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シュウの話、……とはまったく関係ない昔話。下手の横好き、国を滅ぼす。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -緑綺星番外編 その1 どこの世界にも「下手の横好き」――己の趣味・嗜好と適正・能力が釣り合わない者はいる。それが個人で完結しているのであれば何の問題もないのだが、他人を、それも全く無関係の大衆を巻き込むようになれば、それは「害悪」に他ならない。 マーク・メルキン・トラスもこの類の、自分の「趣味」の...
シュウの話、第138話。覚えてもらえなかった男の逆襲。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -9.《僕のことを覚えてないんだ、カズセちゃんは。そっか、やっぱりそうだよね。僕なんかのことは、あなたみたいなすごい人にとってはいないも同然の人間なんだろうな》「うっとーしーコト言ってねーで、素直に名前名乗れよ」 水を向けるが、相手は応じない。《これは率直な疑問、と言うか確認だけど、もしカズセちゃんが今、本気で...
シュウの話、第135話。戴冠異議申し立て。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -6. カレン崩御からまもなく――国家元首不在では何かと不都合であるから、当然の流れであるとも言えるが――王室政府は大慌てでメルキンの即位に向けての支度を整えた。そのため崩御から3日後にはすべての準備が整い、謁見の間にて戴冠式が行われることとなった。 場面はいよいよメルキンが戴冠する直前となり、テレビ局をはじめとする各種メディ...
シュウの話、第134話。疑惑の新王。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -5.《臨時ニュースが入りました。本日、トラス王室政府よりトラス王国国王、カレン・トラスの崩御が発表されました。67歳でした。また、同政府より第4代国王として、前国王の姪孫(てっそん)であるマーク・メルキン・トラス氏が即位する予定であると発表されました》「なーにが『即位する予定』だ、クソが」 ミッドランド市国、天狐屋敷。間一髪で...
シュウの話、第133話。旧トラス王国の政変。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -4. 20代で王位を継いだカレン女王の在位は40年近くにも及び、長期政権による安定した治世が行われてきたが、その平和にも陰りが差していた。カレンが重い病に冒されており、余命いくばくもないことが判明したのである。「一刻も早く次の国王を定めねば……」 王室政府の閣僚たちが密かに集まり、緊急会議を開いていたが、そこに一聖の姿は...
シュウの話、第132話。ご意見番の鶴声。- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -3. 双月暦570年代における白猫党との戦いが彼らの分裂・内戦勃発と言う形で決着した後も、一聖は「フェニックス」の最高顧問とトラス王族の教育係を続けており、いつしか王室のご意見番としての地位を確立していた。 そのため6世紀末、第2代国王の後継者を定めるべく催された御前会議にも当然、彼女の姿があった。「オレの結論から言えば、...
今年1月公開の映画の紹介です監督は、ロバート・エガース。歴史アクション・スリラー映画です。主演・出演は、アレクサンダー・スカルスガルド、ニコール・キッドマン、クレス・バング、アニャ・テイラー=ジョイ、イーサン・ホーク、ビョーク、ウィレム・デフォー。(あらすじ)西暦895年。アムレート王子は、父・オーヴァンディル王の凱旋を、母・グートルン王妃と喜びます。傷を負ったオーヴァンディルは、王位継承を視野に入れアムレートの成人の儀式を行います。アムレートはオーヴァンディルが何者かに殺害されたときは、必ず仇を討つことを誓います。ある時森で過ごすアムレートは、オーヴァンディルの弟・フィヨルニルがオーヴァンディルを殺害を見てしまい、追われて逃げ延びます。「父の仇を討つ、母を救い出す。」数年後。ヴァイキングの戦士となったア...「ノースマン導かれし復讐者」