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収支(“バランス”)の考え方 仕事のいろいろな場面で活用できる化学工学の基礎 機電系エンジニア向け
収支("バランス")について解説します。化学工学の最初に出てくる考え方です。この考え方、化学工学つまりプロセス設計だけに効くと思いがちですが、意外といろいろな場面で使えます。収支という表現以外にも表現方法はありそうですが
【定常と非定常】バッチ系化学プラントの典型的な温度グラフを使ってプロセス概要を解説 初心者向け
プロセスを理解するうえで、定常と非定常という考え方があります。大型の石油化学系のように連続プラントは、定常のプロセスです。バッチプラントのような運転方法は、非定常のプロセスです。定常と非定常の違いに着目して、バッチプラントの典型操作の例を見
【流動の基本】滴下などヘッド送液の流速・”流量”と時間変化の関係 初心者機電系エンジニア向け
滴下などのヘッド送液での"流量"変化の問題を考えます。ヘッド送液は反応でよく見る方法です。計算もしやすく流動・流体力学の練習としてよく出てきます。本内容で、滴下の基礎的な内容を理解できます。化学工学 改訂第3版 解説と演
【タンク・熱交換器の製作検査】気密・水圧・水張の違いと検査で判断できること 機械系初心者向け
製作検査としての気密検査・水圧検査・水張検査で分かることを整理します。タンクや熱交換器などの検査として一般的に採用されています。製作メーカーさんは真剣に考えてくれますが、ユーザーの中にはあまり意識しないで「なんとなく」検査するものだと思って
【プラントライフサイクル】生産技術の保全エンジニアが本当は考えたいプラント寿命・保全思想
プラントライフサイクルについて考えます。プラントの保全を担当する人が、本来はしっかり取り組むべきことです。生産技術という位置づけで保全課が設定する場合であれば、ですが。日常の保全やSDMの対応で精いっぱいで、考える機会は少ないでしょう。「緊
【化学プラントユーザー系生産技術の設備設計・保全】2030年の自分の職場を想像してみました
2030年の自分の職場がどうなっているかを勝手に想像してみました。大手企業の機電系エンジニアを長いことしていると、あたかも当然ある環境のように錯覚してしまう人が多いです。そのためか、10年後の自分の職場がどうなっているか、想像する人が驚くほ
化学プラントの機械・配管工事見積の査定で最低限やっておきたい比較【初心者エンジニア向け】
工事の見積を査定するときに、最低限やっておきたいことを解説します。化学プラントの機械・配管工事をイメージしています。タンクなどの設備購入の見積とは勝手が違います。何となく見積をすると、人によって解釈が違ったり手間をかけすぎていたり、いろいろ
【化学プラントのエンジニア必須】”窒素”が便利で多用される理由と知っておかなくべき危険性
"窒素"について解説します。窒素は有名な元素で、空気中にも含まれていて、肥料に使われたり、NOxなどの環境の話題にもつながる、幅広い話題があります。この中でも、化学プラントに関わる人が知っておくべきことをまとめました。基
架台の強度計算をなんとなく雰囲気だけ感じ取れるように概要を解説【機械系エンジニア初心者向け】
架台の強度計算の超概要を解説します。最近のエンジニアはほとんど意識していないと思います。既存と同じ構造や部材を選定していれば、とりあえずOKですからね。変に強度計算で部材を削減しようとしても、コストメリットが出ずに危ない状況になるくらいなら
社内のちょっとしたプロジェクトを達成したエンジニアが勘違いしやすい7つの誤解【中堅向け】
化学プラントの機電系エンジニアが、社内プロジェクトを数回経験したときに起こりやすい勘違いを紹介します。いわゆる天狗状態になりがち。人のふり見て我がふり直せということで、私が実施してしまった間違いや、他の人の間違いをまとめて7つ紹介します。担
パイプスタンドの強度計算の基本的な考え方を解説 架台と同じ【機電系エンジニア初心者向け】
パイプスタンドや柱の強度計算に対する基本的な考え方を解説します。架台の強度計算と同じ発想です。練習問題的な位置づけでパイプスタンドを考えていきます。パイプスタンド化学プラントで使うパイプスタンドは、例えば以下のような形をしています。これがど
【2~5年目】化学プラントの機電系エンジニアリングを一通り体験するまでの長く苦しい道のり
化学プラントのユーザーエンジニアとしての私の経験を紹介します。今回は入社2~6年目くらい。6年くらい経ってようやく一人前感が出てきました。そこまでの期間はとても苦労した記憶が残っています。1年目も苦労したのですが、2~6年目はもっと苦労しま
化学設備ではOリングをできる限り避ける設計的な考慮をしましょう 運転・メンテナンスを配慮
シール部品としてOリングは一般に使用される機械部品です。これを化学工場の設備ではできる限り少なくしましょうという持論を持っています。なかなか賛成していただける人が居ないので、布教活動を地道にしていきます。化学設備の特に腐食に関する部分に焦点
【社内論理を上手く使いこなす】工場内の設計保全エンジニアレベルで時代を読むという具体例
時代に取り残されては駄目ですよ。こういう類の話は昨今毎日のように聞きます。ところが、化学プラントのような閉鎖的な組織でしかもエンジニアリングという職種では、時代の変化を意識しないでもある程度仕事ができてしまいます。一定のラインまでは、の話で
【水層と油層の分離】バッチ系の化学プロセスで必須の分液工程の基礎 化学工学・ストークスの式
分液について解説します。化学プラントの機電系エンジニアとしてはほとんど意識していないけど、運転上は重要な工程。装置的には手動・自動問わずに配管の構成だけでも分液ができるので、過去の実績に合わせて組んで終わりと考えがちです。機電系エンジニアと
【化学工学・単位操作】化学プラントの運転を真空系で行う時にどの要素が変わるのかざっくり整理
化学プラントなどの運転では化学工学の単位操作の理解が欠かせません。最初は常圧を前提とした勉強を進めていきますが、蒸留など減圧操作の勉強をしていくと、ふと気が付きます。今まで学んだことが減圧だと、どういうことになるだろうか。真空系での一般的な
【ケーキ抵抗・濾布抵抗】濾過速度の式から濾過の運転で必要な要素を解説 機電系エンジニア向け
濾過について化学工学的な視点で解説します。濾過速度に関する式から濾過を考えていきます。詳細はRuthの式を使いますが、その一歩手前の直感的な式を見ます。この辺りのことは、機電系エンジニアは実は何も考えなくても仕事ができてしまいます。たいてい
化学プラントの機電系エンジニアでも少しは理解した方がいい”晶析”のこと 知らなくても仕事は可能
"晶析"について解説します。理解しようとすると、化学的にとても専門的な内容になってしまい、機電系エンジニアは敬遠しがちな内容です。事実、知らなくてもほとんど影響がないレベル。それでも、知っていた方が良いかもしれない・・・
【冷凍システムの設計】バッチ運転の冷凍負荷として考えるべきことを解説 意外と機会は少ない
冷凍システムの設計の練習です。冷凍機を導入するときに考える冷凍負荷のエッセンス的な内容です。冷凍機は一度設置してしまうと、後で増強ということはあまりできません。工場の能力など全体を俯瞰して設計する必要があり、難易度は相対的に高めです。冷凍シ
撹拌所要動力の基礎 撹拌機を多く扱うプラントのエンジニアが最低限理解しておきたいポイント
撹拌所要動力の計算式について解説します。撹拌機を多く扱うユーザーで知っておきたい基礎的な部分に絞ります。撹拌所要動力の式は、例えば永田の式のようにその業界では有名な式がありますが、かなり専門的な内容です。式の取り扱いに慣れている人でないと、
【機電系エンジニア向け】撹拌機のスケールアップの考え方 撹拌所要動力と機械的限界との関係
撹拌機のスケールアップについて考えます。撹拌所要動力の式を少し使った頭の体操のようなもの。化学プラントの機電系エンジニアとしては参考程度に捉えればいいでしょう。使用する式スケールアップについて今回使用する式は以下の2つです。$$ Re=\f
化学プラントでよく使う撹拌翼の種類を解説 高粘度と低粘度2パターンに分ける【初心者向け】
撹拌翼について解説します。化学プラントでは撹拌槽は必須設備の1つに上がる重要な物。ところが技術的な内容はかなり複雑なので、機電系エンジニアの手には負えない範囲かも知れません。保全エンジニアとして設備を触る機会が多くても、その翼の形を決めた理
【撹拌機設計の注意点】単位体積当たり撹拌動力Pvとモーター動力への影響 機電系エンジニア向け
単位体積当たり撹拌動力Pvに関して解説します。撹拌機は反応器として使うので、バッチ系の化学工場ではありふれた機械です。その割にプロセス設計での個別最適化が進みやすい設備ですので、機電系エンジニアが独自に設計的な要素を足すことは難しいでしょう
【機電系エンジニア・設備メーカー向け】ここが変だよ化学プラントの調達部 仲良く仕事をするために
調達部の話です。機電系エンジニアとしては資機材の購入で必ずお世話になる部署。時にはありがたいと思いますが、時には面倒だと思う組織。取引先であるメーカーは別の意味で複雑な気分で、調達部と仕事をしているはずです。弊社に限ったことではないかもしれ
【仕事の流れを考える】化学プラントの設計や保全で起きた問題を適切に整理ために大事なこと
プラントの設計や保全で起きた問題を、適切に整理するために大事なことを考えます。3月でキリがいいから、仕事というものを見つめ直そうと思います。仕事の中で失敗は起こります。どういう振り返り方をして次に活かすかは、とても大事なこと。仕事によってク
プラント製造技術(Manufacturing technology)の仕事
プラント製造技術(Manufacturing technology)の仕事を紹介します。この仕事は生産技術との立ち位置が、かなりあいまいです。生産技術の保全に対する製造管理の設備管理の関係と同じように、あいまい。組織によって、かなり分かれる
【スケジュール調整】生産日程と工事日程を調整する最初の段階で確認したい大事なポイント
化学プラントのオーナーエンジニアでの、工程調整の最初のポイントを解説します。工事の日程を決めることは、エンジニアとしてはとても大事なこと。この日程が数日違うだけでも、工事が安全にできるかどうか変わります。製造部と調整するうえでは、関連する作
【意外と間違えやすい】逆流防止用の逆止弁の種類と適用できるラインを解説 配管設計の基礎
逆止弁の種類とラインについて解説します。逆流は化学反応を伴うプラントではとても危険なことで、できる限り防ぎたいと考えます。手動のバルブの開閉だけだと人が間違える可能性がある。自働のバルブだと投資が高いし、動力が必要。と、どちらにもメリットデ
【省エネ】電気”トレース”の特徴を機械系エンジニア向けに解説 スチームトレースに代わる保温設備
電気"トレース"について解説します。プラントの保温目的で使用します。長年スチームトレースを使っている化学プラントでも、徐々に電気トレースのニーズが高まっています。電気というと電気エンジニア以外は敬遠しがちで、電気トレース
【印象が大事】エンジニアリング部門の人事評価の部内調整会議の実際 目立たず無難にこなすコツ
私が所属する人事評価の調整会議の実際を紹介します。化学プラントのオーナーエンジニアリングで、かなり村社会的な組織に限定した話です。年始に目標シートを作り、年末に実績を記入して、上司と面談をする。その後で部内調整や部門調整が入ります。その段階
【工事品質を高めるために】化学プラント向け配管を作ってから使うまでに必要な洗浄方法を解説
化学プラント向け配管工事の洗浄方法についてまとめました。配管工事の品質は生産物の品質に大きな影響を与えます。工事・運転のそれぞれでできる洗浄方法はいくつかあり、そのどれを選択するか?ということは工事でたびたび話題になります。選択肢を知ってい
【機電系向け】バッチ系化学プラントの範囲内で内容物に対する配管設計のグレード分け 独断と偏見
内容物に対する配管設計のグレード分けをしてみます。配管製作上のグレードというわけではなく、設計上の分け方の話です。配管内容物に対してどういう仕分けをするかは、業界だけでなく工場でも分かれます。製造○○の内容物に対して、どういう配管だったの良
【40年~50年先を見据える】高所の長距離配管の設計とメンテナンスの考え方 エンジニア向け
長距離配管の設計とメンテナンスの考え方をまとめます。化学プラントだとプラント内部の配管の設計を考えることはあっても、保全を特段意識することはありません。壊れたら直す。基本はこの考え方です。プラント外の配管スタンド上にある高所配管も、工場とし
【ボルテックス】撹拌機内で運転すると液面盛り上がり高さ 化学装置設計や運転時に注意したい
撹拌機のボルテックスについて解説します。撹拌機に液体を入れたときに比べて、撹拌を掛けると(監視すべき)液面高さは上がる、という話です。運転上はかなり意識することですが、設計段階特に設備設計の段階ではかなりスルーされる内容です。機械設計者とし
【機械設計エンジニア向け】撹拌槽の詳細伝熱計算の基礎 化学工学・流体力学 意外と使いにくい
撹拌槽の伝熱計算について解説します。プロセスの伝熱計算自体は簡単な概要計算で十分に事足りますが、装置の能力が満足するか確認しようとするときに詳細の伝熱計算をする場合があります。式は結構ややこしく、その割に精度が出にくく、検証もしにくため、何
【意外と少ない】人事評価の中で昇進や昇給のために1次評価者ができること JTCはどこも同じはず
人事評価の特に昇進や昇給に関する話をします。評価結果を受けた人は多かれ少なかれ不満を持ちます。その背景に評価プロセスが分からず勝手に評価されている、という部分があるでしょう。メンバー評価結果が悪いのは上司のアピールが悪い。というような主張も
【失敗に学ぶ】化学プラントの設計保全を15年以上経験した私が聞いた他人の失敗 みんなやってる
化学プラントの設計保全を15年経験した私が、耳にした他人の失敗を紹介します。失敗はしても良いもので、特に社内のエンジニアリング程度なら大きな問題にまでは発展しません。私が経験した失敗でも、私自身が経験した失敗以外に他人の失敗も含んでいます。
【初心者機電系エンジニア】苛性ソーダを取り合う設備の重要設計ポイントまとめ 基本事項の整理
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を取り使う設備の設計ポイントをまとめました。水溶液です。化学工場で一般によく使われる液体です。硫酸と同じ、もしくはそれ以上に使う機会が多いでしょう。ユーティリティ液以外の化学工場ならではの液体を通じて、設計の基
化学プラントでキャンドポンプを15年使ってみた感想 設計・運転・保全で特に気にしていること
帝国電機製のキャンドポンプを使ってみた感想です。ユーザーとしてキャンドポンプに関わってきて15年以上。これまでに使った型式の話やどんなことに気を付けているかを、振り返ってみました。これからも使い続けていくポンプです。種類が多くて悩みがちです
【丸投げはNG】配管工事で間違いを起こさないために設計・工事段階でできること 立会が基本
配管工事で間違いを防ぐためにできることをまとめました。綺麗に配管図ができたとしても、現地で干渉が全くない理想的な条件であったとしても、間違いは起こりえます。施工する主体が人だからです。配管工事を間違えてしまうと、やり直し工事が発生して時間・
【プロセス制御】真空ポンプ系の運転調整方法の特徴の概要を解説 機電系エンジニア初心者向け
プロセス制御の一例として真空ポンプの例を紹介します。真空ポンプは化学プラントの運転では不可欠で、年々需要が高まっていきます。基本的な考え方はブロアーなどでも適用できますが、真空ポンプの特にバッチ運転ならではの制御を紹介します。ガス系のプロセ
【ここだけ知りたい】充填塔のフラッディングとは?運転範囲の限界点 機械系エンジニア向け
充填塔のフラッディングについて解説します。バッチ系化学プラントでは塔はほとんど見かけません。私が数少ない塔として使っているものは全部充填塔。充填塔の設計や運転に関わる機会は少ないです。その中でもここだけは知っておきたいポイントとしてフラッデ
【安全第一】毒性ガス用の配管の設計や保全で特に注意したいこと とにかく漏らさないための工夫
毒性ガスに関する設計保全の注意点を解説します。毒性ガスは高圧ガス保安法に定めるもので「危険なもの」です。この意味では毒劇法としての毒物でも大して変わりはありません。人体に即影響を及ぼす特に注意したいラインの配管設計や保全で、注意したいことと
【粉塵対策の強い味方】大型集塵装置バグフィルタの構造と設計上の注意点 機電系エンジニア向け
バグフィルタについて解説します。粉体を取り扱う設備ではほぼ必須の集塵設備です。特にバッチ系で粉体を製品とするようなプラントでは必ずついています。フィルタの1つですが大型の設備になるので、設計要素が比較的多いです。概形バグフィルタの概形を解説
【アナログだから効果的】初期集塵としての慣性力集塵の原理と代表的な構造を解説 ミストと同じ
慣性力集塵について解説します。粉を集めることは、粉体関係のプラントであれば必ずと言っていいほど課題になります。一般的には、電気集塵機などの大型集塵機で決まる最終能力値に話題が行きがちです。もちろん大事なことですが、それらの大型集塵機を適切に
化学プラントのプロセスガス分析システムの構造の基本的な部分を解説 機械系エンジニア初心者向け
プロセスガス分析システムの構造を解説します。分析装置としてパッケージになっていて、ブラックボックス化されている部分です。機械系エンジニアとしては分析装置はちょっと・・・と敬遠する部分ですが、構造は意外とかんたんです。業務の幅を広げるには適切
【機械系エンジニア初心者向け】集塵装置の分類と基本的な原理を解説
集塵装置の分類について解説します。粉体を扱うプラントでは集塵装置は必須です。粉体を直接扱う作業員だけでなく、近隣地域や地球環境にも影響を与えかねません。集塵の方法は1つでなく、いろいろあります。代表的な方法を簡単にまとめました。集塵方式の分
就職氷河期が私の中で1つのテーマになっています。今さらかもしれませんが、この世代はいつ誰が直面してもおかしくありません。自分自身が仕事で就職氷河期とどういう関連があるか、振り返ってみようと思います。就職氷河期の世代就職氷河期の世代はおおよそ
手動弁(manual valve)の基本型式の選び方を解説します。化学プラントでは多くの手動弁・バルブを扱います。種類が多くと悩むのが人間。化学プラントのように投資金額が高く、買って失敗したらダメージが大きいものは、買う前にしっかり考えて納
工業用水(industrial water)の化学プラントで使い方
工業用水(industrial water)について解説します。化学プラントでは大量の水を使います。プラントで使う水がどういう用途で使われているかを知ることは、意外と軽視されがちです。近年では水のリサイクルはどんどん話題になっていっています