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『ヒート』(95)(1996.9.29.目黒シネマ.併映は『白い嵐』)仕事に疲れてまともな家庭生活が送れない刑事のビンセント(アル・パチーノ)。冷徹無比な犯罪組織のボス、ニール(ロバート・デ・ニーロ)。追う者と追われる者、虚々実々の駆け引きとせめぎ合いを繰り返すうちに、2人はそれぞれが抱える孤独から奇妙な共感を覚えるが…。アル・パチーノとロバート・デ・ニーロ。『ゴッドファーザーPARTⅡ』(74)はいわば“すれ違い共演”だったから、実質的にはこれが初共演ということになるだろう。だがこの映画の場合は、この大物2人の共演がかえってマイナスに作用したと言っても過言ではない。2人を平等に扱ったがために、対立する互いのドラマに割く時間までをほぼ均一化している。古い話だが、その昔の東映で片岡千恵蔵と市川右太衛門の共演...バル・キルマーの出演映画『ヒート』
『ジェロニモ』(93)ビデオ通話で西部劇談議『ジェロニモ』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f711fd23294bd47e915ef6a8fc1420a1「BSシネマ」『ジェロニモ』
今回のお題は、ウォルター・ヒル監督、ジョン・ミリアス脚本の『ジェロニモ』(93)。この時期(90年代前半)は、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(90)『ラスト・オブ・モヒカン』(92)など、西部劇の変容(特にインディアンの描き方の変化)が顕著だった。“惜しい映画”が多いヒルにしては、これは傑作の部類に入ると思うし、出来不出来の波が激しく、思想的にも危ないところのあるミリアスも、この映画に関しては“いい方”が出ている気がする。とにかくモアブの景観と馬の描写が素晴らしい。久しぶりに見直してみて、マット・デイモンが若くて驚いた。ジェロニモを演じたウェス・ステュディは『荒野の誓い』(17)では、護送されるシャイアン族の首長イエロー・ホークを演じていた。ジェロニモを乗せた護送列車が荒野を行くラストシーンにエンドクレジッ...ビデオ通話で西部劇談議『ジェロニモ』
『ジェロニモ』(93)(2008.12.16.WOWOW)『ジェロニモ』とジョン・ミリアス1885年、20年近くにわたって合衆国騎兵隊と戦い続けていたアパッチ族の族長ジェロニモ(ウェス・ステュディ)が投降し、ゲイトウッド中尉(ジェイソン・パトリック)とデイビス少尉(マット・デイモン)がその護送に当たることになった。やがてアパッチ族は保留地で新たな生活を始める。ところが些細な事から騎兵隊が武力行使を行ったため、ジェロニモは暴動を起こし、仲間たちとともに逃走。ゲイトウッドとデイビス、さらにベテランの偵察隊長シーバー(ロバート・デュバル)らが追跡を開始する。騎兵隊と闘った伝説のアパッチ族戦士ジェロニモの実像に迫った力作。彼の護送を行なった若い白人将校の回想という形でストーリーが展開する。ウォルター・ヒル監督にし...『ジェロニモ』