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江國香織の『神様のボート』は、愛と孤独を描いた詩的な物語で、母と娘の旅を通して人生の儚さを探求します。登場人物の深い心理描写と江國香織の美しい文体が織り成す、感動的なストーリーです。
【本】江國香織『神様のボート』~静謐な狂気と、箱庭のような物語と支配~
1、作品の概要 1999年に刊行された江國香織の長編小説。 離れ離れになった恋人を待ち続ける母親と、娘の物語。 母親の葉子と娘の草子の一人称の視点から交互に語られる。 第13回山本周五郎賞候補作に選ばれた。 2013年にNHK-BSプレミアムでTVドラマ化された。 2、あらすじ 葉子は「必ず戻ってくる」と言って別れた「あのひと」を、娘の草子と一緒に待ち続けていた。 結婚していた桃井先生とも離れて、東京を出た2人は「神様のボート」に乗って漂流し続け、様々な土地を転々としながら暮らし続ける。 やがて成長した草子は母親と2人で待ち続ける生活に疑問を感じるようになる。 神様のボート (新潮文庫) 作者…