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にほんブログ村 にほんブログ村 #般若 海野の青年助手が入院する部屋は、普通の病室から離れた別のフロアにあった。 海野が今日も、麻衣さんにお茶の淹れ方を手ほどきしている。 「じゃあ、今度は
#般若 にほんブログ村 にほんブログ村 小説『般若』主な登場人物の紹介 海野猛(うみのたける) 都内の大学で、海洋生物学を研究している。 海洋生物学博士・教授 豪放磊落な禅僧でも
にほんブログ村 にほんブログ村 #連載もの #般若 米国政府の国防委員会では、甚大な被害を被った米第7艦隊をグアム・サイパンへ全面撤退ざせる事を餌に、中国との軍事協定を締結し、中国軍の再度
にほんブログ村 にほんブログ村 #連載もの 神山の話は続いていた。「今、般若と仮に呼ぶものの、この『意志』は、時空の一元化と言う目的のために具現化したものの様です。一方、手力男(たち’からお)
にほんブログ村 にほんブログ村 #般若 「手力男・・。」と、神山は呟いた。 海野の他、海洋対策委の関係者専用の電話室と言う名目で、病院内に設えて貰った実質、関係者らの談話室で、神山と海野、
にほんブログ村 にほんブログ村 日本人が、兵営内の其処此処いる。入って来られるような隙は無いはずなのに、スパイでも無い。この人たちは、一体、どこから現れるのか、中国兵たちは訝しんだ。党の方針で日
にほんブログ村 にほんブログ村 八戸港では、輸送艦『おおすみ』に補給部隊のトラックと対戦車ヘリコプター・アパッチロングボウが、全通甲板に載せられていた。ゲリラ戦闘を展開している陸上自衛隊の部隊
にほんブログ村 賄賂集めしか出来ない能無しがあっ!いんちき国家の愚か者どもがあーっ! いよいよ中国軍の兵士たちはどよめきはじめた。上陸した福岡郊外を、歩き始めた中国軍兵士らは、プロパガンダの
にほんブログ村 日本亡命政府の首班となっている内藤尋は、滞在しているタイの首都バンコクから、インドネシアのサッタヒープ軍港に、異次元から帰還した艦船、航空機の乗員乗客の救助体制と、インドネシア
にほんブログ村 にほんブログ村 西さん一家はここ宮崎の臼杵の磯へも出かけて、その磯の有害なごみ拾いをする、磯にはビニール系のごみが多く流れ着く。そのビニール系のごみが、磯の様々な、海中生物をは
にほんブログ村 にほんブログ村 海野と神山、雲井医師の3人は青年の声に気が付いた。「水を下さい。ぼ・僕は、喉かわいた」あっ!と3人は声を上げた。驚いたのだ。突然だったからだ、「い!いま持って行
にほんブログ村 にほんブログ村 #連載もの 日本政府の敗北宣言に、日本の国民はそう、慌てる様子も無い。 海野や神山もそうだ。ただ心配は、政府の部会で委員長の大任を務めている荻野の事だけだ。
にほんブログ村 にほんブログ村 #連載もの 事態は一変していた。それは日本国内から始まった。 日本は叩き潰せ!!「!!抗日愛国!!打倒日本!!」怪事象の影響と自衛隊の被災や在日米軍の退避など
にほんブログ村 #連載もの 日本近海から潜水艦の数が減っているのを、ソナーで探知した中国海軍は、陽動作戦に出る事に決めた。 中国共産党政権は、日本海への侵攻策を実施させることにしたのだ。
にほんブログ村 内藤はバンコクで報せを受けインドネシアの日本大使館に連絡を取った。 「乗員は全員無事!誰の意識も無い?はい!わかりました。すぐそちらへ飛びます!」 即刻、バンコクから、ジャカル
#般若 潜水艦『せきえい』は密命を帯び、サッタヒープ港へ向け出航した。これは公開されない。 情報も完全に秘匿された。また、日をずらして潜水艦『げんぶ』が親善派遣され、これは広く報道された。
#連載もの #般若 お前は死ぬぞ、出直せ・・・ 青年がそこから出ようとしたときにはもう、青年はどこかへ向かって飛んでいた。 ドアは出し抜けに消えて、一瞬落下した青年は、そのまま飛んでいる
にほんブログ村 青年助手は気が付いた。 (さっきは、真っ白い光でまた、気を失ってたのか) (お爺さんは「おまえは、またくる」ともいってた。皆、思念でわかった) 静かな空間だ。 先生
#般若 #連載もの 「33と言う数字にも幾つかの意味が有ります。占いに含まれた意味や、その民俗、地方や国などに言い伝えられている、象徴的な意味を考えますと、助手のこの青年も影響を受けているもの
にほんブログ村 海野はこの垂れ込める、ヘドロの様な暗黒が一体あと、どれほど続くのだろうかと空を仰いだ。 が、そこは、どぶ川の底だった。気持ちの悪いヘドロの中にしか生息しない、蛭やプラナリアの様
にほんブログ村 小型ジェット機なら襲われる事は無い。内藤はそう信じてタイへ飛び立とうとしていた。 これまでに、小型船舶やヘリ、小型の航空機は空間から出る触手に吸い取られる様な事は無かった。
にほんブログ村 神山が、荻野にこの一連の怪事象について、説明をし終えた頃、同じ首相官邸内の、主人の執務室には、与党幹事長の内藤尋が呼ばれていた。日本政府特使として、内藤を受け入れると言う返事
にほんブログ村 ここ暫く首相官邸内のオフィスで、事務対応に追われる日々を過ごしていた荻野に、ようやくその本来の仕事が戻って来た。 海野と神山の海洋探査計画の企画が舞い込んだのである。荻野は恩
#般若 #連載もの にほんブログ村 騒霊現象と言う気味の悪い事象が、目の前で起こっているのを4人の眼が見た。 海野は禅寺の生まれで次男坊。寺は兄が継いだ。若い頃には雲水と言う、禅宗の修
#般若 にほんブログ村 アオウミガメの様子を見に行く海野達3人には、マナーを弁えない報道陣を産卵期の雌に接近させないようにするための、夜間パトロールも加わり、日に最低3回の見張りを、西さんの3人
にほんブログ村 #連載もの 海野らの逗留先、民宿『田上』には嬉しい来客があった。 大分の佐伯から、西さんの、2人の息子さんが、妹、麻衣さんと3人でやって来たのだ。 西さんの長男で、利見さ
#連載もの 『あらなみ』は消滅した。 荻野はこれを、首相秘書官に報告すると、怪異現象のために起こる海洋生物の動きが、これまでよりも活発な理由を考えてみた。 今度の怪異事象では、アオウミガメの
にほんブログ村 海野ら見舞客は、なんだか慌ただしく、自分の気絶していた時の体験を細かに聞いていた。神山と言う海野の親しい友人の心理学者は興味深い話を聞かせてくれた。自分の見たあの、不思
にほんブログ村 #連載もの 宮崎の病院で、意識を取り戻した助手の青年は、意識がはっきりしていたが、いつまた、この事変に絡んで意識を喪失し、トランス状態に入ってしまうか、わからない。できるだけ多
にほんブログ村 にほんブログ村 資源庁の調査船『荒波』は、船長の斎藤整一以下、200名の乗員が九州に向け、現在は静岡の沖合を16ノットで航行していた。 艦橋の斎藤を始
#連載もの 海洋対策委員会を率いる内藤は首相官邸でこの報せを聞いたとき、声も出せない程、衝撃を受け、瞬時その身体が固まったかに感じた。スタッフのメモを見て内藤は然し我を取り戻して、あり
#連載もの 内藤のいる海洋対策委員長室は、今回船出した資源庁の調査船『荒波』と、無線でやり取りが出来る様になっていた。何かの場合に備えて内藤がすぐに対応を指示出来るようにしたのだ。 また、内
西さんと落ち合う約束の『ひまわり』というドライブインは、その看板を見てすぐに分かった。 その、大きな看板は、明るい黄色を背景に、大きな、ひまわりの花が描かれ、その黒とのコントラストが良く映
#連載もの 首相を筆頭とする対策本部の、「研究特別代表」となった荻野は、国会議員で与党の幹事長も兼ねる、内藤尋率いる「海洋対策本部」の海洋研究部に与えられた、官邸内のオフィスで、九州沿岸部一
#連載もの 西さんはやって来た。この海難事故が相次ぐ中を。海野は驚きを隠せずに言った。「この、事故続きの中ですから、当然、漁協からも、出航差し止めになっておられたかと!然しよくぞご無事でしたね
#連載もの 滞在先の、宮崎臼杵の町で、神山と言う心理学教授を友として、ユング心理学と言う新たな視野が開けた海野は、神山に会って以来数日間、引き続きこの臼杵町に滞在し、お互いの宿を行き来していた。
#連載もの 「サハ!」「イタスマジキ」「ゾ!!」 「サハ!」「イタスマジキゾー!」 助手が臼杵から移送された、宮崎女子医大病院の一室からは、絶え間なくこの様に、助手の叫び声がしていた。 そ
#連載もの 荻野は、海野の元は教え子で、海洋生物学者となってからは海野の研究室で講師を務めている。荻野は海野の言わば「一番弟子」で、助手助手とここで呼ばれるのは海野の「二番弟子」である。 2
#連載もの 国会議員である内藤との電話の後、海野は大分は佐伯の漁師、西さんに、この事変の顛末を伝えなければと思い立った。 夕食の準備が出来ますと先刻呼びに来たこの宿の女将に気を遣わせてはい
#連載もの 仏教の用語に由来する「般若」と言う不気味な単語と、他に何か必要な条件が揃った時に、3人の経験したテレパシーの様な事が起きるのだ。それは、海野も納得せざるを得ない事だった。幾ら禅寺の
宮崎の滞在は既に、4日目を迎えた。民宿『田上』では、海野ら3人はこれまでに、ここ、臼杵で海辺にある、複雑な地形から黒く粘性のぬめりがある物質を分析に十分量採取した。その物体は海野達3人が行く先々で確
夏休み明けには毎年、教育番組が自殺をしない様にと生徒に促す様になった。 このように、生徒の自殺を防ごうとする動きも見える中、生徒の自殺に関する報道は後を絶たない。 生徒にとって、いじめの問題だけで
「閉鎖空間における」人権侵害をどう防ぐのか (学校における人権侵害)
小中、高等学校合わせて12年の時間は短い。 小中、高等学校で過ごす時間は、教師が思うよりもかなり貴重なものだ。 学校と言う場は、生徒にとって「ひとつの世界の」や「ひとつの宇宙」なのに対して、教師
日本海軍と日本の仏教思想 民主化への道程(4) 全体主義という「しくみ」
いよいよこの記事の本題へと入らなければならない様だ。私の最も嫌いなこの、全体主義と言う「しくみ」についてである。 全体主義を嫌う理由は前回の記事に少し「におわせた」が。 実は
日本海軍と日本の仏教思想 民主化への道程 (5) 全体主義を肉付けする。
お断りしておきたいのだが、私は決して松本史朗氏や、その他のこの分野の研究者たちの尻馬に乗って、これを書き始めたものでは無く、どこまでも、これまでの私のこれに関する乏しい記憶と、戦争体験
日本海軍と日本の仏教思想 (6) 全体主義の頭脳と腰骨からくるもの・軍国主義
前回のこの項では 全体主義を敢えて、骨格標本に例えた。今回は、全体主義を支えた腰骨に肉付けを行うと、どんな機関がここに充のかを考えたい。 先に腰骨の部分を肉付けする事により、結果として頭蓋骨の中身