プラントの現場実習(工場実習)について解説します。製造業の新入社員に現場実習を課す会社は多いでしょう。4月入社の場合、5月ごろが現場実習開始となるケースが多いです。そこでどんなことを学ぶといいでしょうか。私自身の経験・同期の経験談・部下
デミスター(ミスト分離器)の選定をするときの基本的な考え方 ガス液組成・流量・温度
ミスト分離器(mist separator)としてのデミスターをユーザーが選定するときの考え方を紹介します。デミスターは例えば洗浄塔・充填塔などの液体が混在するガスに対して使います。バッチ系化学プラントの機電系エンジニアが選定するチャンスは
化学プラントで「液溜まり」が発生しやすいポイント 見えているはずなのに気が付きにくい箇所
液溜まり(puddle)について解説します。化学プラントではどこかのタイミングで必ず液抜きという作業が発生します。どこで液が溜まるのかということを理解したうえで運転や設計をするのと、意識せずに「これしかない」という発想だけで対応するのとでは
“管理職”を1年経験して分かったこと ある化学工場の技術系管理職の昇進パターン4選と仕事内容
管理職(management)を経験して1年が経ちました。窓際ですが。ほかの管理職の仕事を見ながら、社内の典型的なパターンを4つに区分してみました。一般的な管理職像とはかけ離れていますが、実はほかの会社も似たような要素があるのでは?と勝手に
“ガラスライニング”と”フッ素樹脂ライニング”の比較と化学工場での使い方を解説 配管・装置
グラスライニング(glass lining)とフッ素樹脂ライニングは化学プラントの高耐食性材料として多用します。ところでこの2つをちゃんと使い分けしていますか?どちらでも大丈夫、という使い方をしていることが多いでしょう。この2つの材料で選択
化学工場で手動”分液”を行うための設備構成と使い方を解説 ポンプ/窒素/覗き窓/バルブ
分液(liquid separation)を化学プラントの設備で実現する方法を解説します。タンク内にある2種類の液(例えば水と油)をそれぞれ分けるための方法です。反応物の洗浄などの工程のために分液操作を行うことは、特にバッチ系の運転では多い
JIS”フランジ”呼び圧力の使い分けを解説 バッチ系化学工場を例に 配管強度/揚程/設計圧力
フランジ(Flange)呼び圧力の使い分けについて解説します。種類があるものすべて、どれを使えばいいのか分かりにくい…という問題があります。化学プラントに限らず技術系の知識はたいてい種類が多いのが悩みのため。適切に使い分けができるように、バ
“水素”とバッチ系化学工場の設備での注意点 オートクレーブ/一圧/高圧ガス 高圧フランジ/渦巻ガスケット
水素(hydrogen)について解説します。水素といえば水素自動車や水素電池でしょうか。理科の実験で行った水の電気分解を思い出す人もいるでしょうね。もちろん化学プラントでも使用します。バッチ系化学プラントも例外ではありません。設備としては特
“浸透探傷試験”(カラーチェック)と化学工場向け設備の溶接部の検査で注意したいこと
浸透探傷検査(color check)について解説します。カラーチェック、PTなどの表現で馴染みのある人もいるかもしれませんね。溶接の検査として一般的です。化学プラントのエンジニアとしては溶接の知識は、専門家ほど詳しくなる余裕はないでしょう
“ボールタップ”と化学工場での使い方 冷水塔/ユーティリティタンク向け自動補給装置の基本
ボールタップ(ball tap)について解説します。ボールタップというとトイレのアレを思い浮かべるでしょう。立派な液面調整装置です。古典的過ぎて液面制御というのは違うかも・・・と思うかもしれませんが、立派な制御です。特に機械屋は制御はちょっ
化学工場の危険性安全性を漏れなく評価する”HAZOP”の基本 習得しておきたい思考ツール
HAZOPについて解説します。化学プラントの技術者なら聞いたことがある人も多いでしょう。難しいのでプロセス設計などの専門家でないと理解できないと思いがちですが、基本の部分は割とかんたんです。敬遠することなく、地道に考えてみると設備のトラブル
温いビールや炭酸水は不味い 身近な現象で理解する化学工学 ”ガス吸収” 液体への気体の溶解度
ガス吸収(gas absorption)について、化学工学のトピックス的な話を紹介します。化学工学に限らず現場レベルでのエンジニアリングをしていると、即断できるレベルでの知識に落とし込まないといけません。この場合、慣れ親しんだ身近な現象とリ
この銘柄は高配当銘柄と成長株の一面もあり長期保有しています。旧社名は、宇部興産です。そもそもはセメント系の会社のイメージがあります。この銘柄の注目点は化学分野で、新しい技術に対して貪欲であると思っています。化学の中では、面白い企業だと思って