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【材料力学の基礎】柱の座屈の考え方 プラント・架台・サポートなどの設計に使う重要思想
柱の座屈(Buckling)について解説します。材料力学の基本的な範囲に限定します。柱の設計はプラント建物以外にも架台やサポートなどその範囲は広いです。梁のたわみについてはイメージを持ちやすいですが、座屈はあまりイメージを持ちにくく難しいと
【機械・材料力学の基礎】応力集中と化学設備 プラント機械系エンジニアはあまり意識しない
応力集中について解説します。材料力学で出てくるお話で、機械装置には必須の考え方です。ところが、意外にも機電系エンジニアが応力集中を意識することは少ないです。圧力容器など応力に関する配慮がたくさんある業界にもかかわらず、応力集中という単語を出
【機械・材料力学の基礎】応力集中と化学設備 プラント機械系エンジニアはあまり意識しない
応力集中(stress concentration)について解説します。材料力学で出てくるお話で、機械装置には必須の考え方です。ところが、意外にも機電系エンジニアが応力集中を意識することは少ないです。圧力容器など応力に関する配慮がたくさんあ
材料のクリープ現象の解説 金属だけでなくガスケットでも起こる【バッチ系プラントエンジニア向け】
クリープ現象について解説します。材料に関する一般的な話です。機械系のエンジニアなら目や耳に触れたことのある単語でしょう。ところが、バッチ系の機械エンジニアならほとんど出会うことがありません。10年くらいのベテランでも知らないということが起こ
材料のクリープ現象の解説 金属だけでなくガスケットでも起こる【バッチ系プラントエンジニア向け】
クリープ現象(creep)について解説します。材料に関する一般的な話です。機械系のエンジニアなら目や耳に触れたことのある単語でしょう。ところが、バッチ系の機械エンジニアならほとんど出会うことがありません。10年くらいのベテランでも知らないと
40年経って老朽化してきた化学プラントを、さらに長持ちさせるためにできること 重要課題
40年経って老朽化した化学プラント(aging plant)を、さらに長持ちさせるためにできることを考えています。この問題はプラントのエンジニアなら、誰もが関係する超重要な課題です。しかし、初心者エンジニアがこの課題を意識することは、まずあ
【化学設備の大敵】意外と知らない金属疲労の基本的な話 運転管理・メンテナンスに合わせて知りたい
金属疲労(metal fatigue)の話をします。疲労というと労働とか運動とかの話が思いつきますが、金属材料も疲労します。動いている設備は必ず疲労します。人間が動いて疲れるように金属も疲れます。化学設備のように動きが目に見えない設備でも、
化学プラントエンジニアの視野・視点と経験によって分かってくるもの ポンプの概要設計を例に
視野視点(plant engineer)の話をします。いろいろな仕事で重要になる考え方ですが、弊部プラントエンジニアを例に初心者・中堅・ベテランと分けてみます。ポンプの概要設計というオーナーエンジニアリングの典型パターンを使います。どのレベ
ここが嫌だよ埋設配管 一度決めたら変更が難しい化学プラントでの7つの問題【設計って大事】
埋設配管(Buried piping)について解説します。化学プラントのように多くの配管を扱う場所では、埋設配管は1つの選択肢になります。街中だと景観とかの問題で埋設配管を許容できるとしても、化学プラントだと埋設配管は極力使わない方が良いで
【材料力学の復習】はりの曲げ応力の基本式を求める 簡単な条件で弾塑性変形も考えてみます
はりの曲げ応力(bending stress)の基礎式を解説します。材料力学の基礎的な話です。この内容がイメージできることは、プラント建屋設計や作業架台設計に直接効いてきます。少し難しい例としての弾塑性変形も考えてみます。曲げ応力(bend
【一目でわかる】化学プラント建設で知っておきたい法律と必要な届出期限 プロジェクト向き
化学プラントの建設関係で大事になる法律(law)をまとめました。多くの法律が関わってきます。それぞれの法律で申請や届出など必要な期限が違い、整理するだけでも一苦労。万が一忘れてしまった場合は、計画の見直しなど大きな影響が出てきます。プラント
【高耐食性の頼もしい設備】フッ素樹脂ライニング設備の設計選定上の注意点を解説 主にタンク
フッ素樹脂ライニング設備(Fluororesin lining)について解説します。高耐食性の設備として、グラスライニング設備に次ぐ重要設備。設計上気を付けるポイントがガラスとは違います。フッ素樹脂ならではの特徴をまとめました。設備と言って
化学プロセスで温度を変えることで起こる影響【現場で役に経ちます】
化学プロセス(chemical process)でとても重要な温度について解説します。機電系エンジニアは化学工学をあまり深く理解しないケースが多く、温度を圧力などと同じ1パラメータとして理解しがちです。温度を変えることは、化学プロセスでは様
ドラム缶(drum)について解説します。街中でも見かけないことはありませんが、化学プラントなどの工場では非常によく見かけます。事務系などの間接部門や機電系エンジニアはその背景を意外と知らなくて、風景と認識してしまっているかもしれませんね。ド
化学プラントで粉体(powder)を取り扱う理由を解説します。一般的なプラントの中には液体だけで完結する場合もありますが、粉体を取り扱っているプラントも意外と多いです。粉体を取り扱った瞬間にマテハンなど人手が必要となってきます。プロジェクト
化学プラントエンジニア(plant engineer)でのキャリアの1つとして、花形技術者である化学工学系の若手の成長速度を考えます。機電系エンジニアの成長速度が遅いことと、似たような要素が背景にはあります。化学工学系の方が目立ちます。同じ
タンクのトレースの付け方を考えます。屋外タンクで冬季に凍結するような内容物に対して、トレースを付けることは一般的です。外コイル方式・内コイル方式の2パターンがあり、その特徴を比較していきます。この辺りの違いがさっと答えられるようになれば、機
配管の取外しについて解説します。新品の配管を取付して取外すという作業としての話ではなく、一度でもプラント内で使った配管を取り外すときの安全上の話です。内用液が水でも危険な液でも関係なく、一滴でも浴びないように徹底するためにできることを考えま
機電系エンジニアとして新卒よりも転職が今後は有利になっていきそうです。コロナ禍が始まったくらいから状況が劇的に変わっている感じがしています。大手化学工場だけでなく他の製造業も似たような感じだと思いますが、大手化学工場ですらこういう感じだと思
爆発危険性に関する三角図について考えます。機電系エンジニアとしてはほとんど目にする出番がない三角図。何となく理屈は分かって、窒素置換の重要性が分かればOKです。プロセスエンジニアがしっかり判断してくれるでしょう。三角図の読み方まずは三角図の
流体力学の層流境界層と乱流境界層について解説します。大学で学習したときは何となくしか理解しておらず、式変形だけを追っかけていた記憶があります。化学プラントのような流体力学を良く使う分野のエンジニアとしては、層流境界層と乱流境界層がイメージで
蒸留について解説します。化学プラントならどこでも行う蒸留バッチプラントと言えども蒸留は実施します。化学工学に慣れていない機電系エンジニアが、戸惑う1つの分野です。そこで数式や線図を使わずに起こっていることが何となくイメージできるように、解説
丸棒のねじりの基本式を求めます。材料力学の範囲です。梁の曲げ応力と同じく、弾塑性変形をかんたんに考えてみます。なお、化学プラントの機電系エンジニアリングでは弾塑性変形のような深い知識はほとんど使いません。単なるケーススタディ・練習という位置
【失敗知識データベース】「合成ゴム汎用系仕上げ工程の排気ダクト内にあった堆積物の火災」を考える
失敗知識データベースから個人的な考察をしようと思います。現場で起こったことは最大の教科書。同じ状況が再び起こる確率は少ないですが、自分ならどうする?を考えて積み上げていくことはとても大事です。合っている・間違っているを細かく言い始めたり、当
はさまれ巻き込まれについて考えます。製造業にいたら嫌というほど耳にする単語。設備を設計する生産技術者なら、設備面でできる対策は常に考えておかないといけませんね。特に回転機械は要注意。回転機械のはさまれ巻き込まれ対策といってもできることはとて
熱応力について解説します。機械的にとても大事な要素の1つです。いろいろな機械で考慮されている熱応力。当然ですが、化学プラントでも考慮されています。熱応力の原理まずは熱応力の原理を解説します。一言で言うと以下の表現になるでしょう。熱が加わって
設備メーカーの対応でいつも嫌になっている部分を紹介します。この辺りが良くなるだけでも、全然違うのに・・・。20年近くこの仕事をしていて感じたことを3つ取り上げます。反面教師として自分の仕事でも考えたいところです。とにかく遅い設備メーカーの対
プロジェクトの予算管理について解説します。オーナーエンジニアの小型プロジェクトや毎年配賦される予算の管理を対象にしています。ある程度は決まった業務になるので、数回実践すれば習得できるものです。ただし、習得を早めるには相当の意識をしないといけ
化学プラントの機電系なら英語が少しできるだけで有利となる理由
英語のスキルについての考察です。化学プラントのオーナーエンジニアでは英語はほぼ使いません。今後の海外進出がどうなっていくかは不透明ですが、数年で海外展開が急激に進むとは思えないので、日常的に英語を使う環境に変わることはなさそうです。英語が必
プラントエンジニアに向いている人の特徴を解説します。あくまでも弊社のエンジニア数十人を見ただけですので、個人的な印象の域を出ないかも知れません。10年くらい経験して、一人前になって行動できる人の特徴を何となく集めてみると、以下のような特徴を
汚れ係数について解説します。熱交換器などの伝熱計算で登場します。決まりきった係数なので、境膜伝熱係数などの詳細計算をしていたら、重要度を忘れがちになります。その割に実は設備能力を設計するときには影響が出ます。実例を使って紹介しましょう。汚れ
熱交換器の向流・並流について考えます。熱交換器は異なる2つの物を流す設備であり、流れの方向で向流と並流の2パターンがあります。パターンがあると悩むのが人間。モノの流れや相変化を考えると、どちらかの方が良いというパターンの方が多いです。ですが
禁水性物質について解説します。水と接触してはダメ。こういう物質があることは日常生活ではなかなか思いつかないでしょう。揚げ物など油を使った料理で火災が起きたときに、水を使ったらダメですよね。水と接触したらダメという物質は世の中には意外とありま
【7~10年目】化学プラントの機電系エンジニアが部下育成を始めました
私のプラントエンジニアとしての経験・キャリアの話です。今回は7~10年目くらいの間のことです。部下育成を行うようになった段階。シリーズものですので、先に以下の記事からご覧ください。入社7年目~8年目入社7~8年目は、入社5~6年目より若干大
P&IDのシンボルを解説します。シンボルは私は図記号とほぼ同じ意味で使っています。P&IDで最も目立つ設備を示すもの。一目で設備の特徴が分かることが最も大事です。いくらでも種類を増やすことは可能ですが、多くても覚えることがで
P&IDの計装記号について解説します。計装制御の内容を含んでいるとても重要な内容です。操作方法を決めるのがプロセスエンジニアなので、計装エンジニアとしては受け身の姿勢。計装設備は計装エンジニアのものと思って、さらに敬遠するのが機電系
P&IDのラインスペックについて解説します。ラインスペックとは以下のようにP&IDの配管ラインに記載しているスペックのことです。明確な共通ルールが存在するわけではありませんが、記載すべき内容はほぼ決まっています。ラインスペッ
The Engineering ToolboxのP&ID Templateを使ってみました
The Engineering ToolboxのP&ID Templateを書いてみました。P&IDをどのツールで書くか悩む人も居るでしょう。CADを使うのが最も確実ですが、そこまでではない場合にはこういうツールが使えます。
P&IDを書くときに一枚に収まらない!よくあることです。この時にどうやって分割するかの考え方をまとめました。会社によってルールは違いますし、バッチや連続の方式だけでも違ったりします。個人的には一枚に集約しない方が見やすいと思っていま
プラントエンジニアの4大職種である機械・電気・計装・土建の、足並みがそろわない現状を考えます、よほど小さな組織を除いて、この4職種で足並みが揃っている状況を見たことがありません。なぜそうなるのかを言語化してみます。プラントエンジニアの4大職
液体の移送(liquid transfer)が化学プラントで危険な理由
液体の移送(liquid transfer)の危険性について解説します。プラントで何か問題があった時は、液体の移送をとにかく止めるように緊急処置します。プラントの運転をする製造部でないと、少し気が付きにくいかもしれません。特にプラント建設を
FS(Feasibility Study)を化学プラントエンジニアが担当するときの実態
FS(Feasibility Study)について解説します。プラント建設を実行に移すときに必ず話題になります。建設レベルになるとFSもプラントエンジニアリング会社に依頼するでしょうが、その手前にはオーナーエンジニアレベルでもFSをします。
流体エネルギー(fluid energy)を空気と水について考える
流体エネルギー(fluid energy)を空気と水の場合で考えます。気密試験や水圧試験で、水圧が安全という話を良くします。これを流体力学的に考えたことが実はありません。簡単に整理してみます。条件気密試験や水圧試験を想像しているので、とりあ
配管ドレンファンネル(drain funnel)の設計について考えます。化学プラントの配管でも必須の部品ですが、結構簡単に考えられて問題が起きていても放置されてしまいがちです。いざ問題が起きたときには、力技で何とか対応しようとします。スマー
化学プラントの設備管理(Equipment management)の仕事内容
化学プラントの設備管理(Equipment management)の仕事内容を紹介します。生産技術の保全とかなり近い関係にあって分かりにくいですが、違う部署として機能を持たせた場合を考えています。設備管理の仕事に興味がある方は、参考にしてく
就職氷河期が私の中で1つのテーマになっています。今さらかもしれませんが、この世代はいつ誰が直面してもおかしくありません。自分自身が仕事で就職氷河期とどういう関連があるか、振り返ってみようと思います。就職氷河期の世代就職氷河期の世代はおおよそ
手動弁(manual valve)の基本型式の選び方を解説します。化学プラントでは多くの手動弁・バルブを扱います。種類が多くと悩むのが人間。化学プラントのように投資金額が高く、買って失敗したらダメージが大きいものは、買う前にしっかり考えて納
工業用水(industrial water)の化学プラントで使い方
工業用水(industrial water)について解説します。化学プラントでは大量の水を使います。プラントで使う水がどういう用途で使われているかを知ることは、意外と軽視されがちです。近年では水のリサイクルはどんどん話題になっていっています
プラント製造技術(Manufacturing technology)の仕事
プラント製造技術(Manufacturing technology)の仕事を紹介します。この仕事は生産技術との立ち位置が、かなりあいまいです。生産技術の保全に対する製造管理の設備管理の関係と同じように、あいまい。組織によって、かなり分かれる
渦巻ポンプ(centrifugal pump)で理解したい部品名称
渦巻ポンプ(centrifugal pump)の部品名称について簡単に紹介します。プラント設計でも保全でも渦巻ポンプとは必ず関わります。流量・揚程・材質などのメインスペックも大事ですが、機械に関わるエンジニアとしては構造は知っておくべきです