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──テキストだけでは合格できない ──自動車学校から学ぶ ──テキストだけでは合格できない 宅建試験の学習において、テキスト(教科書)に比重を置きすぎる勉強法が一番効率が悪いと思う。仮に、テキストだけを隅々まで覚えて本試験を受けた場合と、テキストなしで過去問だけを繰り返し解いて本試験を受けた場合とでは、明らかに後者の方が合格率は高いだろう。過去問は100%本試験で出題された問題だか、テキストはそうではない。テキストには、過去に問われていないこともたくさん掲載されており、そういったものの大部分は、近い将来に出題される可能性も低い(法改正に関するものは除く)。要するにムダが多いのだ。そして、テキス…
──過去問の焼き直し ──アウトプットの本当の意味 ──過去問の焼き直し 資格試験(国家試験)に合格するための王道は、やはり過去問を何度も繰り返し解くことだ。特に宅建試験では、その効果は絶大である。ところが、これに疑問の言葉を投げかける人がいる。【その①】→過去問なんて過去に出た問題だから、もう2度と出ない。今更やっても意味がない。【その②】→過去問なんて、テキストをある程度覚えてからやるもの。直前期にやればいい。まずは【その①】について。過去に出題された問題とまったく同じ問題は確かに出ない。しかし問題はそこではない。法律系の資格試験において、過去問を解く意味は「論点を理解して頭に定着させるこ…
──はじめに ──一問一答の重要性 ──四択問題集の注意点 ──勝利の方程式 ──はじめに 私は以前、Twitterに次のようなツイートをしたことがある(一部修正済み)。まず「一問一答」をマスターし、その後「四択の過去問」を仕上げれば、それが合格に結び付くのだと、、私の経験と息子の最年少合格によって裏打ちされた理論。これに関しては絶対的な自信を持っている。それをこれから説明していきたい。 ──一問一答の重要性 一問一答のメリットは、上にあるように「一つ一つの肢を精緻に分析する癖が身に付くこと」だ。だがもう一つメリットがある。それは、「個数問題に対応する力が付く」という点である。個数問題とは、正…
──焼き直しの例 ──あるSNSに投稿した記事 ──焼き直しの例 ほとんどの資格試験において、過去問学習は避けて通ることができない。それは試験の出題傾向を事前に知っておくという意味もあるが、特に宅建試験の場合、過去問の「焼き直し率」が他の資格試験に比べて著しく高いからに他ならない。焼き直しというのは、その問いの論点が、過去に出題されたものと同じということ。表現の違いこそあれ、内容が同じだから、その論点さえ知っていれば難なく問題が解けてしまうわけだ。例えば、2006年に出題された農地法に関する次の肢の正誤を判定してみてほしい。 山林を開墾し現に水田として耕作している土地であっても、土地登記簿上の…
──勉強する順序① ──勉強する順序② ──模試の位置付け ──勉強する順序① まずテキストをさらっと読み、次いで該当箇所の一問一答(過去問ベースのもの)を解く。宅建が大きく4つの分野に分かれているからといって、各分野ごとにテキスト→一問一答の順に勉強していくわけではない。例えば、テキストで権利関係の意思表示を読んだら、すぐさま一問一答の該当箇所の問題を解く。続いてテキストで制限行為能力者の項目を読んだら、やはり一問一答の該当する問題を解いていく。そんな感じで進めていく。間違っても、テキストで権利関係分野をすべて読み終えてから一問一答という手法はとらないように。2022年版までは日建シリーズを…
──8割では合格できない ──分野別と年度別の違い ──年度別過去問の注意点 ──8割では合格できない 正解率95%以上!!もちろん宅建の本試験での正解率ではなく、過去問の正解率のことだ。一問一答集にしろ、四択の過去問集にしろ、最終的には「95%以上」の正解率を目指してほしい。いや、目指さなければならない。5〜6年ほど前に、ネットで「年度別で40点に届いていたのに宅建試験に合格できなかった」という書き込みを見たことがある。今から5〜6年前だから、合格基準点が35点の年だ。その人(男性)は、最初のうちは過去問を解いても半分の25点も取れなかったらしい。しかし、何度か繰り返しているうちに各年度の合…
──まんが本から入ることの意義 ──オススメのまんが本は? ──まんが本から入ることの意義 これから宅建の勉強を始めようとする初学者の方々が、いきなり活字の分厚いテキストから入ろうとすると途中で挫折する可能性が高い。予備校などでカリキュラムに沿って授業が進んでいくのならまだしも、独学者には少々荷が重いだろう。そんな初学者かつ独学者の方々には、宅建の「まんが本」から入ることをオススメしたい。まんが本といっても、基礎の基礎くらいの情報量が含まれているため侮ってはならない。一冊のまんが本を隅々まで仕上げれば、宅建の本試験でも半分くらいは得点できるからだ。もちろん、まんが本だけで合格などできないが、一…
昨年、Twitterでつぶやいたものを集めて5つのブログ記事にまとめた。宅建受験生へのメッセージが3記事、雑多なツイートが2記事だ。タイトルこそ異なるが、宅建試験に関するつぶやきが約9割である。その最後のつぶやきから4ヶ月以上が経過し、Twitterでのつぶやきもそこそこ集まってきた。今回、昨年の12月試験より後につぶやいたツイートの中から12のつぶやきを抜き出し、記事にしてみた。すべてが今年の宅建受験生に向けたメッセージであり、たとえ一つでも心に留めていただければ、という思いからブログ記事にしたものである。 【その一】 宅建試験の場合、4つの肢すべてを知らなくても、知ってる肢が2つか3つあれ…
宅建士 出るとこ集中プログラム&10分ドリル(2022年版)
──宅建士 出るとこシリーズ ──集中プログラムとは? ──10分ドリルとは? ──宅建士 出るとこシリーズ 昨年に続き、吉野塾の吉野先生から2022年版の教材をご恵贈いただいた。しかも今年は2冊である。レターパックの中に、一冊ずつ透明なビニール袋に入れて丁寧に梱包され、我が家に届けられた。実は前もってDMで、近いうちにご著書を郵送していただけるとの連絡を承っていたが、2冊とは思っていなかったので少々驚いた。そのうちの一冊は『宅建士 出るとこ集中プログラム』の改訂版、もう一冊は『宅建士 出るとこ10分ドリル』という新刊本である。ちなみに昨年3月にご恵贈いただいたのは、『宅建士 出るとこ集中プロ…
──はじめに ──第一段階の推薦教材 ──第二段階の推薦教材 ──おわりに ──はじめに 4月初めからスタートして、10月の本試験までの大まかな計画(合格プラン)を提示しておきたい。一応、独学者向けのものだが、資格スクールに通っている人や通信講座を利用されている方にもある程度は参考になるかと思う。私の勉強法は、2段階のステップ方式である。まず基本テキストと一問一答を用いた「第一段階」の勉強法、次いでテキストと分野別過去問を用いた「第二段階」の勉強法だ。第一段階で基礎力を養い、第二段階で実践力を身に付ける。第二段階では、テキストは主に調べるために用い、分野別過去問集が学習の中心になる。学習する時…
──テキストの使い分け ──一問一答の重要性 ──テキストの使い分け 市販の宅建テキストには、情報量の多いものと少ないものがある。情報量の多いテキストは、主に調べるときに重宝し、情報量の少ないテキストは通読するのに向いている。法律の初学者が、最初から情報量の多いテキストに手を出しても、途中で挫折する可能性が高い。英単語帳でいえば、最初から見出し語だけではなく、派生語なども同時に覚えていくようなイメージ。反対に、情報量の少ないテキストはスラスラと読み進むことができるが、過去問で分からない箇所に出くわしたときに載っていないことがある。英単語帳でいえば、見出し語はあるが、派生語などがない状態。重要な…
──完璧主義者のデメリット ──たがを外して前進する ──武器を手に入れる ──俯瞰の大切さ ──合格への第一歩 ──完璧主義者のデメリット 職人と呼ばれるような成功者は別にして、自称「完璧主義者」はプライドが高く歩みも遅い。例えばテキストでも、最初からすべて覚えようと躍起になってしまう。通常の宅建テキストは、500〜700ページほどある。常識的に考えて、それだけの分量を一周目から全部覚えられるわけがない。そして大抵は、途中で諦めて投げ出すのが落ちだ。そこが完璧主義者の最大のデメリットかも知れない。今では少なくなってきたが、昔はアルファベット順に並べられた市販の英単語帳が何点かあった。英単語が…
──第一段階に必要な教材 ──基本テキストについて ──一問一答集について ──第一段階に必要な教材 宅建の学習プランを第一段階と第二段階に分け、第一段階でどんな教材を使用するか迷っていたとしよう。私のブログの読者ならばお分かりだと思うが、第二段階の教材は定番化しているので頭を悩ます必要がない。▶2022年度の合格プラン https://paparing-takkenshi.com/entry/2022/03/18/204529問題なのは第一段階の教材だ。当面必要となるのは、次の条件を兼ね備えた2冊である。・通読向きの基本テキスト ・過去問の肢からなる一問一答集このことを順に説明していきたい。…
──最新の法改正に対応 ──その他の特徴は? ──貴重な頻出論点集 ──最新の法改正に対応 今年もLECの『どこでも宅建士 とらの巻』が5月下旬に発売された。宅建試験は、毎年4月1日までに施行された法律に基づいて出題される。ほとんどの宅建教材はそれ以前に発売されているため、最新の法改正に対応していないことが多い。とらの巻は、4月1日より50日以上も後の発売となるため、宅建試験の出題範囲での法改正が万全なのだ。メジャーな宅建テキストの中では唯一といっても良いだろう。同じLECには、3分冊の『出る順宅建士 合格テキスト』もあるが、こちらは最新の法改正には未対応だ。合格テキストは、3冊合わせて1,2…
──はじめに ──特徴 その一 ──特徴 その二 ──特徴 その三 ──おわりに ──はじめに 昨年に続き、宅建みやざき塾の宮嵜先生から『宅建士 2択でチェック!』(中央経済社)の2022年版をご恵贈いただいた。この教材は、宅建の4択問題を解くときに最後の2択まで絞れたものの、そこから先が判らない。いや判らないというよりは、間違いの肢の方を選択してしまう、、そういう2択で迷ったときに、きちんと正解肢を選び出すためのトレーニング本という位置付けである。指南書といっても過言ではない。ある程度の過去問学習を終えた受験生が、最後の仕上げとして、あと何点かの点数の上乗せを図るために活用するのが効果的だと…
──市販模試の注意点 ──オススメの3冊とは? ──No.1の市販模試 ──市販模試の注意点 今年もLECの『出る順宅建士 当たる!直前予想模試』が発売された。私は自身のブログでも毎年オススメしているが、今年で4回目になる。LECには「ゼロ円模試」や「ファイナル模試」のような定評あるオープン模試(会場模試)があるが、この市販模試も内容的には遜色ない。「市販模試なんてどれも同じ」という意見もあるが、私が実際に解いてみて感じたことは、「市販模試には当たり外れがある」ということだ。出版社による出来の良し悪しや、高品質が売りの出版社でも、年によって出来不出来があったりする。その見極めはほんと難しい。宅…
──宅建試験のスケジュール ──申込書の配布場所(郵送申込み) ──申込み方法 ──受験料と各種日程 ──令和4年度の「新型コロナウイルス感染症への対応」について ──宅建試験のスケジュール 令和4年度の宅建試験のスケジュール等については、6月3日に、不動産適正取引推進機構から官報公告が出た。https://www.retio.or.jp/exam/今年度も新型コロナウイルスの影響で、一部の地域で、10月と12月に試験日程が分かれることになりそうだ。 ──申込書の配布場所(郵送申込み) 令和4年度の宅建試験の試験案内&申込書は、各都道府県の次の場所で入手することができる(無料)。https:/…
──はじめに ──地価公示 ❲R4-3公表❳ ──建築着工統計 ❲R4-1公表❳ ──土地白書 ❲R4-6公表❳ ──法人企業統計 ❲R3-9公表❳ ──国土交通白書 ❲最新データより❳ ──はじめに 宅建試験の5問免除の一つに「統計」があり、問48がそれに当たる。直近11年間の出題項目と出題数は、・地価公示(11回) ・建築着工統計(13回) ・土地白書(12回) ・法人企業統計(10回) ・国土交通白書(5回)と概ね5つに集約される。仮に、これら以外の項目が肢の一つに含まれていたとしても消去法で十分対処できるので心配はいらない。また統計では、「上昇か下落か」「増加か減少か」又は「何年連続…
2022年の4月から8月までの間に、私がTwitter上でつぶやいたものの中から14ツイートをセレクトしてみた。すべて今年の宅建受験生に向けたメッセージとなっている。たとえ一つのメッセージでも、本試験までのモチベーション維持にお役立ていただければ幸いである。 【その一】 いろんな教材に手を出して、どれも中途半端というのが一番マズいです! 10冊の教材をそれぞれ60%消化して終わりにするくらいなら、1冊の過去問(又は一問一答)を完璧に仕上げてください。 つまり核となる1冊を作っておくということ📘 それが武器となり、やがて合格へと導いてくれるからです🌈✨ https://twitter.com/P…
宅建受験生へのメッセージともいえるこれらのシリーズも、今年はこれで最後となる。 どのツイートも、単なる思い付きでしたためたものではない。 私自身の経験と息子に携わったきた経験、そして3年半にわたってTwitterの宅建受験生らと関わってきた「3つの経験」から導き出したものだ。 すべてのメッセージが心に響かなくても、どれか一つでも頭の片隅に入れておいてもらえれば、と願っている。 【その一】 宅建試験は、難問が解けるか解けないかで合否が決まるわけではありません。 過半数の受験生が正解するような基本問題をいかに取りこぼさないかが重要です。 過去問でいえば、A〜Cランクのうち、A,Bランクの問題を10…
──合格発表の内訳 ──没問の影響は? ──昨年との差は何か? ──過去問だけでは合格できない? ──合格発表の内訳 令和4年11月22日(火)、2022年度の宅建試験の合格発表があった。 合格ライン=36問以上 合格率=17.0% https://www.sjt.co.jp/news/89943 (住宅新報webより) 合格された皆様、おめでとうございました!! ──没問の影響は? 各予備校や講師陣の合格ライン予想はほぼ34〜36点に収まっていたので、これらのどれかが合格基準点になるであろうことは推測できた。 ただ難易度が昨年とあまり変わらないという意見も多かったので、36点はないのでは?と…