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長男と「エクソシスト 信じる者」を見てきました。正直、真実味や説得力に欠ける、全般的に薄っぺらいドラマだと思いました。タイトルの「信じる者(Believer)」とは、「神を信じる」ということではなく、「(人種や宗教を超えた)人と人との繋がりや連帯が持つ力を信じる」ということのようです。確かにそれは大切なことですが、手垢の付いたテーマという今更感が否めません。キン肉マンの友情パワーや、セーラームーンの仲間を信じる心を思い出しました。しかもこの映画では、悪魔に憑かれた二人の少女の親たちと、少女たちと関わりがある看護婦、教会の神父、近所の住人らが集まって、悪魔払いの儀式をします。人と人の繋がりを信じ…
『エクソシスト信じる者』(2023.11.24.東宝東和試写室)カメラマンのビクター(レスリー・オドム・Jr.)は、12年前に地震で妻を亡くし、娘のアンジェラを1人で育てている。ある日、アンジェラが親友のキャサリンと一緒に森へ出かけたまま行方不明になってしまう。3日後、2人は無事に保護されるが、どこか様子がおかしく、突然暴れたり叫んだりと常軌を逸した行動を繰り返す。ビクターは50年前に同じような経験から愛娘のリーガン(リンダ・ブレア)を守り抜いた過去を持つクリス・マクニール(エレン・バースティン)に助けを求め、悪魔払いの儀式を始めるが…。『エクソシスト』(73)の正統な続編で、50年後の現在を舞台に、悪魔にひょう依された2人の少女が見舞われる恐怖を描く。製作はブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブ...『エクソシスト信じる者』
「エクソシスト/ディレクターズ・カット版」を見てきました。通常版と合わせ「エクソシスト」を見るのは3回目ですが、映画館で見るのは今回が初めてです。午前十時の映画祭に感謝。緊張感と映像の不吉さに引きつけられ、スクリーンにずっと見入りっぱなしでした。改めてすっごい映画だと思いました。「こっわ!」と、本気で怖いと思ったシーンがいくつもありました。素晴らしい傑作だと思います。同じウィリアム・フリードキン監督の「恐怖の報酬」も映画館で是非見てみたいですね(ビデオでは1回見ています)。filmarks.comランキング参加中映画
<< あらすじ >>ある町に降り立った少女が巻き起こす出来事を温かい視点で描くハートウォーミング・ストーリー。森の奥深くにある小さな町を通るバスからパーシーという少女が降りてくる。彼女は、ハナという無愛想な女が経営するレストラン『スピットファイアー・グリル』で働くことになる。町の人々はよそ者であるパーシーに奇異のまなざしを向けるが、パーシーの魅力に周囲の人々は惹かれてゆく。だが、彼女は誰にも言えない...
「五反田TOEIシネマ」3『自由の幻想』『赤いブーツの女』『プロビデンス』
ルイス・ブニュエル+ワン(1980.11.17.)『自由の幻想』(74)ルイス・ブニュエルの映画は、『昼顔』(67)を見ただけだが、この映画の場合は、現実社会のモラルを壊して、それを表現したとでもいうのだろうか。絵葉書を見て卑猥だと騒ぐ夫婦、お祈りと称して女の部屋に入り込み、トランプで博打をする神父、トイレと食堂を逆さまにした家、墓荒らしをする偽警視総監…。いやはや何とも、どこまでが現実でどこからが幻想なのか。自分のような凡人には何とも理解に苦しむ“迷画”であった。『赤いブーツの女』(74)親父の次は息子ホアンの出番。まったく親子そろって不思議な映画を作るものだ。カトリーヌ・ドヌーブ演じる主人公は、超能力めいた力を発揮し、フェルナンド・レイ演じる金持ちは、幻想ばかり見て、枕をかじったりする。いい面の皮は、...「五反田TOEIシネマ」3『自由の幻想』『赤いブーツの女』『プロビデンス』
「五反田TOEIシネマ」(1991年閉館)目黒川沿いのマンション下にあった東映系の名画座。ポール・マザースキー監督特集(1979.3.23.)『グリニッチ・ビレッジの青春』(76)スターを目指す若者たち(レニー・ベーカー、エレン・グリーン、ロイス・スミス、クリストファー・ウォーケン、アントニオ・ファーガス)の悲喜こもごもを描いた佳作だが、ラストがいま一つ。主人公の両親役のマイク・ケインとシェリー・ウィンタースが好演を見せる。『ハリーとトント』(74)老いの怖さと寂しさを、笑わせながら痛感させる映画。ハリー(アート・カーニー)が尋ねる三人の子どもたち(エレン・バースティン、ラリー・ハグマン、フィル・ブランズ)が、それぞれいい味を出している。もちろん猫のトントも。「五反田TOEIシネマ」1