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『鉄腕涙あり』(53)終戦直後の混乱期、関東大学の学生・西川龍作(平田昭彦)とその恋人の勝子(宇治かほる)は、映画見物からの帰り道、疵政一味に襲われ、龍作は与太者たちに押さえつけられ、勝子は暴行された。疵政一味への復讐を誓った龍作は、大学の空手部に入会し、鯉淵(堺左千夫)と共に精進するが…。監督は滝沢英輔。宝塚映画の製作で関東大学といいながら、舞台は神戸の元町か。科学者など、インテリや知的な役が多かった平田にしては、珍しく体を張って空手の選手を演じている。『姿三四郎』の空手版みたいなところもあるが、香港のカンフー映画も真っ青の適当な設定とストーリーで、失笑を禁じ得ないところも多々あった。『鉄腕涙あり』
最近、テレビシリーズ「ウルトラマン」(66~67)の内の何本かを見る機会を得た。「ウルトラマン」は、円谷プロのスタッフの多くはもちろん、キャストもキャップ役の小林昭二以外は、東宝の出身だし、ゲストとして平田昭彦ら、東宝の俳優たちがたびたび出演した。だから、東宝の特撮映画の残り香というか、面影を感じさせるところが多分にあった。そして、そこにテレビ局(TBS)のスタッフが加わることで、保守と革新が一緒になったような、魅力的なドラマが展開されたのだ。監督の一人で、当時TBSにいた実相寺昭雄は、著書『ウルトラマン誕生』の中で、「監督のローテーションはベンチ入りするピッチャーの使い分けに似ている。エース格の円谷一さんをふくめて、飯島(敏宏)さん、野長瀬(三摩地)さんの三本柱。おさえの切り札として満田(かずほ)さん、...「ウルトラマン」考
本日12月24日は何の日? そうですね世界のミフネこと三船敏郎の命日です! とゆーワケで繋がり映画リレーは置いといて三船敏郎主演作のレビューをぶっ込みます!! 『黒帯三国志』 概要 ミフネ版『姿三四郎』みたいな柔道アクション映画が存在したのだ! ストーリー 北九州の正風館道場で“小天狗”と称される強者の小関昌彦(三船敏郎)。真面目なカタブツだがボクシング野郎に道場を侮辱されては我慢もならず、...