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元プロフットボールのスター選手だったO・Jは、『タワーリング・インフェルノ』(74)の人のいい警備員、『カサンドラ・クロス』(76)の乗客の一人、『カプリコン・1』(78)の宇宙飛行士の一人、『裸の銃を持つ男』シリーズの刑事役などでなかなかいい味を出していたところが、94年に元妻の殺害事件の被疑者となって映画さながらのカーチェイスを繰り広げ、その後別の強盗事件で服役した。虚実のあまりの違いに驚いた覚えがある。未見だが、「アメリカンクライムストーリーO・Jシンプソン事件」(16)というドラマが作られ、キューバ・グッディング・ジュニアがO・Jを演じているらしい。O・J・シンプソンの虚と実
『裸の銃を持つ男PART2½』(91)(1992.3.28.日比谷映画)この映画と相前後して公開されたかつてのお仲間ジム・エイブラハムズの『ホット・ショット』(91)を見た際に感じた消化不良を、このザッカー・ブラザースの映画が解消してくれた。同種のコメディ映画でありながら、こちらの方が数段楽しめたのである。もちろん、そこには幻のテレビシリーズ「フライング・コップ知能指数0分署」(82)から、レスリー・ニールセン演じるフランク・ドレビン警部補(この映画でめでたく警部に昇進)に親しんできたという、こちらの事情もあるのだが、満員の観客はそんな“過去”は知らずに大笑いしていたのだろうから、純粋によくできたコメディ映画として評価してもいいだろう。そして、トリオで映画を作っていた、つまり同じ根の元から発したザッカー・...『裸の銃を持つ男PART2½』
『裸の銃を持つ男PART331/3最後の侮辱』(94)(1994.8.22.渋谷シネセゾン)正直なところ、期待していたほどではなかった。それはデビッド・ザッカーが監督をせず、他人に任せてしまったせいかもしれないが、何よりも、レギュラー出演者の一人であり、アメフトの大スターでもあったOJ・シンプソンが起こした事件の記憶が生々しかったことが大きいだろう。しかも、このシリーズ第3弾では明らかに活躍場面も増えていたから、冗談では済まされない、偶像のはかなさすら感じさせられ、彼がふざければふざけるほど、笑うに笑えず…という妙な状況が生じてしまった。こうした楽屋落ちやパロディのおかしさで勝負する映画にとって、これほどのバッドタイミングはなかったというべきだろう。加えて、幻のテレビシリーズ「フライング・コップ知能指数0...『裸の銃を持つ男PART331/3最後の侮辱』
さる映画同好会で「笑った映画」のアンケート結果が発表された。結果は以下の通り。参加16人。3票『セブンチャンス』(25)『モダン・タイムス』(36)『ニッポン無責任時代』(62)『テルマエ・ロマエ』(12)『カメラを止めるな!』(17)2票『黄金狂時代』(25)『吾輩はカモである』(33)『鴛鴦歌合戦』(39)『独裁者』(40)『毒薬と老嬢』(44)『おかしなおかしなおかしな世界』(63)『男はつらいよ』(69)『サイレント・ムービー』(76)『裸の銃を持つ男』(88)『12人の優しい日本人』(91)『Mr.ビーン』(97)『ラヂオの時間』(97)『トロピック・サンダー』(08)『イニシェリン島の精霊』(22)『バビロン』(22)自分は『要心無用』(23)1929年以前の映画ベストテン1https://b...「笑った映画」
こういうのも撮っていた。『ホット・ショット』(91)(1992.2.18.日比谷映画.)アメリカが誇る?パロディ野郎ジム・エイブラハムズお得意の一本。今回はお仲間のザッカー・ブラザースは抜き。こちらも彼らの映画にだいぶ慣れてきたこともあり、大いに笑えるかと期待したのだが、残念ながらそれほどでもなかった。思うに、こうしたエイブラハムズ単独の映画を見ると、ザッカー・ブラザースの方が一枚上なのかと思う。同種の映画でありながら『裸の銃を持つ男』(88)方が、もっと突き抜けていて大いに笑わせてくれたからだ。ただ、こうした映画を見るたびに感じる言葉の壁の大きさは今回も同様だった。字幕を読んでから笑うのでは明らかに笑いのテンポがずれるのである。だからアメリカではもっとストレートに受けたのかもしれないとも思った。とはいえ...撮影監督ビル・バトラーの仕事3