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カルテの整理をしていると、 ひょっこりMさんのカルテが出てきました。 10年前に「不妊ルーム」で、 47歳で妊娠、48歳出産の最高齢の方です。 カルテを振り返ってみてあらためて驚いたのは、 彼女は当院に来る前に4年間の不妊治療歴があり、 タイミング法の後、 人工授精を実に16回も行い、 その後体外受精を6回行うも、 移植に至ったのは1回のみでした。 当院の初診時のデータですが、FSHが35.6。 これは、閉経していてもおかしくない数字です。 さらに驚いたのはDHEAの値が279で、 これは60代後半の数字です。 長期間の不妊治療により、 年齢以上に卵巣が老化してい
サプリメントというと、 クスリに比べて、ワンランク下のイメージを 持つ方も多いのではないでしょうか。 確かにサプリメントの多くは、 ドラッグストアなどで手に入りますし、 服用に際して、注意されることもないので、 そう思うのでしょう。 しかしながら、 私は妊活に関してサプリメントは、 クスリ以上に効果を発揮することを いつも実感しています。 その中でも特に強調したいのが、 ビタミンDとDHEAサプリメントです。 DHEAサプリメントは、 2018年まではインターネット等で、 誰でも簡単に購入することができました。 その後法律が改訂され、 医師の指導のもとでの使用にな
DHEAサプリメント(以下、DHEAサプリ) を使用してから、「不妊ルーム」において、 37歳以上の女性の妊娠が増加しました。 このDHEAサプリの劇的な効果を 実感したケースをお話しします。 Nさんが最初「不妊ルーム」に 来院されたのは、32歳の時でした。 前医でタイミング法を行うも 妊娠しないということで来院しました。 ホルモンチェックをしてみたところ、 女性ホルモンの値が低いこと、 そして生理中のFSHが年齢の割に高い ことがわかりました。 念のためDHEAの値を調べてみたところ、 ”370 NG/ML”でした。 これは、40代後半の女性の数値です。 そこで、