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『マタギ』(82)(1982.6.7.新宿東映ホール2)巨熊との対決に執念を燃やす老マタギと、マタギ犬を育て上げる孫との情愛の物語。青銅プロダクションが製作。監督は後藤俊夫。映画が始まる前に、例によってやたらと~会推薦のテロップが入る。こりゃあ押しつけがましい教育的な映画の一種なのかと思い、ちょっと興ざめさせられたのだが、映画が始まるとそんな杞憂は吹っ飛んだ。いい意味で、大手の映画会社からは絶対に出て来ないような自主映画的な魅力にあふれた映画だったのだ。方言丸出しのせりふと徹底した現地ロケが、われわれボンクラ都会人をしばしの間雪深い秋田県の山間の村にいざなう。映画館の中でぶるぶると震えがきたのは決して冷房のせいばかりではない。一時、本当に極寒の地にいるような錯覚を覚えるほどの力をこの映画は持っている。あの...『マタギ』
『七人の侍』(54)『七人の侍』4Kデジタルリマスター版https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/00f383651dc048b97815dfeeb04b2097https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4835c259f91449c42a49372654d6fae1「BSシネマ」『七人の侍』
『斬る』4Kデジタル修復版(62)天才剣士・高倉信吾(市川雷蔵)は、3年の武者修行で三弦の構えという異能の剣法を会得し、故郷に帰ってくる。だが、ある日、父の信右衛門(浅野進治郎)と妹の芳尾(渚まゆみ)が、隣家の池辺(稲葉義男)に惨殺される。死に瀕した信右衛門から、自らの出生の秘密を聞き、池辺を斬った時から、信吾の流転の日々が始まる。育ての親を亡くし、出生秘密を知り、流転の末、やっと生涯仕えられそうな人物と出会えたと思ったら…。天才剣士といわれた男の数奇な運命を描く。信吾の実の親に藤村志保と天知茂江戸で新吾が仕官する松平大炊頭に柳永二郎。原作・柴田錬三郎、監督・三隅研次、脚色・新藤兼人、撮影・本多省三、音楽・斎藤一郎。71分という短い上映時間の間に、話があっという間に進む。ラストも「えっ、これで終わり…」と...『斬る』4Kデジタル修復版
本日4月1日はトシロー・ミフネのお誕生日(1920年生)。 国際俳優でもあるミフネ、その海外出演作品がいずれも粒揃いの名作なのはご承知の通りですが、中でもとりわけ素晴らしい部類に入るこちらをご紹介しましょう。 『最後のサムライ/ザ・チャレンジ』 原題 the Challenge 概要 アクション映画の雄ジョン・フランケンハイマーと世界のミフネが『グラン・プリ』(1966年)に続き2度目のタッグを組んだ...