御講拝読御書研鑽(2025年3月・松野殿御返事(十四誹謗の事)
御文に云わく「この経を持ち申して後、退転なく十如是・自我偈を読み奉り、題目を唱え申し候なり。ただし、聖人の唱えさせ給う題目の功徳と、我らが唱え申す題目の功徳と、いか程の多少候べきや」と云々。さらに勝劣あるべからず候。その故は、愚者の持ちたる金も智者の持ちたる金も、愚者の然せる火も智者の然せる火も、その差別なきなり。ただし、この経の心に背いて唱えば、その差別有るべきなり。 今月の御講拝読御書は『松野殿御返事』の一節でした。松野殿は南条時光殿の母方の祖父です。当抄は十四誹謗が書かれている有名な御書で何度も読まれている人も多いと思います。本文では、聖人(日蓮大聖人)が唱える題目と自分たちが唱える題目…
2025/03/12 09:31