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『鉄腕涙あり』(53)終戦直後の混乱期、関東大学の学生・西川龍作(平田昭彦)とその恋人の勝子(宇治かほる)は、映画見物からの帰り道、疵政一味に襲われ、龍作は与太者たちに押さえつけられ、勝子は暴行された。疵政一味への復讐を誓った龍作は、大学の空手部に入会し、鯉淵(堺左千夫)と共に精進するが…。監督は滝沢英輔。宝塚映画の製作で関東大学といいながら、舞台は神戸の元町か。科学者など、インテリや知的な役が多かった平田にしては、珍しく体を張って空手の選手を演じている。『姿三四郎』の空手版みたいなところもあるが、香港のカンフー映画も真っ青の適当な設定とストーリーで、失笑を禁じ得ないところも多々あった。『鉄腕涙あり』