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過越の祭りでは、だれか一人をおまえたちのために釈放する慣わしがある。おまえたちは、ユダヤ人の王を釈放することを望むか。」すると、彼らは再び大声をあげて、「その人ではなく、バラバを」と言った。バラバは強盗であった。(18:39~40) ピラトの思い付きはイエスを釈放するためであったが、ユダヤ人たちはそれを許さなかった。彼らの欲望はイエスを殺すことであり、ピラトは支配しているはずのユダヤ人に支配されて計画は挫折した。罪なきイエスが殺されて、死刑になるべき強盗が生かされることを望んだユダヤ人の義は、此処で完全に倒錯している。それは神のかたちに造られた人を離れて、悪魔に心を乗っ取られたことを現している。 それでピラトは、イエスを捕らえてむちで打った。兵士たちは、茨で冠を編んでイエスの頭にかぶらせ、紫色の衣を着せ...憐みの無い獣の心(ヨハネの福音書19章)
さて、彼らはイエスをカヤパのもとから総督官邸に連れて行った。明け方のことであった。彼らは、過越の食事が食べられるようにするため、汚れを避けようとして、官邸の中には入らなかった。(28) 彼らは、異邦人の庭に入って身を汚すと過ぎ越しの祭りを祝えなくなり、肉の欲求であるご馳走が食べられなくなることを恐れた。イスラエルはローマの支配下に在っても、彼らを汚れた異邦人として軽蔑しており、神の選びの民である自分たちは、律法を守る聖なる民族であると確信していたのである。 それで、ピラトは外に出て、彼らのところに来て言った。「この人に対して何を告発するのか。」彼らは答えた。「この人が悪いことをしていなければ、あなたに引き渡したりはしません。」(29~30) 汚れている異邦人に救い主なる王を差し出して殺させ、自分たちは過...わたしは真理です(ヨハネの福音書18章)