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早川徳次の評伝『地中の星』を読んで思い出した映画。『帝都物語』(88)(1994.4.27.WOWOW)平将門の怨霊により帝都・東京の破壊を目論む魔人・加藤保憲(嶋田久作)と、その野望を阻止すべく立ち向う渋沢栄一(勝新太郎)、寺田寅彦(寺泉憲)、幸田露伴(高橋幸治)らとの戦いを描く。明治末期から昭和初期という、東京がモダン都市へと変貌していく過程の裏で行われた霊能者たちの戦いを、実在の人物を絡めて描いているのだが、話があっちに行ったりこっちに行ったりのごった煮状態の散漫さで、お世辞にも傑作とは言えないものになっていた。今の日本映画には珍しいこのSF伝奇大作を、ウルトラシリーズを撮ったことを理由に?テレビ出身の実相寺昭雄に撮らせてしまったのが、大いなる勘違いだったのではと思う。ただ、未読の荒俣宏の原作自体が...『帝都物語』『帝都大戦』
資金も経験もゼロ。夢だけを抱いてロンドンから帰国した早川徳次(のりつぐ)は、誰もが不可能だと嘲笑した地下鉄計画をスタートさせ、財界の大物と技術者たちの協力を取り付けていく。だがそこに東急王国の五島慶太が立ちはだかる。“地下鉄の父”と呼ばれる早川徳次と実際に工事を担った無名の男たち、そしてライバルの五島慶太を絡めながら、銀座線の前身に当たる日本初の地下鉄工事の様子を描く。大変興味深い内容なのだが、思いの外、読むのに時間が掛かった。それは、例えば、経営者仲間のうちには、―地下の早川、地上の五島。とならび称する者もいるし、あるいはまた、―東の早川、西の五島。と見る者もいる。のように、やたらと改行が多く、改行後に―を使ってむやみに強調してみたり、翌日から、一般向け営業開始。(どうかな)徳次は、じつは危惧していた。...『地中の星東京初の地下鉄走る』(門井慶喜)
実相寺昭雄の不思議館 思の巻 #4「ワン・コイン・ドリップ・ドリーム」
作品紹介実相寺監督の企画の元創り上げられた怪奇ミステリー。不思議で奇妙な実相寺ワールドがここに甦る!寺田農(常盤台蓑作博士)による貴重な「夢先案内」も完全収録。油谷岩夫監督「時の鉱石」原口智生監督「顔面喪失」小林浩一監督「漁火」高橋巖監督「
作品紹介実相寺監督の企画の元創り上げられた怪奇ミステリー。不思議で奇妙な実相寺ワールドがここに甦る!寺田農(常盤台蓑作博士)による貴重な「夢先案内」も完全収録。油谷岩夫監督「時の鉱石」原口智生監督「顔面喪失」小林浩一監督「漁火」高橋巖監督「
作品紹介実相寺監督の企画の元創り上げられた怪奇ミステリー。不思議で奇妙な実相寺ワールドがここに甦る!寺田農(常盤台蓑作博士)による貴重な「夢先案内」も完全収録。油谷岩夫監督「時の鉱石」原口智生監督「顔面喪失」小林浩一監督「漁火」高橋巖監督「
実相寺昭雄の不思議館 思の巻 #1「時の鉱石」30年前のニュースが聴こえるラジオ
作品紹介実相寺監督の企画の元創り上げられた怪奇ミステリー。不思議で奇妙な実相寺ワールドがここに甦る!寺田農(常盤台蓑作博士)による貴重な「夢先案内」も完全収録。油谷岩夫監督「時の鉱石」原口智生監督「顔面喪失」小林浩一監督「漁火」高橋巖監督「
最近、テレビシリーズ「ウルトラマン」(66~67)の内の何本かを見る機会を得た。「ウルトラマン」は、円谷プロのスタッフの多くはもちろん、キャストもキャップ役の小林昭二以外は、東宝の出身だし、ゲストとして平田昭彦ら、東宝の俳優たちがたびたび出演した。だから、東宝の特撮映画の残り香というか、面影を感じさせるところが多分にあった。そして、そこにテレビ局(TBS)のスタッフが加わることで、保守と革新が一緒になったような、魅力的なドラマが展開されたのだ。監督の一人で、当時TBSにいた実相寺昭雄は、著書『ウルトラマン誕生』の中で、「監督のローテーションはベンチ入りするピッチャーの使い分けに似ている。エース格の円谷一さんをふくめて、飯島(敏宏)さん、野長瀬(三摩地)さんの三本柱。おさえの切り札として満田(かずほ)さん、...「ウルトラマン」考
「ふたりのウルトラマン」「ウルトラマン」(66)の制作に携わった沖縄出身の脚本家・金城哲夫(満島真之介)と上原正三(佐久本宝、平田満)の知られざる生涯に迫る、沖縄本土復帰50年ドキュメンタリードラマ。「ウルトラマン」誕生の舞台裏や本土復帰前後の沖縄の光と影、金城の夢と挫折を、上原の語りという形で描く。監督・脚本は沖縄出身の中江裕司。今回は、金城と円谷一(青木崇高)の友情、「マイティジャック」(68)の不調、沖縄に帰った後の金城の苦悩といった、これまでドラマとしては描かれてこなかった部分がクローズアップされていたので、興味深く見た。また、共に沖縄出身の満島と佐久本が2人を演じているので、言葉や心情にリアリティがあった気がする。円谷英二(綾田俊樹)、実相寺昭雄(玉置玲央)、飯島敏宏、中野稔、大伴昌司(ちょっとかわい...「ふたりのウルトラマン」「私が愛したウルトラセブン」