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『僕のボーガス』(96)(1998.9.12..WOWOW)『天使にラブ・ソングを』(92)に続いて、これまた何の気なしにつけたテレビに、タイミングよく映ったウーピー・ゴールドバーグ主演作。ニセ親子が、真の親子へと変化していく様子を描いたハート・ウォームものだが、実はこの映画の主役は、子どもにしか見えない想像上の仲間ボーガスであり、演じるジェラール・ド・パルデューの不器用な演技が、この映画の味であるルーズさと意外にマッチしていて、独特の魅力を感じさせた。いわば、不透明なボーガスの存在を通して、家庭回帰ドラマ内に子どもの精神的自立を描いた映画だったのだ。監督のノーマン・ジュイソンの演出には少々老いを感じたが、全体の出来は平均点内に収まっていた。ノーマン・ジュイソンの映画その5『僕のボーガス』